汚染物質が国境を越えて運ばれてくる

 公害を引き起こすさまざまな汚染物質は、大気中で拡散したり、川や海の流れで運ばれたりします。中には、国境を越えて広がっていく場合もあり、これを越境汚染と言います。特に多くの国が互いに国境を接しているヨーロッパでは、酸性雨の原因となる物質が国境を越えて運ばれてくるのが、早くから問題となっていました。日本でも近年、近隣諸国の経済発展に伴って、越境汚染が問題になっています。たとえば、2013年には、PM2.5と呼ばれる微小粒子状物質の大気中濃度が、中国での上昇に合わせて日本でも上昇するのが見られ、問題になりました。このような越境汚染の問題では、関係国同士が協力し合い、被害の防止に取り組んでいくことが必要となります。


種類・生態系・遺伝子3つの多様性がある

 生物多様性とは、さまざまな生物が存在することを意味しますが、これには、多くの種類の生物が存在するという「種の多様性」、森林や湿原、干潟などさまざまな自然環境があることを表す「生態系の多様性」、そして、それぞれの種の生物の中に、多様な遺伝子を持つ個体が存在することを表す「遺伝子の多様性」という、“3つの多様性”があります。これらの生物多様性は、豊かな自然が保たれるために非常に重要なものです。しかし、その地域にそれまでは存在しなかった生物(外来種)が持ち込まれることにより、生態系の一環となっていた生物が滅ぼされてしまうなどの問題も発生しています。日本では、特定外来生物被害防止法を定め、特に危険な外来種の飼育や栽培を規制しています。


地球に優しいエネルギーの活用へ


 私たちはこれまで、石油や石炭といった化石燃料を消費して活動してきましたが、化石燃料は埋蔵量に限りがある上に地球温暖化の原因ともなるため、再生可能エネルギーの実用化が必要になってきています。再生可能エネルギーは、使ってもなくならず、さらに地球温暖化の原因にもならないという特徴があります。太陽光や風力による発電のほか、古くから使われてきた水力発電もその一種です。そのほかに、地熱や潮力などの利用も始まっています。しかし、現状では供給の不安定性や、発電設備の設置による環境への影響などといった問題も残されています。


人体に影響を与える可能性も


 ナノ物質とは、nm(100万分の1mm)単位の非常に小さな物質のことで、近年、身近なものにも使われるようになっています。たとえば、消臭スプレーに銀のナノ物質を混ぜることで殺菌効果を持たせられます。一方、このように小さな物質は、これまでに知られていなかったような影響を、人体に与える可能性があるのではないかとも考えられています。ナノ物質が人体に触れたとき、これまでの物質では通れなかったルートで人体に入り込み、体内で悪影響を与える可能性があるのです。ナノ物質による健康被害は、研究の途上ですが、便利な製品を安心して使うため、安全性の確認が急がれています。

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