合格率5%前後の難関資格である気象予報士。桜蔭高校の2年生、片岡茅悠さんはなんと、女性最年少記録となる15歳8か月で合格しました。
 空や天気のことに興味を抱いた最初のきっかけは、小さい頃、親に連れて行ってもらった地元のプラネタリウムだそうです。「宇宙や星座の解説を聞きながら遠くの空に思いを馳せるのが楽しくて。小学5年生になった頃には、自転車に乗って一人でプラネタリウムに通っていました」
 桜蔭中学校に入学して天文気象部に入部。私立中学受験という大きな挑戦を終えた後で、片岡さんは次なる目標を探していました。そのときに目に飛び込んできたのが、気象予報士受験用自習教材の新聞広告だったそうです。「部活動にも役立ちそうだから資格試験を受けてみようかなと思い立ったのが受験のきっかけです。難しい試験だということは気にならなかったです」
 さっそく教材を手に入れて中2の夏から休日に勉強を始め、1年後の8月に初受験。このときは「学科」「実技」の2種類のうち、「学科」だけに合格。お母さんから「一度始めたら途中でやめない性格」と言われるだけあって、片岡さんはすぐに次の受験に向け、再び勉強を始めたそうです。
「中学生には難しいレベルの数学の知識が必要になるところや、専門用語が多く出てくる高度な予報理論などは理解するのが大変でした。しかし、勉強をやめたいと思ったことはありまん。『試験を受けるのはクイズを解いているのと同じ感覚だ』と考えると、ちょっと楽しく感じるからかもしれませんね」
 勉強を始めて2年目の高1の夏、3回目の受験で気象予報士試験に見事合格。テレビの天気予報の解説が以前よりわかるようになり、後輩に同資格の受験を相談されることもあります。
「後輩の相談に乗れるようになったこともうれしかったですけれど、一番良かったと思うのは、難しいことでもあきらめずに努力を続けていれば、いつか道が開けるとわかったこと。自信がついた気がします」


「人前に出るお天気キャスターの仕事はたぶん不向き」と自己分析する片岡さんが将来の進路として関心を寄せているのが、動物の専門家と空間情報科学。空間情報科学というのは、地理情報などの空間に関する情報を扱う技術を研究する学問です。防災や地球環境保全などに役立つ新しい分野として注目され始めています。
 家族揃って動物園や科学館に訪れたときの楽しい経験が、それらの興味や関心の下地にあります。片岡さんは小さい頃から、親と一緒にいろいろな場所へ足を運んで いました。
「動物園でも何でも、親と一緒に楽しんだり、考えたことを話し合う環境がありました。たとえば動物園から家に帰ってくると、『動物の世話をするなら、獣医師資格を取る方が動物にやってあげられることの幅が広がるよね』などとお母さんが話してくれました。また、空間情報科学がおもしろそうだという話をしたとき、『それがどこで学べるのか探そう』ということになり、大学の進学ガイダンスへ一緒に参加したりもしました」
 親子で一緒に楽しんで、一緒に考える。そうした日常生活の過ごし方が、片岡さんの将来につながる選択肢をますます豊かなものにしています。 気象予報士試験合格

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