夫婦二人三脚で合格を掴むために
ギクシャクした夫婦では合格はおぼつかない
夫婦関係のよし悪しが中学受験の成否を分ける。そう言い切るのは恋人・夫婦仲相談所の二松まゆみ氏です。
「昨今、離婚がとても増えていることは子どもたちも知っています。お父さんとお母さんの関係がちょっとでもギクシャクしていると、敏感に察知して『もしかして離婚しちゃうのかも?』と不安になる。これでは受験に集中できませんよね。かといって、夫婦が表面だけ仲よくしているのも見抜いてしまいます。お父さんとお母さんが心から愛し合っていること、それが子どもにもわかる雰囲気を醸し出せるかどうかが、中学受験を成功させる鍵なのだと思います」
もともと受験期は、夫婦仲が悪くなりやすい不安定な時期だと二松さんは言います。ただでさえ夫は仕事で忙しいのに、妻は受験勉強中の子どものサポートに意識が集中する。結果、夫婦のコミュニケーションは不足するというわけです。そんな中、夫婦円満のためにまずは受験における夫婦の役割を確認しておきたいところ。
「平日帰りが遅い夫は、受験も妻任せになりがち。妻はというと、自ら勉強を教える方もいれば、健康管理に塾の送り迎えと裏方に徹する方もいる。いずれにせよ、妻の役割のほうが大きいのが現状でしょう。夫婦円満を心がけるとしたら、夫がすべきことは、第一に妻のサポートです。ちょっとした妻の変化を見逃さずに声をかけるとか、疲れているなと思ったらすすんで家事を手伝うとか。妻のほうは、夫が妻をサポートしたくなるような、よい夫婦関係をつくるよう心がけたいですね」
ただし、妻が「○○してほしい」と思っても夫が協力的でないケースも多々あるはず。そんな時、妻は夫にどう働きかけたらいいのでしょうか?
「夫とふたりきりで話しあう時間を必ず持ちましょう。"ながら族"ではダメ。子どもの相手をしながら、テレビを見ながら、家事をしながらではなく、ちゃんとふたりだけが向き合う時間をつくります。『○○してほしい』という話をするときに大切なのは、日頃の鬱憤を夫にぶつけるのでなく『私はこんなに辛い、だからあなたに助けてもらいたい』というふうに、SOSのサインをしっかり伝えることです。日頃協力的でない夫を前にすると『私にばかり面倒を押しつけて!』『毎日寝不足で体調が悪いの。あなたがこうしてくれたらうれしい』。そんな言い方を心がけてください」
「言ってもやってくれない」という悩みには"明文化"するのがいいとのこと。つまり、夫にやってほしいことがあれば紙に書き出してしまうのです。
「会社でいう"アジェンダ"みたいなものですね。気遣いの足りない夫でも、箇条書きにして『これがあなたの役割です』とはっきりさせれば、動いてくれる。彼らもどんなときにどう妻を手伝ったらいいのかわからないのに、不満ばかり言われて戸惑っていることがありますから」

「受験を忘れる日」を家族みんなで楽しむ
とは言え、数年におよぶこともある中学受験です。子どもは勉強漬けでピリピリし、見守る親のほうもなかなか気が休まることがありません。このままではきっと夫婦仲までおかしくなってしまう。そんな心配を解消するためにと、二松氏は「空気を抜く日を設ける」ことをすすめます。
「月に2回程度でもいいので、親と子どもが一緒になって受験のことを全く考えない時間をつくるということです。たとえば、毎月第1土曜日と第3土曜日のこの時間は公園で遊ぶ、ショッピングセンターに行く、外食に行くと決めてしまう。夜にはまた塾に行くのかもしれませんが、その時間だけは絶対に受験に触れない。休日のリラックスした夫が『ところで塾の調子はどうなんだ?』『勉強はちゃんと進んでるのか?』なんて言い出すのもまずいわけです。そこは妻から夫に言い含めておきましょう。そうやって空気を抜く日をつくると、家庭の中のピリピリも消えるはず。要は、受験にもオンとオフが必要なんです」
受験にもオンとオフは必要。それは、子どもが勉強する姿勢にもよい影響を与えるのだとか。
「実は私、かつて中学校の講師をしていて、いろんなお母さんと子どもを見ているのですが、オンとオフを切り替えられないお母さんの子どもは、やっぱり切り替えが下手です。思い切り遊んでもいい時間なのに、単語帳を開いていたり……。勉強熱心なのはいいのですが、受験までずっとそれだと集中力も続かないでしょう。お母さんが普段から、遊ぶときは遊ぶ、家事をするときは家事をすると、メリハリをつけて生き生き暮らす姿を見せてあげるといいと思います。もちろん、これも夫の協力があってのこと。まずは子ども抜きで、ふたりきりの時間を設けて、じっくり話をしてみてください」
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