テストの結果を活用しよう

解法のパターンを増やし、難しい問題を解けるようになる。この高いハードルを乗り越えるためには、まず、苦手単元を一つずつ解消していくことが大切です。
「そうは言っても、子どもに何から勉強させればいいのか、迷う親もいることでしょう。そこで活用してほしいのが、正答率のデータです。これを親子でチェックし、子どもが間違えた問題の中から、目安として全体の正答率が60%以上の問題を抽出。まずは、その問題を解けるようにサポートしましょう」
正答率が20.30%、あるいは20%未満の問題を子どもが間違えていたとしても、「一旦後回しにしてもよい」とアドバイスします。
「子どもがほかの勉強で忙しい場合は、親が苦手単元をピックアップし、子どもに取り組ませる内容を考えるといいですね」
苦手単元を克服させるためには、難しい問題ではなく、基本レベルの問題を定着させることが肝心です。「テキストに載っている例題や基本問題を繰り返し解かせると、解法が身につき、理解が深まります。また、公式の内容をしっかり理解しているか確認し、子どもの弱点を一つずつ減らしていきましょう」
家庭で各単元をバランス良く勉強させるためには、親のサポートが欠かせません。「子どもにすべてを任せると、どうしても好きな単元ばかりを勉強してしまいます。親が近くで見守り、『この単元は○分まで』と時間の管理をすることが必要だと思います」
また、子どもが問題をどのように解いているかチェックすることも、重要なサポートです。「テストの点数はそれほど悪くないものの、問題の解き方に注意しなくてはいけない子どもがいます。たとえば、『場合の数』が好きな子。この単元では、数字の並べ方や組み合わせを式にまとめて答えを導き出します。しかし、すべてのパターンを書き出して答えを出そうとする子がいます。その努力が一概に悪いとは言えませんが、問題を解くのに時間がかかる上に、もっと難しい問題が出たときに対応できなくなる恐れも。家庭での学習態度や、子どものノートをチェックして、少しでも不安に感じることがあれば、塾に相談してみましょう」


他人の解き方・考え方に興味を持たせる

苦手単元がある程度克服できたら、次は解法のパターンを増やすことに力を入れます。
「解き方の〝引き出し"を増やすことは、一朝一夕では成し遂げられません。しかし、あることを心がければ、確実に引き出しを増やすことができます。それは、人の意見(考え方)に耳を傾けることです。自分の解き方に固執すれば、いつまで経っても〝引き出し"は増えない。反対に、ほかの人の考えに興味を持つことで、いろいろなアプローチを考えられるようになります」
具体的には、塾の授業を受けるときの態度を工夫する必要があります。「まずは、先生の話をしっかり聞くこと。間違えた問題の解説はもとより、正解した問題の解説にも耳を傾けるよう、親が声をかけてほしいと思います」
さらに、同じ授業を受けているほかの子どもの意見を聞くことも、学力アップにつながります。「私の授業では、子どもに解き方を発表させています。そのとき、ほかの人の意見に耳を傾けている子は、解法のパターンが増え、算数の学力が伸びていきます。自分の意見を発表し、周りの人からコメントをもらうことでも、考え方の幅は広がるでしょう」
授業で発表することができない内気な子に対しては、こんなアドバイスも。「親が〝授業が終わった後、自分の解き方を先生に説明してみたら?"と声をかけてほしいですね。また、授業中の解説でわからないところがあった場合も、そのままにせず、先生に質問するよう親が促してほしいと思います」
算数の勉強では、一つしかない答えを考えますが、そこに至る道筋はいくつもあります。「それこそが、算数の醍醐味ではないでしょうか? 解法の〝引き出し.が増えれば、問題を解けたときの喜びを味わう機会も増えていきます」


間違いを前向きに捉えよう!

算数の勉強では、授業で解法を教わっても、「1回で身につけられる子はほとんどいない」と田澤先生は話します。「新しい解き方を学んでも、それを使いこなせるようになるには、練習が不可欠。テストや宿題で間違った問題も、塾の先生に正しい解き方を教わった上で、もう一度自分の力で解いてみる。この一連の作業を習慣にすることで、得意教科へのレベルアップが見えてきます」
ところが、算数が好きな子でも、解き直しや復習をさぼる子が少なくありません。
「自分の書いた答えが間違いだとわかった瞬間、消しゴムで消そうとするような子もいます。おそらく、『間違いがばれるのがいやだ!』『不正解ははずかしい!』という気持ちが強いのではないでしょうか? まずは、親が〝間違えることははずかしくない.〝算数の勉強では、正解・不正解よりも解き方を理解することが大切だ.ということを伝えてください」
さらに、「テストの結果に一喜一憂しないことも心がけてほしい」とアドバイスします。
「四谷大塚で毎週行われるテストは、各単元の確認テストです。算数が好きな子は、ここでは比較的点数がとれます。しかし、複数の単元を同時に使いこなす力はまだ未熟なため、模試などの大きなテストでは点数が伸び悩むケースが多い。そんなときに、親が確認テストの結果はほめ、模試の結果は叱るといった接し方をすると、子どもが得意な単元の勉強だけに逃げてしまう恐れがあります。悪い点数をとったときも、まずは親子で一緒に原因を見つける姿勢を持ってほしいですね」
その上で、解き直しノートをつくらせます。
「ノートのまとめ方は、シンプルであることが一番だと思います。先生に見せるためではなく、自分の学力をアップさせるためのノートであることを子どもが自覚すれば、自ずとノートの書き方は変わっていきます」

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