知識問題は、長文を読み解く手がかりに 
国語は、覚えれば得点できる要素が少なく、時間を費やした分だけ成績が上がるという科目ではありません。一問一問としっかり向き合えるかが重要なため、直前期だからと量を増やすより、今までのペースを維持して集中力を上げて取り組むのがおすすめです。
そんな中で、唯一、短期間で成果を上げやすい分野が、知識問題です。中でもポイントとなるのは、「類義語・対義語」。これをしっかり押さえておくと、「本文中に善/悪などの対義語があると、逆説的な展開になることが予想できる」など、長文読解の際の手掛かりとして活用できます。そのほか、ことわざや四字熟語など得点になる要素は押さえておきましょう。
説明文の分野でまず押さえておきたいのが言語論です。グローバルな時代となり、異文化とのコミュニケーションが日常的にある現代で、その基礎となる言語力はより重要視されてきています。よくテーマとなるのが、「日本人のあいまいさ」と「表現力の低下」です。あいまいな表現のメリット、デメリットは何か、他者に正確に物事を伝えるためには何が大切か、といったようなことが筆者の主張となることが多いようです。
自然・環境の分野は、環境意識の高まりから、もはや定番分野として毎年多くの学校での出題が予想されます。論理的文章が多く、女子に苦手な子が多いですが、女子校でも頻出の分野なのでしっかり対策しておきましょう。
比較文化論という分野は、その名の通り、正反対の文化や習慣を並べて論じる説明文です。筆者が言いたいことは実はひとつであり、それを強調するために比較対象物と並べているのです。子どもは、どちらの意見も同じ比重で読んでしまいがちですが、正解にたどり着くには、まずはどちらが作者の言いたいことなのかを判断しなければいけません。また、文化という抽象的な概念を、具体例を対比することで説明するのも特徴です。日本と外国、東洋と西洋、昔と今……。どのような概念について論じられているのかを把握し、「どうしてこのような違いがあるのだろう」と、その根底にある背景に着目する必要があります。

他者理解を問う問題が頻発
物語文で好んで取り上げられるのが、友情や絆といった分野です。その核になるのは「他者理解」。思春期において大切な要素であり、学校側も子どもに求めることです。多くの文章では、まず主人公の日常が壊れるようなマイナスの出来事が起き、その結果として友情や絆が深まり、よりよい日常を送れるようになる、というような流れがあります。子どもはマイナスの出来事が衝撃的であればあるほど、そこに目を奪われてしまいます。しかし、文章の中心となるのは「マイナスをいかに克服し、相手を理解して友情や絆を深めるか」というところです。物語文で好んで取り上げられるのが、友情や絆といった分野です。その核になるのは「他者理解」。思春期において大切な要素であり、学校側も子どもに求めることです。多くの文章では、まず主人公の日常が壊れるようなマイナスの出来事が起き、その結果として友情や絆が深まり、よりよい日常を送れるようになる、というような流れがあります。子どもはマイナスの出来事が衝撃的であればあるほど、そこに目を奪われてしまいます。しかし、文章の中心となるのは「マイナスをいかに克服し、相手を理解して友情や絆を深めるか」というところです。
文章読解問題で意識してほしいのは、必ずしも最初の問題より最後の問題のほうが難しいわけではないということ。物語などは特に、後ろの問題を読むことで最初の問題のヒントになる場合があります。まずは全体を眺め、難しいものは飛ばして考えましょう。また、ここ1.2年で、首都圏の私立中学校では、問題のつくり手の世代交代が起きている学校が多いようです。過去問と問題構成や順番が変わっていても焦らないよう、最初の1分を使って全体を眺め、構成を把握してから問題に取り組むようにするといいでしょう。

直前期にも変わらずにコツコツ積み上げる 
直前期において、国語では基礎教材と過去問という二本の柱で進めていくのがおすすめです。日々の勉強では、『予習シリーズ』などを丁寧に見直して、取るべき問題を取りこぼさないよう基礎力に磨きをかけます。知識問題や漢字などは、隙間時間に気分転換で行うといいでしょう。国語に魔法はありません。直前期においても、やはり毎日コツコツと基礎を積み上げ、長文に触れている子が最後に好成績を残します。過去問では、まずその学校の出題傾向、文章量などを冷静に判断し、学校に応じた力を磨く必要があります。塾の先生は、傾向と対策を見抜くスペシャリスト。より効率的に勉強できる方法を、ぜひ質問しに行ってください。
国語で親がサポートできるのは、問題の整理や管理です。たとえば過去問の年度ごとにクリアファイルをつくり、表側に合格者平均、最低点などのデータ、そしてあと何点足りなかったのかというような自己採点まで書きこんでおきます。「惜しい! あと○点で合格!」といったようにひと言コメントがついていれば、子どもは親がいつも見ていてくれることを感じ、安心して勉強できます。
また、この時期も読書をさせたほうがいいのかという質問が寄せられますが、以前、出題された問題文の本を一冊読んでいたことから、問題文にはない先のことまで踏まえて解答した結果、点数をもらえなかった例がありました。読書はあくまで娯楽。息抜きとして、ある程度、時間を決めて読むならいいのですが、受験に出るかもしれないという理由で無理に読ませるのは「百害あって一利なし」です。

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