取材・文/西田知子、東雄介、船木麻里 写真/アーク・フォト・ワークス(清水亮一)、石井和宏 イラスト/近藤達弥


苦手教科を後回しその結果が秋に出て……

 

新4年生の春から受験勉強をスタートさせた伊東志織さんの息子は、算数が得意教科。 

一方、理科や社会の暗記ものが得意ではありませんでしたが、「6年生の1学期まであまり心配していなかった」と振り返ります。

「塾の先生から『理科や社会は直前になっても伸びる』と言われていたので、〝早く手をつけすぎても入試前に忘れてしまうかも"と勝手に考えて、理社の復習を後回しにしていました」

夏休みも得意の算数を中心に、難しい問題にどんどんチャレンジさせました。その努力は思わぬ結果となって表れます。

 

「夏休み明けの模試から、息子の成績が少しずつ下がり始めたんです! 特に理科と社会の出来が悪かった。もともと点数がよくなかった理科は、夏休み前からさらに15点くらい点数が下がって……。6年生の秋から伸びるのは夏休みに苦手分野を克服した子なんだということを痛感し、自分の甘さを反省しました」

伊東さんは、息子の志望校を変えるべきか悩みました。

「でも息子は、模試の結果を見ても全然こたえていないんです。また、塾の先生に相談したところ、『第一志望は基本的に変えないほうがいい』と言われたので、志望校は変えないことを心に決めました」

 

一方、理科と社会の成績をアップさせるべく、伊東さんは学習スケジュールを見直します。

「理社のテキストを最初からすべて復習させることを決めて、毎日のノルマを設けました。息子が解いた問題を、彼が学校に行っている間に私が採点して、帰宅後に彼が見直すという流れができていきました」

1月に入ってから朝学習に切り替える 

ところが、またもや問題が発生!

「息子は覚えていない分野がとにかく多かったので、毎日の学習量がすごい量になって。私もつい夜遅くまでがんばらせてしまいました。そのせいで、12月に塾の先生から『授業中に居眠りしている』と注意されることに。息子も『もう無理!』とギブアップし、最後の模試も成績は伸びなかったです」

 

「朝型の息子に夜遅くまで勉強させるのは効率が悪い」と考えた伊東さんは、1月から夜10時に寝かせて、朝5時に起きるスケジュールに変更します。

「このサポートにより、息子の集中力が増し、彼自身も学力の伸びを実感していたようです」 

その勢いのままに1月の入試を合格。さらに自信を深めて第一志望の受験に臨み、こちらも見事合格を果たします。「直前期に成績が下がり続けると、志望校への思いが揺らいでしまうことがあります。それでも、無闇に志望校を変更しないほうが、よい結果につながると私は思います。子どもの気持ちを尊重し、親子で同じ目標を持つことで、入試本番まで高いモチベーションを保てるのではないでしょうか」

 


 ◆Episode1 一向に伸びない成績にハラハラ! 
 ◆Episode2 泣き出す息子を何とかなだめる
 ◆Episode3 夫が入院、一人で娘をサポート
 ◆Episode4 1月校の受験で思わぬ結果が…
 ◆Episode5 ムラッ気のある息子に振り回される
 ◆Episode6 左手を負傷!受験勉強にも支障が
 ◆Episode7 自信家の娘と不安いっぱいの私
 ◆Episode8 息子の成績が秋から下がり続け…
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