小学生、特に低学年の子どもは植物に興味がある子が少ないので、植物の本で喜ばれるものを探すのは結構難しいものです。

でも、それは大人なら誰もが知っている「植物が地球の大気を作ってくれている」「おいしい果物をつくってくれる」という知識を、子どもたちがまだ知らないから。

子どもと向き合うとき、大人はつい「自分が知っていることは、子どもも知っているはずだ」と思ってしまいますが、たいていのことを子どもはまだ知らないのです。

ですから、大人にとっては「何だ、そんな当たり前のこと」と思うことでも、子どもたちは初めて知ることなので「へーっ!」と感動して、興味を持ってくれます。

子どもたちに興味を持ってもらうには、「わぁっ」という感動と、それなりの知識……わかりやすくシンプルで的を射た解説があればいいのです。

特に、感動は美しい写真が生みますが、そういういい写真が載っているものは、たいてい大人向けの本を出す出版社がつくったものなのです。

小学校1年生に大人の本を見せようとは普通思わないかもしれませんが、美しさって、値段と比例したりするんですよね。高い本のほうがたいていは美しいもの。

もちろん子どもはそういった大人の本の解説は読めませんから、大人がそれを読んで、子どもにわかるように簡単に説明してあげてください。そうすれば、子どもも理解ができるし、興味を持てるようになるでしょう。

『散歩で楽しむ花の本』

植木裕幸、八木下知子、酒井巧【著】
09年刊/山と渓谷社/1,890円
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原寸大の大きな写真で
細部まで観察できる!

ほとんど実物大かと思うほど花の写真が大きく美しい本です。
低学年の子どもは、ごちゃごちゃ小さい花が集まっている本は好きではないようで、この本でも、ひまわりや椿といった植物が人気でした。もちろん、大人が読んでもたっぷり楽しめます!

『昆虫の集まる花ハンドブック』

田中肇【著】
09年刊/文一総合出版/1,260円
Amazonで購入

一冊あると本当に重宝します。薄くて軽くてリュックに入って、なのにとってもきれいな写真で見やすいんです!


『タンポポ しょくぶつ・すくすくずかん2』

92年刊/評論社/1,050円

植物の写真をスタジオで撮影した科学の本で、上手に解説することができるんだと教えてくれたシリーズです。

『熱帯雨林の世界』

トーマス・マレント【著、写真】
07年刊/緑書房/7,140円
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500種以上の動植物を
美しい写真で解説

「熱帯雨林」なので、森、水、昆虫、爬虫類、両生類、鳥類みんな登場の、うっとりする美しさです。理屈で「熱帯雨林を壊したらダメなんだ」と言うより、この写真集を見せて「こんな美しいものを壊すなんて!」と思うほうが心に残るでしょう。

『熱・湿帯雨林探検』

ジョー・フルマン【著】、きくちゆみ【訳】
09年刊/大日本絵画/3,360円
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仕掛け本で入り込みやすいし解説は三行。この本の知識を身につければ、次のレベルの専門書も読めるようになるはず。

『サクラハンドブック』

大原隆明【著】
09年刊/文一総合出版/1,260円
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桜祭りは沖縄で1月、北海道で6月。半年間も日本のどこかで咲きます。6年生くらいになると、桜が好きになります。

『レイチェル――海と自然を愛した
レイチェル・カーソンの物語』

エイミー・エアリク【著】、池本佐恵子【訳】
05年刊/BL出版/1,470円
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生態学の祖である
女性生物学者の生涯

今から50年以上前、まだ誰も生態系の重要さを知らなかった時代に「生きものはみんなつながっている」ことに気がついた学者の伝記絵本です。

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