後回しにせず早めにひと通りの復習を

知識分野は学習時間に比例して学力がアップ

理科は「知識を問う分野の生物・地学」と、「計算力を問う分野の物理・化学」に分けられます。

「知識は学習した時間に比例して身につきますので、夏の早い段階でひと通り復習してしまいましょう。特に金環日食は、来年の入試に出る確率が高いので要チェックです」(村上先生)

計算力を問う分野では、物理より化学から取りかかるのがおすすめです。

「物理は思考力が問われる難問が多いため、まずは入試頻出単元である水溶液など、化学から強化するほうが得策でしょう。知識の学習は、朝起きて10分などのすきま時間を利用し、逆に化学、物理はできれば30分以上集中できる時間を確保して取り組みましょう」

[水溶液の性質]

太朗君は水溶液の酸性とアルカリ性の性質を調べるため、実験室で一定の濃さの塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を用いて、次のような実験を行いました。

【実験】塩酸50gの入っているビーカーを6個準備します、それらのビーカーに、水酸化ナトリウム水溶液を下の表のように5gずつ分量を変えて入れ、よく混合しました。次にこれらの混合溶液に0.8gのスチールウールをそれぞれ入れ、気体が発生しなくなってから、気体発生量と残ったスチールウールの重さを測定してみると下の表のようになりました。

このとき、先生から次のようなアドバイスをもらいました。

「酸性の水溶液にアルカリ性の水溶液を少しずつ混ぜあわせると、酸性を示す物質がアルカリ性を示す物質と結びついて別の物質に変化し、酸性を示す物質が減少してなくなっていきます。だから塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を少しずつ混合していくと、塩酸の中の酸性を示す物質の量が少しずつ減少し、ある一定量加えると酸性を示す物質がなくなり、その水溶液は酸性から中性になります。またちょうど中性になった水溶液にスチールウールを入れても、まったく溶けず気体は発生しません。」

(1)塩酸30gに水酸化ナトリウム水溶液を加えて中性の水溶液にするとき、必要な水酸化ナトリウム水溶液は何gですか。またこのときできた混合水溶液は次の(1)~(6)のうちのどれですか。
(1)石灰水 (2)食塩水 (3)炭酸水 (4)水 (5)過酸化水素水 (6)塩素水

(2)スチールウール0.3gをすべて溶かすために塩酸は何g必要ですか。

解答

(1)15g /(2)
表1より水酸化ナトリウム水溶液を25g加えたときに、反応せずに残ったスチールウールが0.8gとなり、気体発生量が0cm3となる。したがって25×30÷50=15(g)となる。 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液が中和すると食塩ができるので、過不足なく中和して中性になると、混合水溶液は食塩水となる。

(2)15(g)
表の左から5番目では、中和後に残った塩酸、50-50×20÷25=10(g)にスチールウールが、0.8-0.6=0.2(g)溶け、このとき気体が85cm3発生している。このことから、0.3gのスチールウールを溶かすのに必要な塩酸は10×0.3÷0.2=15(g)となる。

[日食]

日食は太陽を月がおおいかくす天文現象で、地球に映った月の影の地域で観察できます。特に月が太陽を完全に隠す現象を皆既日食といいます。次の問いに答えなさい。

月と太陽は、見かけの大きさがほぼ同じですが、月と地球の軌道が完全な円軌道から少しずれているため、少し月の方が太陽より大きく見えたり、小さく見えたりします。(1)~(3)はそのようすを表したものです。月の方が太陽より小さく見えて、太陽を完全にかくしきれていないことを表している図は、(1)、(2)のどちらですか?

解答

(2)
(2)のように地球と月との距離が大きく、月が太陽より小さく見え、太陽を完全に隠しきれないときに見られる日食を金環日食と言う。逆に(1)の場合、地球と月との距離が小さく、太陽を完全にかくすときに見られるのが皆既日食。(3)の場合、金環皆既日食という特別な日食が見られる。

 

重点は「地理」「歴史」まずは弱点の把握を

知識問題はすぐに答えを見てもOK

社会は入試での出題率が高い「地理」「歴史」に重点を置き、苦手単元を無くす学習が夏の課題です。

地理では各都道府県の面積や人口、農業・工業生産額のほか、今年は熊本市が認定されたこともあり、政令指定都市についても要チェックです。また歴史はテーマ史の出題が増えています。

「衣食住などの子どもにとって身近なテーマ史は押さえておきたいもの。イラストや写真が多い小学校の教科書も、活用できると思います」(永野先生)

知識問題の場合、わからない問題はすぐに答えを見てもよいと永野先生。

「見るだけではなく、書いたり声に出すほうが、記憶は定着します。下記のような問題が今はできなくても入試本番までに解けるようになりましょう」

[地理]

問1
下の都市群の中には政令指定都市がいくつかあります。それらすべて抜き出して五十音順に並べると以下の解答らんのようになりますが、一部が抜けています。あてはまるものを記号で答えなさい。

ア.青森市 イ.宇都宮市 ウ.岡山市 エ.小田原市 オ.鹿児島市
カ.金沢市 キ.川崎市 ク.北九州市 ケ.岐阜市 コ.京都市
サ.神戸市 シ.さいたま市 ス.堺市 セ.相模原市 ソ.札幌市
タ.静岡市 チ.仙台市 ツ.千葉市 テ富山市 ト.新潟市
ナ.浜松市 ニ.姫路市 ヌ.広島市 ネ.福岡市 ノ.松江市
ハ.松山市 ヒ.盛岡市 フ.四日市市

問2
以下の表は、問1で選んだ政令指定都市(キ・ツをふくみます。)についてのデータを示したものです。表のA~Dは都道府県庁が置かれている政令指定都市で、E~ Iは都道府県庁が置かれていない政令指定都市です。表のA~Iにあてはまる政令指定都市を、問1の都市群(ア~フ)の中からそれぞれ選び記号で答えなさい。

問3
上の表の「Xの出荷量(t)」の「X」は、ある農作物を示しています。それは何ですか。次から1つ選び記号で答えなさい。
(イ)おうとう (ロ)茶 (ハ)ばれいしょ (ニ)ぶどう (ホ)みかん

解答

問1
ウキクコサシスセソタチツトナヌネ 
問2
Aツ Bウ Cサ Dコ Eク Fセ Gキ Hス Iナ
問3

 

[衣食住のテーマ史]

次のア~カの文を読んで、年代の古い方から順に並べなさい。

ア、牛肉やパンなど、欧米から伝えられたものを食べることも、文明開化ともてはやされた。
イ、秋に採ったクリやクルミなどの木の実を主食とし、木の実が少なくなる夏には、果物や漁で得た魚などで食べ物の不足をおぎなっていた。
ウ、屋台で手軽に食べられる天ぷら・そば・にぎりずしなどが、人気を集めた。
エ、食事はしだいに1日3回になり、とうふ・まんじゅう・こんにゃく・納豆などが広まり、しょうゆや砂糖も使われるようになった
オ、都に住む貴族は、あわびやわかめなど、税として地方から都に運ばれてきた特産物を食べていた。
カ、戦争が長引くとしだいに食料が足りなくなり、米やさつまいもなどが配給制となった。

解答

イ→オ→エ→ウ→ア→カ

 

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