編入先で認められるか単位移行は確認が必要

-----皆さん、3年次で編入されていますが、編入までの2年間を振り返って大変だったことを教えてください。

川合 編入したのが州外の大学でしたから、認められない単位も結構多くて大変でした。編入を希望する人は、事前に志望する大学で単位が認められるかどうかを確認して、計画的に履修することが必要だと思います。

天木 カウンセラー(※1)をうまく使うことも大切です。アメリカの大学では卒業までにどの科目をとって、何年計画で卒業かといったこともカウンセラーが一人ひとりに教えてくれます。ところが、初めに留学センターのカウンセラーに相談してみると、留学生がUCLAに編入できるわけがないと全然話を聞いてくれないんですよ。それで、アメリカ人の友人に紹介してもらった人気のカウンセラーのところへ行きました。その先生に出会わなかったら、編入できなかったと思います。

大出 私もカウンセラーに相談しましたが、目指したのが州外の私立だったのでわからないと言われて、カウンセラーにはあまり頼らなかったですね。ただ、ライティングセンター(※2)には毎日のように通っていました。そこで、ESL(英語を母語としない人のための英語教育)の先生とのよい出会いがあって、毎日のようにエッセーを添削してもらいました。コミカレの2年間は編入のことしか頭になくて、周りの友だちから「勉強のし過ぎだよ」と言われるくらい勉強していました。

------専攻はどのように選びましたか?

大出 経済学を専攻したのは家族が政治経済に興味があって、その影響が大きかったと思います。私個人としては政治学も学びたかったのですが、勉強内容を調べてみると、経済学は数字が入ってくるので留学生でもついていけるのではないかと選びました。

川合 映画に興味があったのですが、留学してコミュニケーションの難しさを実感することで、コミュニケーションをビジネスにする広告に興味が向きました。映画よりも領域が広くて、い ろいろな表現の仕方もある広告業界を目指そうと考えて、専攻を決めました。

天木 僕の場合は最初から、教育学を 学ぶためにUCLAに進もうと決めていました。ところが、留学してみるとカリフォルニア州では学部レベルの教育学がないということがわかりました。ショックを受けましたが、アジアにも関心を持っていたのでアジア言語文化研究を専攻にしました。そして副専攻を教育学にしよう思ったのですが、簡単ではありませんでした。まず教育学の授業をいくつか受けて、すべて成績がAならば副専攻の教育学が選べるというので、必死で勉強しました。

※1 カウンセラー……アメリカでは、学校で進路相談や授業の履修に対する相談を受ける専門の職員がいる。彼らは「アカデミックカウンセラー」と呼ばれ、学生一人ひとりにアドバイスを行っている。
※2 ライティングセンター……アメリカのほとんどの大学において、学生の基礎的ライティングスキルを育成することを目的として設置されている施設。大学でのレポートや論文作成に対する指導が主目的で、基本的に個別指導の形態を採用している。

すべてのクラスで毎回多くの課題が出される

 

------これが天木さんの当時の時間割ですね。

天木 留学生は必ず1学期12単位以上とらなければならないという決まりがあるんですよ。1クラスが大体4単位ですから、3つとるのがやっとでしたね。4つになると準備が多すぎて、ついていけないんです。UCLAはクォーター制で10週間で学期が終わるので、わかってきたなと思うと、また違うクラスをとらなければなりません。

川合 僕が通っていたイリノイ大学(以下UIUC)はセメスター制なので、もう少し単位が多いですね。時間割ももっと埋まっています。

天木 UCLAでは、金曜日は教授たちが教えたがらないので、ほとんど開講されていませんでした。

大出 コロンビア大学もそうです。毎週、3連休のような形になります。

------海外の大学生は寝る間もなく勉強しているとよく聞きますが、時間割を見る限りはそうでもないようですが?

天木 課題が多いんですよ。各クラス毎週1冊は当たり前で、何冊も資料を読んで内容をまとめ、自分の意見をプラスして、次の週までに持っていく。全部の授業をこなそうとすれば、空いている時間はすべて勉強になります。

大出 留学生には理解しにくいことも多いんです。「動物権利保護」のクラスで感じたことですが、アメリカにはベジタリアンがたくさんいます。ですが、日本人には馴染みが薄いのでよくわからない。そうして調べることが増えていくんです。

川合 出席も厳しいんですよね。ただ出席すればいいのではなく、毎回、課題を出さなければならないんです。

天木 勉強、勉強の毎日でしたね。自分の部屋で勉強すると、どうしても集中力が切れるので、24時間開いている学内の図書館によく行っていました。

大出 私もよく図書館を利用していました。朝起きて、授業前に図書館に行って、授業の休み時間にも図書館。授業の後は寮に戻って、ジムで少しだけ運動して、シャワーを浴びて夜の10時から朝3時くらいまでまた図書館へ、という生活で。でも、友だちと一緒だったので、結構楽しかったですよ。

川合 UIUCの図書館も24時間開いていました。テスト前には徹夜組になることもたまにありましたね。夜は売店が閉まってしまうので、自分で夜食用のおにぎりを作って通いました。

天木 ロサンゼルスは毎日、青空なんですよ。ビーチも近くて、何でこんな生活をしているんだろうって気がしてきて(笑)。勉強しにきたんだから仕方がないと切り替えましたが、そこまで勉強しなくてもついていけるアメリカ人の学生が羨ましかったですね。

アメリカの大学では、9月から翌年5月までの9か月間を1学年としています(6月から8月の間は夏休み)。その1年間を2学期に分けるのがセメスター制、4学期に分けるのがクォーター制です。セメスター制では17~ 18週間を1学期として、通常8月下旬~12月までが秋学期、クリスマス休暇を挟んで、1~ 5月が春学期となります。クォーター制の場合は10 週間を1学期として、秋学期が9~12月、冬学期が1~4月、春学期が5・6月、夏学期が7・8月の4 学期に分かれます。上記のふたつが一般的ですが、ほかに、3学期制のトリメスター制のほか、6学期制や8学期制など、特殊なスケジュールを組んでいる場合もあります。

UCLAにおける天木さんの2003年秋学期の時間割。教育学(EDUC)の授業が2クラス、日本文化論(JAPAN 151)が1クラス。同じ授業が週に複数回あるのが日本の大学との違いだ。“EDUC 180”は講義形式(LEC1)とディスカッション形式(DIS1)があり、週に3回ある。

一番印象に残っている授業は?

サイトマップ
人気記事ランキング
01 特集
そのひと言が子どもを変える! 学力を伸ばすほめ方・励まし方
02 スペシャルウィーク
9歳までに身につけたい国語力
03 子育てに効く脳科学のお話
頭をよくする方法はある?

サイト内検索
 

RSS登録
これまでの特集記事



気になる記事ピックアップ
これまでに公開された記事の中から気になる記事をランダムでピックアップし、表示しています。