母・倫枝さんは佑樹くんのことを「ひょうひょうとしててマイペース」と話します。そんな佑樹くんに最大のピンチが、6年生の秋に訪れます。いきなり、成績が急降下してしまったのです。
「6年生からは自主性に任せようと私が目を離しちゃったんです。そうしたら夏休みの間にやるはずの『四科のまとめ』が真っ白で……。全然やっていなかったんです」(倫枝さん)
しかし当の本人は「やる気がしなくって……。真っ白、白銀の世界でした(笑)」と相変わらずマイペース。
そこから倫枝さんと佑樹くんの二人三脚がスタートしました。
「過去問対策も始まって、すべてが同時進行でした。『なんでこんなにやらなきゃならないの』と泣き言を言うたびに『夏休みにやらなかったからでしょ!』と(笑)」(倫枝さん)
しかし泣き言を言いながらも、佑樹くんは課題をこなし、成績を伸ばしていきました。そして、迎えた早実の受験本番。試験に向かう電車の中で、佑樹くんの言葉に倫枝さんは驚かされます。
「突然『やりきったので悔いはない』と言い出したんです。やっとスイッチが入ったのかなって」(倫枝さん)
そして結果は合格。倫枝さんは、番号を見つけたとき信じられない気持ちで見入ってしまったのだとか。夏休みの遅れも親子であきらめず努力した結果、合格をつかむことができました。

佑樹くんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
年長で入塾テストを受けて、1年生から通いました。4年生になる前に家族で話し合い、中学受験を決めました。

 受験期に習い事はやっていた?
6年生の11月まで、スイミングを続けていました。風邪を引かないよう寒い期間は休んで、今は再開してます。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のある日は1時間~1時間半。朝や塾に行く前の少しの時間を活用しました。塾のない日は4~5時間くらい。

 過去問対策はどれぐらいやった?
早実は8年分、明大中野は4年分、立教新座は2~3年分、東京農大第一は3年分、法政大は4年分くらい解きました。

 将来の夢は?
宇宙に関わる仕事。「宙博」に行って、宇宙がどうしてできたのかを調べたいと思うようになりました。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
全部で10校。親子で5校、親のみで5校くらいです。直前に受験を決めて、見学していない学校もあります。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
気の利いたことは言っていません。毎日、「今、やるべきことをやりなさい」と伝えていました。

 健康管理で気をつけたことは?
野菜中心の食事にしました。受験日は最初に合格した朝の献立と同じ、鮭、ごはん、味噌汁に決めていました。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
以前は無反応だったニュースに興味を示すように。受験を通して、社会に目を向けられるようになりました。

 中学生になる我が子へひと言
自分のやるべきことを見つけ、良い友だちをつくり、人の役に立つ人間に成長してもらいたいですね。


将来の夢はピアニストという葵さん。かなり本格的にピアノに取り組んでいたため、塾は5年生の2月からと遅いスタートでした。とはいえ、第一志望は既に決まっていたそう。母・紀代さんは慶應大学の卒業生で、湘南藤沢のキャンパスで学びました。そのため、同じキャンパス内の慶応義塾湘南藤沢が、最初に見学した学校だったのです。
「英語に力を入れているところと豊かな自然が気に入りました」(葵さん)
しかし紀代さんは、内心「スタートが遅かったので、合格は難しいだろう」と思っていたとか。自身がフルタイムで働いているため、なかなか目が行き届かない不安もありました。
「自習室で勉強していたはずの日に家でテレビを見ていたのがわかったときは、親が管理しないと小学生には厳しいんだろうなと弱気になりました」(紀代さん)
ただ、塾の先生からは「葵さんは塾で目つきが全然違います」とがんばりを認められていました。その先生の言葉通り、成績はメキメキと上昇。
「挑戦を恐れない無邪気さがあったから合格できたんでしょう」と紀代さんは振り返ります。そして、もうひとつ集中力が大きな勝因となったようです。
「私は勉強時間はほかの人より少なかったかもしれないけど、量より質が大事です。集中してがんばれば、必ず合格できると思います」(葵さん)

葵さんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
週テストのコースを受け始めたのは、5年生の12月です。その後、新6年生の授業から塾に通い始めました。

 受験期に習い事はやっていた?
ピアノのレッスンは6年生の12月まで受けていました。コンクールに出場するほど、本格的に取り組んでいます。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のある日は朝5分間だけ。塾のない日は3時間くらいです。ほかの人より、勉強時間は短かったと思います。

 過去問対策はどれぐらいやった?
湘南藤沢の算数、理科、社会は10年分。国語は10年分以上解きました。洗足学園は3年分くらいやりました。

 将来の夢は?
ピアニストを目指しています。聴きに来てくれた人を感動させる演奏ができるようになりたいです

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
5校です。文化祭など、学校の雰囲気がわかる行事には親子で参加し、説明会などは親だけで行く場合も。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
意識してかけた言葉はありませんが、精神的に落ち着けるよう気をつけました。スキンシップも心がけましたね。

 健康管理で気をつけたことは?
体調管理にはやはりバランスの良い食事と睡眠です。夜10時半には、必ず布団に入るようにさせました。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
手が届きそうにないものを努力して手の内に入れました。この成功体験は生きていく上での力になるはず。

 中学生になる我が子へひと言
湘南藤沢での生活を思いきり楽しんでください。いろいろな人との出会いが何より楽しいのじゃないかな。


塾に通い始めた当初は、「偏差値60の壁をなかなか越えられなかった」と話す翔大くん。授業に慣れるにつれて、常に60台をキープできるようになったそうですが、「最初は苦労の連続でした」と母・真由美さんは述懐します。
「教科書に見慣れない記号がたくさん出てくると、書いてある内容が理解できなくなるんです」(翔大くん)
新しい単元に入るたびにつまずく翔大くんを、真由美さんはつきっきりでサポートしました。しかし、苦労はそれだけではありませんでした。
「僕は『どうしてその答えになるのか』を考えて納得できないと気が済まないタイプなんです」(翔大くん)
そんな翔大くんを見かねて、6年生からは、真由美さんが事細かに勉強スケジュールを作成して実践させました。
「考え込んで進まない様子を見ているとイライラして。しかし、今思えば"わかるまで考えたこと"が後に生きたのかもしれません」(真由美さん)
難題に直面したときには、「受験をやめたい」と翔大くんが弱音を吐くことも。「そういうときは『今日は寝よう!』と(笑)。メリハリを心がけました」と真由美さん。
そんな親子での共闘が実り、翔大くんは見事に第一志望へ合格。受験当日は緊張したそうですが、「苦手な社会も、出題者の意図を正確に読み取れました」と胸を張って話してくれました。

翔大くんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
4年生の9月から。試しに受けた全国統一小学生テストの成績が良く、塾の先生にすすめられたんです。

 受験期に習い事はやっていた?
英会話教室に通っていました。楽しかったけど、5年生に入って塾の勉強が忙しくなったのでやめました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾がある日は、1時間の朝学習と塾後に復習を1時間程度。塾がない日は、朝を含めて5~6時間くらいでした。

 過去問対策はどれぐらいやった?
渋幕7年分、市川と東邦大東邦4年分、それ以外は2年分です。過去問の解けなかった問題は徹底的に復習しました。

 将来の夢は?
まだ決めてはいませんが、STAP細胞のニュースに興奮したので、細胞の研究に関われたらいいなと思います。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
トータル6校です。受験した3校に加えて、昭和学院秀英と専大松戸、明大中野の3 校も見学しました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
「わからないところは、すぐ先生に聞きなさい」です。不明点は、その日のうちに解消するように促しました。

 健康管理で気をつけたことは?
マスクと手洗いの徹底のみです。もし直前に体調を崩したら「それも運かな」と割り切っていました。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
低学年の頃は引っ込み思案でしたが、中学受験で自信がついたのか、積極性が身についたと思います。

 中学生になる我が子へひと言
志望校に合格できたのだから、まずは学校のことを好きになって、何でも一生懸命取り組んでほしいですね。

サイトマップ
人気記事ランキング
01 特集
そのひと言が子どもを変える! 学力を伸ばすほめ方・励まし方
02 スペシャルウィーク
9歳までに身につけたい国語力
03 子育てに効く脳科学のお話
頭をよくする方法はある?

サイト内検索
 

RSS登録
これまでの特集記事



気になる記事ピックアップ
これまでに公開された記事の中から気になる記事をランダムでピックアップし、表示しています。