さて、1年間お付き合いいただいたこのコラムも、これで最後となります。となると、最終回のテーマは、どうしたって、災害にならざるを得ません。今年は、地震、津波、原発の三重苦を、東北は負ったのですから。

でも、この10年間に起きた地震を載せた地図を見れば、日本全国、どこが同じ被害にあってもおかしくはないと思うでしょう。

日本列島は、地球上のプレートの、ちょうどはじっこにあるのです。しかし、地震を止める方法を、まだ人類は知りません。大地のきしみを止めることは誰にもできないのです。

ですから、今できることは、そうなったときに、できるだけ被害が少なくなるように頭を使い、準備し、何か起こったら適切に行動することです。

今回の災害でも、何か所か、事前準備をしておいたことで助かったところがあります。学校の屋上から裏山に橋を架けておいたところや、裏山に階段を設置して避難所をつくっておいたところ、初めから波が来る場所には家をつくらないようにしたところなど、最悪の事態をまぬがれた地域もあったのです。とにかく高台へ、と逃げた人たちや、うまく誘導したリーダーがいたところも……。

必要な知識を得ることは、自分と家族の身を守ることにつながります。教育が子どもを助けることを、今回の災害は教えてくれました。

教育は、子どもを守る可能性があります。情報を集め、自分で考え、次にどう行動すればいいのか、自分で決めなくてはならないのです。まずは自分が知り、次に、自分より小さい人たちに伝えてください。

知識は、人を救うことができるのですから。

『親子で読もう!ドラえもんの
地震はなぜ起こる どう身を守る』

国崎信江【監修】、藤子・F・不二雄【キャラクター原作】、三谷幸広【まんが】
11年刊/小学館/ 840円
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親子それぞれに向けた
地震の基礎知識を紹介

より地震に関して詳しいのがこの本です。大人でも、まずはこの低学年向けのものから始めるのがいいでしょう。基礎的な知識のモレを防ぐことができます。

『地震って、どうして起きるの?』

赤木かん子【著】、mitty【絵】
11年刊/ 埼玉福祉会/ 2,310円
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これで、地震が起きる理由を理解できます。つい
でに『地震がきたらどうするの?』もつくりまし
た。両方とも紙芝居です。

『じしんのえほん
こんなとき どうするの?』

国崎信江【作】、目黒公郎【監修】、福田岩緒【絵】
06年刊/ポプラ社/ 1,260円
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たとえば、学校の帰り道で地震にあったらどうすればいいか?など、クイズのように楽しみながら、必要な知識を覚えることができます。

『原発が許されない理由
──子どもたちに伝えたい──』

小出裕章【著】
12年刊/東方出版/ 1,260円
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原発をわかりやすく図解とデータで解説

小学校高学年で十分読める本でしょう。ついでに、大人にとっても恰好の入門書です。読みやすくわかりやすいので、おすすめですよ。

『日本の地震活動』

©東京大学地震研究所
©東京カートグラフィック株式会社
11年刊/300円(売上の一部は被災地支援に役立てられます)
楽天で購入

プレートの意味がわかったら、この15年に起きた地震の地図を見てください。思わず「おお!」となりますよ。世界版もあります。

『死の影の谷間』

ロバート・C・オブライエン【作】、越智道雄【訳】
10年刊/評論社/ 1,680円
Amazonで購入

核爆発で生き延びた少女。そこへ男が防護服を着て現れますが、彼女の意志を無視して、アダムとイブを気取る。少女はそんな男に徹底抗戦します。

『津波!! 稲むらの火 その後』

ヘンリー幸田【著】
10年刊/講談社/ 740円
Amazonで購入

津波から村人を守った
浜口五兵衛の偉業

稲に火をつけ、村人を集め救ったという話は有名ですが、津波を防ぐために、堤防を築くという後日談があったのです。本当にすごい人です。

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