クイズ感覚で親も中学入試問題に挑戦!
「わかるオモシロさ」「解ける喜び」を再発見してください。 

次の文章を読んで後の問いに答えなさい。

制限時間 3分 難易度★★★
栄東中学校(東大クラス選抜Ⅰ)(平成24 年度 一部改)

   15字以内という文字数制限に注意してください。具体例などは盛り込まず、できるだけ簡潔にまとめましょう。

何について書かれている文章なのか段落ごとの要点を見極めよう

カチ恵 

「ボーダーレス」の意味はわかっているつもりですけれど、本文中の言葉を使うとなると……。

先生

随分迷われているようですね。

カチ恵 

15字以内というのは短い気がしますわ。これでよろしいかしら? 「ものごとの区別がなくなること」としました。

先生

うーん、満点とは言えませんね。

カチ恵 

あら、間違ってしまいましたのね。「区別」か「境界」のどちらかがキーワードになると考えたのですが……。

先生

では、「境界」の方を使ってみると、どういう答えになりますか?

カチ恵 

「境界があいまいになること」とすれば、いかがでしょう。

先生

それでしたら正解です。

カチ恵 

最初の答えはどこが違うんでしょう?

先生

「ボーダーレス」は境界そのものがなくなること。それにより生じているのが、ものごとの区別がなくなってしまっている状況、すなわち「ボーダーレスの時代」です。でも、ここで問われているのはあくまでも「ボーダーレス」という言葉の意味です。

カチ恵 

確かに、そうですわね。区別がなくなるのは、境界がなくなったあとの段階ですものね。すっかり混乱てしまいましたわ。

先生

そのあたりの微妙なズレまで考えると、難しい問題ですよね。

カチ恵 

そもそも、子どもたちは「ボーダーレス」なんて言葉を知りませんわよね。

先生

耳慣れない言葉が出てくると、「何これ!?」と面食らってしまって、そこから考えが進まない子も少なくないはずです。

カチ恵 

私自身は、「ボーダーレス」の意味自体はもとから知っていたので、それに当てはまりそうな言葉を文中から探すという感じでしたわ。

先生

大人ならそうやって考えることができますね。でも言葉の意味を知らなければ、書いてある内容から自分で推測するしかありません。それをいかに的確にできるかというところが求められます。「ボーダーレス」はこの文章全体のキーワードでもあるので、この後も「ボーダーレスの時代になった理由」を文中から抜き出させるなど、「ボーダーレス」の意味することについて、繰り返し問われます。

カチ恵 

では、ここでつまずいてしまうと、その後も全滅かもしれませんわね。

先生

はい。読むことが苦手な子は一生懸命に探そうとしても、文脈を読み取れず、的外れな答えを書いてしまう可能性もあります。

カチ恵 

たとえば、どのような誤答があるのでしょうか?

先生

「男か女かわからない」や「国と国との国境が弱くなった」などの具体例を書いてしまいがちです。

カチ恵 

なるほど、ありそうですわね。

先生

具体的な説明をしている部分なのか、抽象化してまとめている部分なのか、区別できない子は多いんですよ。

カチ恵 

どのような対策をすればよろしいのですか?

先生

形式段落ごとに要点を見極める力をつけておくことです。初見の文と向き合い、各段落の一番大切な部分、要点を捉えながら読む習慣をつけておきましょう。

カチ恵 

要点をつかむためのコツのよ うなものはありませんか?

先生

具体例を外していくことです。たとえば、この問題の最初の段落なら、「服装を見ても、男か女かわからないときもある」や「年齢もはっきりしない」「既婚か未婚かなど、とうていわからない」などは具体例ですよね。そうやって一文一文を確認し、具体例を外していけば、その残りの部分に要点が含まれる可能性が高いでしょう。

カチ恵 

日頃から、「大切な部分はどこなのか?」と考えるくせをつけておかなければいけませんわね。

「ボーダー」とは境界のことです。筆者は「現代はボーダーレスの時代」とした上で、ものごとを区別する境界が曖昧になったり見えなくなったりしていると述べています。つまり、境界がなくなることが「ボーダーレス」だと言えます。
A. 境界がなくなってしまうこと。   

いよいよ新学年が始まりますね。気持ちを切り替えて、新しいことにもどんどんチャレンジしていきましょう。

岡﨑 純也先生
四谷大塚大宮校舎専任講師。講師になる前は役者志望!? 今も演劇鑑賞を楽しんでいます。

語彙を増やすことだけでなく、知らない言葉に出会っても落ち着いて対応できる力をつけさせたいですわね。

真堅カチ恵さん
何ごともカッチリ、キッチリ進める教育お母さん。子どもは中2と小6兄弟。

取材・文/西田知子 写真/アーク・フォトワークス(清水亮一)、石井和広 イラスト/曽根愛

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