手作りの楽しさを知り社会貢献の意識を養う

スーッと滑るように走り出すソーラーバイク。校庭でのテスト走行では、電動ならではの、低騒音に似つかわしくない力強い加速を見せてくれます。

明法中学・高等学校科学部は「環境を考えた科学とものづくり」を活動テーマに掲げて、これまでにさまざまな試みに挑んできました。ソーラーカーを始め、電気を使わないホバークラフト、発熱量を抑える工夫を施したプラネタリウム、CO2排出ゼロのソーラー発電LEDイルミネーションなど、既製品は極力使わず、廃品を再利用するよう心がけ、材料集めから自分たちで行うのが、科学部のルールです。

「簡単にできそうだと思っても、寄せ集めの部品だと、実際に組み合わせてみると、うまくいかないところがいろいろと出てきます。苦心して何とかするうちに、どんなときもあきらめずに、コツコツと取り組む心構えができました」と、部長の石川久悟くん。

顧問で理科教諭の渡辺嘉士先生は、それに答えるように話してくれました。

「一からの手作りが、予想以上に大変なことだと理解させるのが、部活動の大きな目的です。何をどう組み合わせるかを考え抜いた上で、実際に手を動かし、何度もやり直しをする。だからこそ味わえる、できあがったときの歓びがあるのを、知ってほしいんです」

部活動が自己満足に終わらないようにと、小さな子どもが乗れるバス型ソーラーカーを市民イベントで発表したり、河川の水質調査を行ったりと、地域に活動を役立てる取り組みも行っています。さらに、東日本大震災で休校を余儀なくされた直後、ソーラーカーに使っていたパネルを利用して、太陽光で携帯電話を充電する装置を製作。学校や地域の協力を得て、被災地に送りました。この装置は、電源が確保できない場所でも、1日で携帯電話約50台を充電できる性能を有しています。

「地震やエネルギーのことについて、みんなで考えられる科学部に入ってよかったと思います」(石川くん)

ものづくりを通じて、自分たちに何ができるか考える経験をした部員たち。明法科学部の活動は、さらに意義のあるものへと変わったようです。

ソーラーバイクは、先輩たちが製作した初号から数えて、3世代目となった。「先輩のアイデアを学んで、自分で工夫し、更に性能の高いものへ進化させられるとうれしい」(石川くん)

乗り物の車体や構造物の骨組みを作るのに、L字アングルは万能アイテム。携帯電話充電装置も、使わなくなった机の天板に、L字アングルを取りつけて土台を製作。

自分たちの活動を、地域の人たちに知ってもらう場は、環境や社会とのつながりを意識する機会を生み出す。「そのような場を、少しずつでも増やしていければ」(渡辺先生)

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