何事も全力で取り組む姿勢が身につく部活動

野球やアメフトなどの試合の応援席で、ひときわ華やかな声援と動作で、存在感を放つチアリーダーたち。部活動に、このチアリーディングを取り入れているのが市川中学校です。パフォーマンスを各チームが競い合う全国大会もあり、今年、市川中学応援部は、創部7年目にして、みごと初優勝を成し遂げました。

中学部長の山岸愛実さんは、優勝校発表の瞬間の感動を語ります。

「私たちの名前が呼ばれた途端、みんな、まわりの音が聞こえなくなるぐらいの歓声を挙げていました。いつもは厳しく指導をされるコーチが褒めてくださったこともあって、うれしくて泣き出してしまう部員もいました」

大会で各チームに与えられる時間は、2分半。部員たちは3か月間にわたってこの2分半のために、幾度となく練習を繰り返してきました。

「チームで息をそろえられたところが、次の日になったら合わなくなるといったこともありました。それでも、コーチの指導や先輩のアドバイスのおかげで優勝を経験することができ、心から感謝しています」(山岸さん)

応援部の強さの秘訣は、学業優先の徹底と生徒の自主活動にもあります。

「大会前でも、試験の10日前から練習は休み。時間に制限のある分、集中力と創意工夫でカバーします。また、大会当日の細かい行動スケジュールなどは、部員だけで話し合って決めます。私は極力口を出しません。6年間続けるうちに、どの部員も、あいさつしたり、ハキハキと意見が言えるようになります」と、顧問の馬場晴美先生。

アップテンポの曲に合わせてキレのある動きを繰り出しながら、満面の笑顔を絶やさずに行うパフォーマンス。アクションだけでなく、声や表情をそろえる練習も欠かすことができません。気を抜かずに力を出し切ることを求められるうちに、「何事も全力で取り組む習慣がつきました」と、山岸さん。「チア」とは「人を元気づける」という意味。ひたむきに練習した成果を、全身で表現する彼女たちのはつらつとした姿は、これからも大勢の人に元気を与え続けることでしょう。

先の大会では中・高とも、ほかのチームに対しても応援の気持ちを忘れない態度が評価される「チア・アップ賞」を受賞。「優勝と同じくらい名誉あることです」(馬場先生)

パフォーマンスの際に小道具として用いるポンポンとスティック。ポンポンは、全員が自分専用のものを所有。大会ごとに、各自が気持ちを込めて手作りしている。

「これからも優勝を続けていけるよう練習に励みたい」(山岸さん)「“応援部をやってきてよかった”と、心から思いながら、みんなに巣立ってもらいたいです」(馬場先生)

取材・文/堀雅俊 写真/東京フォト工芸(桑原克典)

夢を追って
「最先端のミツバチの研究で日本の農業問題に貢献した...
私は、外で遊ぶのが大好きな子どもでした。小学校では、休み時間を過ぎても運動場で遊んでいたり、先生の言...>>続きを読む
気になる部活調査隊
ヨット帆走から自然の偉大さと命の大切さを学ぶ
逗子湾に面した逗子開成中学校・高等学校は、その環境を生かした「海洋教育」を重視。すべての生徒が在学中...>>続きを読む
サイトマップ
人気記事ランキング
01 特集
そのひと言が子どもを変える! 学力を伸ばすほめ方・励まし方
02 スペシャルウィーク
9歳までに身につけたい国語力
03 子育てに効く脳科学のお話
頭をよくする方法はある?

サイト内検索
 

RSS登録
これまでの特集記事



気になる記事ピックアップ
これまでに公開された記事の中から気になる記事をランダムでピックアップし、表示しています。