フェアプレー精神を胸に考える力を磨く

ラクロスは、先端に張ったネットでボールをキャッチしたり、運んだりできる「クロス」という道具を使って、相手ゴールに得点を決める団体競技です。東京成徳大学中学・高等学校ラクロス部は、これまでに日本代表選手やU-19日本代表選手を数多く輩出してきた関東の強豪。放課後の練習では、公式戦さながらの激しいゲームが実施され、フィールドの外から「ナイスシュート!」「ナイスキーパー!」と、元気な声援が絶えずかけられます。

中学生の部員をまとめる部長の佐藤玲奈さんは、昨年度の関東大会を振り返りながら、競技の魅力を語ります。「私は、準決勝の試合で決勝ゴールを決め、関東3位という結果に貢献することができました。試合や練習を積み重ねることで、チームメートの動きを意識して行動することの大切さがわかってきました」

顧問の芦田夏藻先生も、「ラクロスに取り組むことで生徒の人間性が磨かれる」と話します。「素早い動きと細かいパス交換がカギを握る競技なので、考える力が自然と育まれます。さらに、チームワークを意識する中で、一人ひとりが責任感を持って行動するようになります」

他大学のラクロス部も指導する富田徹先生は、部員を大学生との合同練習に参加させることもあります。「"大学生にも負けたくない!"という強い気持ちを育てるのが狙いです。大学生の練習は学生主体のため、ウチの部員も触発されて自主性が感じられる場面が増えてきました。最近では、集合時間を自分たちで決めて、規律ある行動を心がけているようです」

ラクロスは一見華やかに見えますが、「格闘球技」とも呼ばれる激しいスポーツ。試合が白熱すると、ラフプレーが増えることもあります。しかし富田先生は、事あるごとにフェアプレーの精神を部員に言い聞かせています。「技術を磨き、正々堂々と勝つことに意味があります。また、勝敗だけに集中するのではなく、試合会場で率先してゴミを拾うなど、感謝の心と謙虚さを身につけてもらうように指導しています」(富田先生)

「大会が終わった後に部員同士で写真を撮り合うなど、仲のよさはどこにも負けないかも」と芦田先生。ハードな練習の合間に、笑顔が垣間見える場面も。

部員全員が、自前のクロスを所有している。「ネットを張り替えるときに、いろいろな色を選べるのが、このアイテムのいいところです」(佐藤さん)

「目標は全国制覇です。中学生の段階から、一つひとつの技術をじっくり養成することで、必ず優勝に手が届くと信じています」と、富田先生は胸を張る。

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(桑原克典)

気になる部活調査隊
ヨット帆走から自然の偉大さと命の大切さを学ぶ
逗子湾に面した逗子開成中学校・高等学校は、その環境を生かした「海洋教育」を重視。すべての生徒が在学中...>>続きを読む
夢を追って
「地震学者の立場から情報を発信して犠牲者をなくした...
小さいうちから物怖じしない子どもだったようで、デパートで知らない子にいきなり話しかけたりしていたそう...>>続きを読む
サイトマップ
人気記事ランキング
01 特集
そのひと言が子どもを変える! 学力を伸ばすほめ方・励まし方
02 スペシャルウィーク
9歳までに身につけたい国語力
03 子育てに効く脳科学のお話
頭をよくする方法はある?

サイト内検索
 

RSS登録
これまでの特集記事



気になる記事ピックアップ
これまでに公開された記事の中から気になる記事をランダムでピックアップし、表示しています。