自主練習で磨かれる行動力と管理能力

栄光学園中学校・高等学校軟式野球部は、60年以上の歴史を有する伝統ある部。週に2回、専用グラウンドで中学部員と高校部員に分かれて練習を行います。

同校では、平日に部活動を行える時間が2時間足らずと短いため、部員たちは授業が始まる前の朝の時間、昼休みなどを使って自主練習を実施。多くの部員が参加し、素振りやキャッチボールなどの練習に汗を流しています。「最初は先輩からの指示を待つ受け身の姿勢だった生徒も、自主練習を積み重ねるうちに、自ら率先して行動するようになります。自己管理能力の高い生徒は、部活動でも学業でも高い成果をあげるケースが多いと言えます」と語るのは、顧問の一人である吉田明生先生です。

キャプテンを務める桐原明くんは、小学生の頃に取り組んでいた野球を中学以降も続けたいと思い、軟式野球部に入部。チームのけん引役として、吉田先生とともに部員たちへ指示を出しながら練習を進めています。

「先輩たちが築いてきた伝統を受け継いで次につなげていくためにも、強いチームを目指して全員が練習に力を入れています。キャプテンである自分がしっかりしなければという気持ちが強くなるにつれて、吉田先生から任される部分も増え、信頼される喜びと責任を実感しています」

軟式野球部の最上級生が引退するのは高校3年の夏。ほかの進学校の運動部よりも長く活動を続けるのは、「文武両道」を目指す栄光学園の考えが根底にあるからです。

「部活動で自分を律して目的を達成できた者は、大学受験においても大きな成果を得られます。卒業生の中には、"受験勉強は野球の練習より楽だった"という言葉を残して志望校へ進学した生徒もいます」(吉田先生)

桐原くんも目標を高く掲げ、野球部の練習と受験勉強を両立させています。「毎日の練習に打ち込みながら、うまく時間をつくって勉強を進めています。引退した後は野球で培った集中力を生かし、受験勉強に全力で取り組みたいと思います」(桐原くん)

真剣に練習に励む一方で、常に明るいのが栄光学園・軟式野球部の自慢。試合時、重苦しくなりがちな場面でも、緊張をほぐすかけ声があちこちから自然と出てくる。

各自が持参する「練習ノート」。練習や試合の後に行うミーティングの内容をまとめている。その日の反省点や心に響いた先生の言葉など、思い思いの内容が綴られている。

「最終目標は全国制覇ですが、あいさつを欠かさない、練習中の移動は駆け足といった部活動のルールを全員で徹底することも日々の目標として大事にしています」(桐原くん)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(松谷祐増)

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