現代民主主義をテーマに学生は自由に研究

 吉野孝先生自身の研究テーマは、「アメリカ政治と政治家のリクルートメント」。「オバマ大統領は、初のアフリカ系アメリカ人の大統領ということで、とても注目しています。私は2回アメリカに留学していて、メリーランドという州の政治家にインタビューを行ったりもしました。また、政治家のリクルートメントとは、どのような経歴を持った人が、どのような過程を経てトレーニングされ政治家になるのがよいのか、といったことを考える研究のことです」 

特に、地方自治体の政治家のバックボーンに目を向けている吉野先生。「全国紙の地方版をくまなく見て、選挙の立候補者の経歴を調べました。この調査は選挙4回分行い、昔と今で政治家たちのプロフィールにどんな変化が見られるのかを研究しています」 

ゼミの学生には、現代民主主義に関することならば、何を研究対象としてもよいとしているとか。学生たちの興味の方向は多種多様。「日本新党の歴史的役割」「日本の科学技術行政の問題」「練馬区議会議員研究」「投票率の低下とその影響」「戦後の農業政策における農協の役割」「ロシアにおける政治リーダーと支配階層」などのテーマが挙げられます。「政党や選挙、日韓関係などに興味を持つ学生が多く、変わっているものでは、観光行政を研究する学生も。ゼミは3年生から始まりますが、最初は、研究テーマが似ている学生同士で、3.4人のグループを作って発表を行います。この共同研究で自らの研究手法を見つけ出し、3年の秋からはすぐに個人の研究に入ります」

批判するだけでなく改善提案する姿勢を

吉野ゼミでは、積極的に学生に考える機会を与えるよう工夫しています。「政治にまつわる諸問題は、〝それはなぜ起きているのか.、〝その問題を放っておくとどうなるのか.、という筋道を立てて考え、最終的に自分なりの改善策を提案をすることが求められます。このような考え方を学生に身につけさせるため、頻繁に課題を出すようにしています」 

政治学を学んで得られる大きなメリットのひとつは、社会を改革してよりよい方向へ導こうという発想や思考法が身につくことだと言います。

「政治を批判することは簡単ですが、批判だけで自分では何も考えない、何もしないような人間は将来、社会に出ても役に立ちません。昨年、〝日本の新聞ジャーナリズムの歴史と現状.と題し、完成度の高い論文を書いて卒業した学生がいましたが、彼も当初はマスコミ批判ばかりしていました。しかし研究を進め、就職活動も経験する中で変わっていき、新聞記者の育成システムの不備を問題ととらえ、自分なりの改善提案を行うようになりました。この学生は、新聞社から内定を得て記者になりましたが、まさに政治学を学んだ成果と言えるでしょう」

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