小6の1年間に、飛躍的に偏差値を伸ばした先輩に、その勉強方法を聞いてきました。それぞれ自分なりのスタイルで、地道に努力を続けた先輩たちの話には、ヒントがたくさん詰まっています!

算 数

「当たり前」をしっかりやる大切さ

志藤 みなみさん

●恵泉女学園中学校1年
現在、剣道部に所属。入部の理由は"かっこいい"からだそう。憧れの部活の先輩たちのように強くなるのが目標とか。

受験が終わり、志藤さんは、塾の算数の先生から「当たり前のことを、きちんとやっていたのがよかった」と褒められたと言います。志藤さんは、"言われたことをやっていただけ"と言いますが、どんな「当たり前のこと」をしていたのでしょうか。

「一番やったのは、塾で間違えた問題はその日のうちに解き直すことでした。家に帰り着くのは夜10時頃だったのですが、それでもできなかった問題は必ず解き直していました」

苦手単元のときは解き直す問題が多くなりましたが、それでも帰ってからの解き直しは欠かしませんでした。

「特に小6の秋からは勉強に熱中して、つい遅くまでがんばってしまうことが多くなりました。母は11時を過ぎると"早く寝なさい"と言って、私の体調管理に気を遣ってくれましたね」

もともと、何となく中学受験をしたいと考えていて通信教育はやっていましたが、実際に塾に通うようになったのは小5の11月からだったそうです。

「最初は算数も難しく感じましたが、塾の授業自体は楽しかったですね。入試のためと言うより、算数のおもしろさを教えてくれるような授業でした」

授業に集中し、意欲的に問題に取り組んだからこそ、授業で間違えた問題を家で解き直すときにも、前向きになれたのではないでしょうか。

苦手単元だった「数の性質」については、途中までは解けているのに計算ミスで間違えることが多いことがわかり、まずは計算力をつけることを目標にしました。小5のテキストの計算問題をやり直したり、大きなテストの計算を解き直しをしたりすることで、計算ミスも少しずつ減っていきました。

志藤さんは、塾で指導を受けた通り、算数用に3種類のノートを作っていました。授業でできなかった問題は「解き直しノート」、計算問題は「計算と一行ノート」、それ以外の、自分のペースで行う『予習シリーズ』の問題は「家庭学習ノート」を使いました。その3冊のノートにまとめていくことで、着実に力をつけていきました。

解き直しは大きなテストの後でも、必ずやりました。正答率の高いところで間違ってしまった問題を、テストの成績表を見てマーカーでチェックし、解き直すのです。

「小5の終わりのテストから始めました。自分が間違った問題で、正答率が高いものから順に解き直すのですが、最初のうちは正答率が30%以下のような問題はやりませんでした。自分にとって難しすぎる問題はまだ解かないほうがいいと思ったんです」

基礎固めができると連続100点の成績に

そうやって解きなおしを続けるうちに、正答率の高い問題はほぼ得点できるようになり、秋も半ば過ぎには、正答率5%くらいの問題でも解けるようになったと言います。

夏休みの学習の中心は、四谷大塚の『四科のまとめ』でした。

「まず、毎日どのくらい解いたらいいのか計画を立てました。そして計画表に合わせて問題が解けたら、解いた単元の数だけ、表にハンコを押しました。だいたい計画通りに進みましたね。その時、間違えた問題には印をつけました。単純なミスで間違えた問題には○、根本的にわかっていなかった問題には◎。ひと通りやってから、○と◎のついた問題だけを抜き出して解き直しました」

夏休みは、毎年祖母のいる山形へ帰省していますが、家の周りには遊ぶものもなく静かなので、朝から夕方まで勉強に集中できたと言います。

コツコツと勉強を積み重ねていった結果、夏休み明けからは算数の成績が着実に上がり、10月の後半には、週テストで連続4回の100点を取るほどに。

「うれしかったけど、一番上のクラスじゃないから、もっとがんばらなきゃって思いました」

受験をやめたいとは思いませんでしたが、それでもときどき「疲れちゃうなあ」と感じることも。そんなときはピアノを弾いたり、好きな女優の出演するドラマを見たりして、ストレスを解消したと言います。

「もともと、算数は好きな科目です。本当なら苦手な国語をもっとやったほうがよかったのかしれませんが、それでも家では好きな算数ばっかりやっていました(笑)。頭を使って考えている、って実感が楽しかったんです」

好きな科目をさらに伸ばしたことが自信につながり、受験に前向きに取り組めたのが志藤さんの成功の秘訣と言えるでしょう。

志藤さんに3つの質問

当時の勉強道具を見せて

 

(1)計算の練習もコツコツ続けたそう
(2)塾の授業やテストなど解けなかった問題は必ず解き直しノートに
 繰り返し解いた『四科のまとめ』

手ごたえを感じ始めたのはいつ?

もともと算数は少し自信があったのですが、週テストなどの結果がよくなってきた秋頃に、本当に自信が持てるようになったと思います。

他教科との勉強の兼ね合いは?

塾のある日は算数を中心に1時間。ない日は他教科も勉強。ただ理科は授業がわかりやすく理解できたので家ではあまりしなくても大丈夫でした。

最初に感じた課題は計算力の弱さ

小山悠汰くん

●城北中学校1年生
小学校から、壁をよじ登る「ボルダリング」を楽しむ。中学では山岳部に入部し、本格的に山登りを始めるため、現在体を鍛え中!

小4の春から四谷大塚に通い出した小山くん。以前から算数は好きで、苦手意識もありませんでしたが、分野によって成績にムラがありました。

「もともと、じっくり考えながら解く問題が好きでした。分野で言えば図形は得意だったのですが、面倒くさい場合の数などは苦手でしたね。あと"ただ解くだけ"の計算問題にどうしても興味がわかず、あまり取り組んでいませんでした」

小6の4月段階の偏差値は43。しかしこの数字はあまり気にならず、そこまで悲観的にもならなかったとか。

「この時期は苦手な社会や理科の勉強に追われていて、算数はとにかく準備不足でした。数字を見た瞬間こそショックでしたが、一晩寝ると嫌なことを忘れる性格で(笑)。それにやればできるだろうと思っていました」

とは言え、ここでひとつの課題が浮き彫りになってきます。

それは"計算"。

「問題を解くスピードが遅く、最後までたどり着けないことがよくあって悔しい思いをしていたのですが、その理由は計算に自信がないからでした。気になって何度も再計算するので先に進めないのです。解き方は合っているのに計算間違いで答えにたどり着かないこともよくありました」

そこで、対策として取り組んだのが四谷大塚の教材である『計算と一行問題集』を丁寧に解くことでした。

「今まで暗算ですませていたのですが、塾の先生から途中の答えを書いたりした方がいいと言われ、それを守るようにしました。地味な作業でしたが、効果はあったと感じます」

夏期講習での算数の勉強は塾中心。家庭学習は理科と社会に時間を割いていました。

「まずは理科や社会が課題だったので、算数はできるだけ塾の授業内で理解するように意識し、どうしてもわからないところだけ復習をしていました」

学校別対策コースで初めて焦りを覚える

そうやって再び勉強に対するモチベーションを上げ、あらたに対策を講じました。

「とにかくできるだけ丁寧に式を書くよう心がけました。また、解けなかった問題は家に持ち帰ってきっちり理解するまで勉強しました。四谷大塚の教材の解説は本当に詳しく書かれていて、じっくり読めばほとんど理解できました。全然わからなかった時には、『予習シリーズ』を見直すとそこに覚えていない知識が書かれていたりして、意外に知識の見落としがあることもわかりました」

この対策はすぐに結果が出て、11月にはおよそ10の偏差値アップに成功!

「途中式や説明が必要な問題は三角がつくことが多かったのですが、それに次第に丸がつくようになってきたときに、手ごたえを感じました。この頃は、塾の平常授業も楽に思えるようになっていましたね」

そして12月。それまでで最高の偏差値66を獲得したとき、ふと過去のテスト結果一覧を見て、成績が上がったことを実感しました。

「12月から直前期までは、過去問を解いたり、『実力完成問題集』の中からおもしろそうな問題を見つけては解いたりしていました。この時期に、ほかの教科の勉強の成果も上がってきて、それもやる気のもとになりました」

小6の1年間で大きな飛躍を成し遂げた小山くんですが、算数で少しだけ心残りがあるといいます。

「もっと計算練習をしておけば、さらにいい成績を残せたかもしれません。計算がスピーディーにできれば、難問にもじっくり取り組め、見直しの時間も取れますから」

興味の持てなかった計算問題に向き合ったことが、算数の基礎力向上につながったと感じている小山くんはこう続けます。

「計算問題は、やっている時はつまらないような気がしますが、毎日こつこつ続けていると、1年間のうちに大きな力になってくれると思いますよ」

小山くんに3つの質問

当時の勉強道具を見せて!

 

(1)直前期は『実力完成問題集』で応用力をつける。
(2)武蔵中学校の学校別対策コースの問題。 複雑な計算が頻出する問題に悩まされたそう。

手ごたえを感じ始めたのはいつ?

11月後半から12月、途中式や説明で減点されることがなくなったとき。成績も上がってきたので、勉強の成果が出てきたと思いました。

他教科との勉強の兼ね合いは?

社会と理科の暗記分野がとにかく苦手で、家庭学習の多くを費やしました。算数は授業中心と決めていたので、家ではあまりやりませんでした。

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