小川 智弘先生
四谷大塚あざみ野校舎校舎長。担当は算数で、毎年、受験学年のクラスを担当。親の悩みや相談も一手に引き受ける。

鈴木 祥子さん
長男・多津丸くんが開成中学校に合格。大学生の長女も私立中高一貫校を卒業。夫婦自身は中学受験の経験がない。

時田 貴子さん
長男・岳遠くんが聖光学院中学校に合格。夫婦ともに中学受験の経験があり、岳遠くんが幼少時から受験を考える。

親も知らない子どもの姿
鈴木さん(以下、鈴木) 実は息子に開成をすすめてくれたのは小川先生なんです。志望校を考えるとき、行きたい学校でスケジュールを組んでいたら、2月1日に受ける学校がなくて。
小川先生(以下、小川) 開成は多津丸くんの性格に合っているのでは、と思ったからですよ。文武両道の優等生から、ちょっと偏りのある天才肌の子までいろんなタイプの子がいて、どんな個性も受け入れてくれるのが開成です。多津丸くんは好き嫌いがはっきりしていて、学習姿勢にもムラがあるタイプでしたから、優等生しかいないような学校は難しいかなって。
鈴木 正直に言えば、気分にムラがあり、好き嫌いが極端に態度に出るということも、先生に教えられて初めてわかったんですよね。
小川 5年生の終り頃から、塾に遅刻してきたり、宿題をやってこなかったりすることが見られるようになって。本人はやらなきゃいけないと思っているのだけど、学校で嫌なことがあったり、疲れてしまったりしてモチベーションが下がり、どうしても塾に行く気になれなかったんでしょうね。
鈴木 私は働いていて、学校から帰った息子の様子を知らなかったので、まさかそんな状態とは知らずショックを受けました。でも三者面談をしていただいてから問題点が見えてきて、私の息子に接する態度も改めなきゃと思いました。それから息子も少しずつ前向きになっていってくれて……。
小川 そこへいくと、岳遠くんは正反対の性格。言われたことをきちんとこなし、コツコツ努力してトップをキープする模範的なタイプでしたね。
鈴木 そうですよね。岳遠くんはずっと塾の中でもずば抜けて成績が良くって、うちの多津丸もいつも目標にさせていただいていました。
時田さん(以下、時田) でも、苦手な教科もあって、塾にはよく相談しましたね。6年生の初めまでは国語の読解問題ができなくて。特に行間が読めないんです。でも国語の先生から「男の子には多いですよ。心が成長すれば自然とできるようになる。今は漢字や言語要素をしっかり固める時期」とアドバイスをいただき、そういうものなんだと思って見守ることができました。たしかに秋から国語の成績は上がりましたね。


小学校のことも塾に相談してOK
小川 男の子は、勝負好きな子と、負けを認めたくないから勝負を避ける子にハッキリ分かれるのですが、勝負好きな子は、毎回のテストで「勝った」「負けた」で大騒ぎ。でも大事なのはその勝敗の理由を分析することだと授業でよく話していました。
時田 ええ、息子は先生からそう言われたって言っていました。だから、わからないところは、すぐに先生に質問するんだ!って。
小川 塾のない日も自習室に来て、熱心に質問していましたからね。
鈴木 ウチは……、自習室には一度も行っていないんじゃないかな(笑)。
小川 ええ。自習室で見た記憶はないですね(笑)。
鈴木 でも塾が嫌いなわけではないんです。秋からの学校別コースでは、友だちと一緒に別校舎へ通うのがとても楽しかったみたいだし。
小川 多津丸くんは勝ち負けをはっきりつけたいタイプ。特に冬期講習では前日のテストの結果を毎日発表していたんですが、成績上位者になることにかなりこだわっていましたね。スイッチの入り方は人それぞれでいいと私は考えています。
時田 私は小さなことでも「先生~」って、何でも聞いていましたね。受験のことだけじゃなくて、小学校の愚痴も聞いてもらったし(笑)。そう言えば、「ほかの塾では夏休みから過去問をやっていますが、四谷大塚は秋からで本当に大丈夫なんですか?」なんて質問も平気でしていましたね(笑)。
小川 そうですね、時田さんは遠慮なかったですね(笑)。でも、特に6年の秋ぐらいからは、ネットの掲示板や、学校の友だちなどの話を聞いて混乱してしまうお母さんも多いと思います。そういうときは、どんどん塾の先生に相談していいと思いますよ。
時田 やっぱり心配なんです。でもどんな悩みや質問でも、しっかり聞いてくださるのでとても心強かったです。
鈴木 先生は親も知らないいろんなバージョンの子どもを知っているので、アドバイスに納得できるんですよね。
小川 6年生の12月に「先生、ウチの子は受験をやめた方がいいでしょうか?」といった相談も毎年あるんです。親御さんに不安や悩みがあるのは当然だと思います。だからこそ、日頃から、話しやすそうな先生をつかまえて相談してほしいですね。算数の相談をしたいけど「先生の人相が怖い」なら、ほかの教科の先生でもいいんです(笑)。相談できる先生を一人つくっておくと、精神的に乗り越えやすくなると思います。
鈴木 成績の乱高下に一喜一憂しないで子どもを見守れるようになったのも先生のアドバイスがあったからです。不安なことは何でも塾の先生に相談した方がいいですね。
時田 子どもが「この学校に入りたい」という強い気持ちを持ち続けていれば、結果はついてくると思います。
小川 そうですね。そして最後まで自分のお子さんを信じてほしいですね。


松尾 浩司先生
四谷大塚津田沼校舎校舎長。担当は算数。ユーモアいっぱいの授業で子どもを算数好きにさせると評判が高い。

佐藤 貴子さん
長女・朱莉さんが女子学院中学校に合格。貴子さん自身も中学受験の経験があり、4年生から塾に通わせていた。

岩田 裕子さん
長女・瑞生さんが桜蔭中学校に合格。塾には1年生から通わせていて、さまざまなことを塾に相談してきたそう。

先生のアドバイスによって成績が安定 
岩田さん(以下、岩田) うちの子は1年生から塾に通っていたので、6年間、塾にはさまざまなことを相談しました。志望校選びもその一つです。4年生くらいから学校見学を始めたのですが、娘はどこの学校に行っても「ここの学校いいね」と言うタイプで(笑)。なかなか1校に絞るのが難しくて、先生方に相談しながら桜蔭に決めました。
佐藤さん(以下、佐藤) うちは志望校選びはそこまで相談しなかったですね。最初に私の母校であるミッションスクールを見学し、本人も気に入っていたのですが、そのうち弦楽器のクラブに入りたいと言い出して……。弦楽器ができるミッション系の女子校ということで女子学院を選びました。
松尾先生(以下、松尾) 志望校選びの相談はもちろん受けつけますが、学校選びはその子にフィットしているかどうか、最終的には本人が決断することだと私は思っています。学校別コースに通い始めると、また子どもの気持ちが強くなったりしていきますよね。
佐藤 そういえば、6年生の9月から始まった学校別コースがいつもの校舎ではなく、電車で1時間もかかる校舎に通うことになって。夜遅くに一人で帰ってこられるだろうかと心配で、先生に相談させていただきましたよね。
松尾 「お試しはありですか?」という相談でしたよね(笑)。「数週間通わせてダメだったら、戻ってきていいですか」と。「最後の山頂を登るところですから、納得のいく勉強をしてもらいたいので、どうぞお試しで行ってみてください」と答えました。
佐藤 結局、子どもは行くと決めました。私は心配症なので、通えるはずがないと思っていたんですけれど(笑)。
松尾 お母さんが思っている以上に朱莉さんは芯の強い子です。負けず嫌いな部分もあるので、正直、"お試し"でも通い始めれば、あとはどうにかなると思っていました(笑)。
岩田 私は5年生になった頃、娘を自立させたいと手を離したことがあったんです。そうしたら、算数の成績があれよあれよと下がってしまって……。どうしていいかわからず先生に泣きついたら、毎週のスケジュールを事細かに決めるようアドバイスされたことが一番印象に残っています。それを貼り出して、終わるたびに印をつけて達成感を得られるようにしたんですね。それと例題ノートをつくることをすすめられて。今、振り返ってみても、あのアドバイスを実践したおかげで娘は算数の成績が安定していきました。
松尾 瑞生さんはよく質問しに来ていましたよね。質問の仕方もどんどんうまくなっていって。質問しながら同時に自分の考えを組み立てて、私が説明しないうちに解決してしまうときも(笑)。自分なりの価値観をしっかりと持っている子ですね。



いつでも質問できる自習室を存分に活用 
岩田 もともと、うちの娘は自分からそんなに質問できる子ではなかったんですよ。でも、塾の友だちが当たり前のように先生に質問するので、普通にできるようになりました。
佐藤 うちの娘は逆に質問が大好き。休憩時間や授業の後など、先生を追っかけ回していたみたいで(笑)。質問を私が調べて教えても、「ふーん」と言うだけで覚えようとしないんですよね。
松尾 それは、私が自分の息子に教えても同じ(笑)。
佐藤 そうなんですか(笑)。6年生からは毎週、金曜日に自習室に通っていました。その場に先生が待機してくださっているので、すぐに質問できるんですよね。
岩田 佐藤さんに誘ってもらって、うちの娘も6年生の秋から自習室に通い始めたんです。我が家は下に弟がいるのでなかなか集中できなくて……。自習室だと、はかどり方が違うと喜んでいました。
松尾 周りがみんな勉強しているので、相乗効果でやる気も出ますよね。
岩田 佐藤さんも私も家が近いので、よく塾に顔を出していましたよね。そうやって通うことで先生方と顔見知りになれて、何でも相談できる関係がつくれたのは良かったですね。
佐藤 できれば保護者会のときなどは、先生と積極的にお話しすると良いですよね。
岩田 お迎えのときに、先生がお手すきだったらすかさず話しかけてみたり(笑)。
松尾 仕事を終えて、ふと顔を上げると「先生!」なんて声をかけられるんですよね(笑)。ところで、最近、母と娘の確執が増えていると感じるのですが、家庭内でぶつかるようなことはなかったですか?
岩田 我が家はわりと仲良くやっていました。スケジュール管理についても必ず二人で話し合っていましたし。
佐藤 うちはケンカはしょっちゅうでしたよ(笑)。勉強に身が入っていないときに「それなら塾をやめてしまいなさい」と言っちゃったり。絶対に言ってはいけない言葉ですよね(笑)。
岩田 私も、娘がやってもらって当たり前のような態度をとるときは叱りました。感謝の気持ちを忘れているときだけはビシっと!
佐藤 子どもがリビングで勉強しているのを遠巻きに見張っていて、ダラダラやっているとカチンときますよね。それを塾に行って、「昨日はこんなに大変だったんですよ」と先生にしゃべるだけでスッキリするんです(笑)。
松尾 "見張って"ではなく、"見守って"ですよね(笑)。でも、母親は父親と違って、子どもにガツンと言っても許されます。特に女の子の場合は同性ですから、本音でぶつかり合う中で成長していけるんですよ。まずはお母さんがストレスを抱え込まないことが大切です。しかし子どもに当たるわけにはいかないので、私たちに愚痴ってすっきりしてもらいたいですね。
佐藤 子どもだけでなく、私も塾に支えられていたなと感じています。中学受験には親のサポートが必要ですが、私が迷っていると子どもに伝わってしまいます。だからこそ、迷ったらすぐに先生に相談していました。でも、今から思うと、そんなに悩むほどでもなかったなということも多いので、下の子の受験のときにはもっと大らかでありたいですね(笑)。基本的には、先生のおっしゃる通りに実践していけば、結果はついてくると思います。
岩田 6年生になると、悩んでいる暇もないですよね。塾の先生方は情報をたくさん持っていて、子どものことも理解しているプロですから、相談すると的確な答えをいただけます。ですから一人で悩むより、早めに相談して問題解決をはかった方がいいと思います。そして、あきらめないこと。山あり谷ありだったうちの娘も合格できて、最後まであきらめなかったのが良かったんだなと実感しています。



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