共同作業で切磋琢磨し自主性と協調性を育む

 中高生の部活動としては珍しい漫画劇画部は、創部50年の伝統を誇る本郷中学校・高等学校の名物部活動。この部を立ち上げたのは、なんと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で知られる漫画家の秋本治氏。秋本氏以外にも著名な漫画家を輩出しています。

  輝かしい伝統のもとでプロを目指すべく活動しているのは部長の伊藤玄くん。

 「印刷所できちんと製本した部誌を毎年発行する活動に、最も魅力を感じています。プロを目指す上で、独りよがりにならず、周囲のいろんな作品から学べるのが、この部活動の良いところ。身近な先輩方が出版社の漫画賞を受賞されるのも、励みや刺激になります」

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歴史ある活動の中で数々の実力者を輩出しているだけに、これまでに大手出版社のスカウトを受けた部員も。伊藤くん自身も文化祭での作品披露をきっかけに、企業からイラスト制作を依 頼された経験を持っているそうです。

一方で、必ずしもプロを目指すと決めているわけではない部員たちにとっても、日々の部活動はさまざまな成果をもたらしています。

 「文化祭に合わせて制作する部誌は、部員全員の共同作業。自分が締切に間に合わないと全体に迷惑がかかります。以前は学校の提出物などの期限を守れないこともありましたが、部活動を行うようになって、締切や時間の制約を意識しながら行動する習慣が身につきました」(中3・橋本千聖くん)

「作品制作で行き詰まった場合、先輩やほかの部員から助言をもらえます。単なる自己満足でなく、人に楽しんでもらえる活動をしようという気持ちになり、人のためになる行動に関心が出てきました」(高2・鶴巻将吾くん)

これまでに「まんが甲子園」への3度の部員引率を手がけ、顧問の任に当たってきた荒木信夫先生は、部活動を通じた生徒の成長に期待を寄せます。

「好きなことをしながら創意工夫の精神を培うとともに、仲間との共同制作や切磋琢磨によって人としての成熟度を向上させるのが部活動のねらい。6年間の活動を通じて、言われなくても自分で考えて判断し、行動できる自主性を養ってほしいと願っています」

漫画作品を載せる「本郷本」と小説作品中心の「文芸本」。「人物造形や物語構成など漫画と共通する部分が多いので、小説を書きたい人にもおすすめです」(中2・稲見洸紀くん)

漫画作品の制作には、プロも使う専門的な筆記具や画材を用いるのが部の伝統。部活動を続けるうちに、初心者でも漫画専用ペンを自在に使いこなせるようになるそう。

「伝統のある部なので、その伝統に恥じない活動を行っていくのが目標。社会に出た後も、漫画劇画部出身であることを誇りとして創作活動を続けていきたいです」(伊藤くん)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(松谷祐増)

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