ショーを経験して人間的にも成長する

アートとファッションに興味を抱く生徒が集まって、オリジナル衣装の創作に取り組むファッションアート部。主な発表の場は、10月の女子美祭と3月の送別会で行われるファッションショーです。 

部長を務める大槻若楓さんは、女子美祭のショーで、自作の衣装を着て颯爽と披露する先輩の姿に憧れたのが入部のきっかけです。「自分が出演者として初めてステージに立ったときは、それまでに経験したことがないくらい緊張したのを覚えています。でも、ショーを終えると、すぐに次回が楽しみになりました」 

女子美祭が終わったら送別会の準備、送別会を終えたら女子美祭と言った具合に、春と秋の大舞台に向けて日々創作に打ち込んでいます。 

ファッションアート部が行うショーの特長は、その演出方法にあります。衣装を創るだけでなく、ステージの構成から音響、照明、舞台装置にいたるまでを「総合芸術」として部員たちが手がけるのです。そのため、ショーの出演者は、衣装を創る合間に舞台装置の制作を行い、ヘアメイクとウォーキングの練習にも取り組みます。

「過去のショーの映像をお手本にして、みんなで構成や動き方を研究しています」と、副部長の麻生実可子さん。 

プロが行うショーやファッション雑誌なども参考にしながらアイデアを練り、創意工夫を重ねることで、色彩とデザインに対する感性が磨かれます。 

さらに、顧問の中村晃子先生は、部活動としてファッションショーを行う成果を次のように語ります。「女子美の生徒の多くは、芸術やファッションに関心を寄せているため、友だち同士で協力して女子美祭でファッションショーを行う生徒がいます。部活動がそれと大きく異なるのは、上級生が経験の浅い下級生をうまく導きながら、全員で力を合わせるところです。その経験により、上級生は人間的にも成長していきます」 

中村先生は生徒たちの活動を静かに見守りながら、「下級生には、知恵を出し合って協力する姿勢こそを上級生から学んでほしい」と願います。

「自分がデザインした衣装を着て、普段はできない派手なメイクを堂々と楽しめます。ショーの最中に観客席から名前を呼んでもらえるのもうれしいです」(大槻さん)

衣装制作の出発点となるデザイン画を描くことは、とても重要な作業。ペンで画を描いたあとは、裁縫道具の出番。舞台装置を作る工具など、あらゆる道具を使うのも部の特徴。

「色彩やデザインが人目を引くものであっても、単なるコスプレと捉えられたくない。観る人にアーティスティックな魅力を感じてもらえる衣装を創るのが目標です」(大槻さん)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(松谷祐増)

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