海洋教育が自立を促し協調性も磨かれる

逗子湾に面した逗子開成中学校・高等学校は、その環境を生かした「海洋教育」を重視。すべての生徒が在学中に「ヨット帆走」と「遠泳」を体験することで知られています。宿泊室、ヨット工作室を備えた「海洋教育センター」は逗子開成の自慢の施設で、主にヨット部の部員たちがミーティングや合宿などで活用しています。

「海洋教育に力を入れている学校に入ったのだから、部活動でも取り組んでみたいと考えて入部しました」と語るのは、中学部長の買手瑛大くん。部員たちは一般の生徒が帆走実習を行う際はサポート役を引き受け、高校生部員になると本格的な競技を通じて技術と体力をさらに向上させていきます。

ヨット部の主な活動は、逗子湾での帆走練習。10艇から15艇もの一人乗り用ヨットを艇庫から海岸へと運び出し、顧問の指導のもと、順番に海へ出て練習を行います。

「風が強い日、波が高い日はヨットを操縦するのに苦労します。そういうときは、自然の力のすごさを実感します」(買手くん)

海の上での活動を通じて、どの部員もけがや事故から身を守る方法を学び、大自然と真剣に向き合う心構えを培っていきます。ときには先生から厳しい指導の声が発せられることも。

「安全面でのサポート体制は十分にとっていますが、基本的に海の上ではすべて自分で考えて自らの責任で行動する覚悟が求められます。部活動を続ける中で、自然と自立心や責任感が養われていきます」と、顧問の風間啓一先生は言います。

また風間先生は、「海上と陸上では求められる力が大きく異なる」と、ヨット部の特徴を話します。

「自分で判断・行動することが重要な帆走に対して、陸上では団体行動が基本です。大きいヨットを海まで運んだり、艇庫へ戻すといった作業は一人ではできず、部員同士で息を合わせて行わなければなりません。自主性と共に協調性も磨かれ、最初は言われたことしかできなかった生徒たちが、頼もしい動きを見せるようになります」(風間先生)

浜辺や海上での練習では、波や風の音に負けないよう、大きな声で返事をすることが基本。最初はおとなしかった部員も日々の練習を通じて、大きな声が出せるようになる。

帆走練習では、浜辺と海上で連絡をとり合うためにトランシーバーを使用。安全確保のためには、ロープをしっかり結ぶことも大事。部員は複数の結び方を練習してマスターする。

悪天候などで帆走練習ができないときは、部員全員で海岸清掃を行う。「目標はゴミ一つない海岸です。自然の恩恵に対して感謝する心も育みます」(風間先生)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(松谷祐増)

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