算数 やる気アップ術

問題を解く楽しさを育ててあげよう

アンケートで、得意科目として最も多く挙げられていた算数。しかし、学年が上がり、問題が難しくなるに従い、強い苦手意識を持ってしまう子どもも少なくないようです。四谷大塚巣鴨校舎・専任講師の辻庸光先生に、子どもの算数へのやる気を、どうアップさせればよいか、お聞きしました。

「一行問題や基本問題といった、やさしい問題を毎日解くのがおすすめです。習慣化するのが重要なので、解く量は子どもの負担にならない程度でよいでしょう。子どもは正解することで、問題を解く楽しさを感じます。算数への自信にもつながるはずです」

簡単な問題を短時間で正解させることは、瞬発力アップにも効果的とのこと。では、親が学習をサポートするとき、気をつけるべきことは何でしょうか。

「1日勉強を休むと、"今日は2日分やりなさい"と言ってしまいがち。しかし子どもは、課題がたまるとやる気をなくします。"今日は今日の分だけやればいいよ"と、大らかに見守ってあげてください」

算数嫌いにしないよう見える化の訓練を

子どもに勉強を教える際にも、やる気アップのカギがあると、辻先生は言います。

「子どもに勉強を教えようとすると、親自身が真剣になって問題を解いてしまうようです(笑)。そういった場合、子どもは、その時間を退屈に感じるものです」

適度な雑談をはさみながら教えることで、子どもも興味を持って聞いてくれます。

「たとえば、速さの問題。数字だけを追って教えるのではなく、"学校に遅刻しそうだったらどうする? 急ぐために走るよね"など、速さと時間の関係のイメージをわかりやすく子どもに伝えると、苦手意識の軽減につながります」

また、算数では、描いて考えることがとても大切。

「頭の中だけで考えていると、やがて算数は解けなくなります。解けないことがやる気低下を引き起こすので、問題を線分図や面積図など、わかりやすく見える形にして考えるくせをつけましょう」

描く訓練を積むことは、柔軟な思考をも育てます。

「子どもに計算式や図を描く用紙を与えてください。たくさん描くと、何が問題の要点なのかを考えるようになります。この用紙が多くなればなるほど、学力も向上していくはずです」

国語 やる気アップ術

完全解答への過程を目で見える形で残す

「国語は問題を解いても、そのままにしてしまいがちな教科。しかし、だんだん解けるようになって きたという実感がやる気を育てるのです。復習こそが国語力アップの秘訣でしょう」

そう語るのは、四谷大塚上大岡校舎・専任講師阿部匤琢先生。先生は、ひとつの問題を完全解答にするまで、何度もやり直しをさせるという学習法を指導しています。

「完全解答を作るまで、間違えを消してはダメ。間違えた箇所の横に、新しい答えを書きましょう。自分の解答がだんだん満点に近づているのが目で見てわかることで、子どもは喜びを感じ、それが自信へとつながります」

完全解答を目指す中、ひとつの文章を何度も読み返すことで読みが深まり、確かな読解力が養われるのです。"できる"という気持ちが国語へのやる気を高めます。

「週の勉強のまとめとして、一度解いた基本問題を再度解くのもよいでしょう。簡単な文章を何度も読み、完全答案を作ることで、読解力はアップしていきます」

やる気を低下させるイライラを防ぐ

「どんなときに"勉強が嫌だ"、"勉強をする気が起こらなくなった"と感じますか?」という質問に寄せられたコメントの中で、目を引いたのが、「イライラするとき」「ストレスがたまっているとき」などといった回答。

「落ち着いた状態でなければ、問題を解く気になれず、雑になってしまうこともあるでしょう。私はよく子どもに、"大きな問題を解く前には、一度深呼吸をしなさい"と言っています。また漢字の勉強など、暗記をするときは、ゆっくり大きく書くのがよいでしょう。イライラしていると、なかなか頭に入ってきませんからね」

このように、子どものやる気低下を防ぐ、ちょっとしたアドバイスはほかにもあります。

「長文読解の問題を解いているとき、どこを読んでいるのかわからなくなることが、子どもにはよくあります。同じところを何度も読んでいたりするんです。それで、頭の中がごちゃごちゃになり、やる気もなくなってしまいます」

そんな子どもにおすすめなのが、定規を当てて文章を読むという方法です。

「文章に沿って定規を当て、読むにしたがって一行一行ずらしていきます。単純ですが、すぐに実践できる、効果的な方法ですよ」

理科 やる気アップ術

動物園や科学館に家族ででかけてみよう

「理科は、扱う分野が幅広いのが特徴。昆虫でも、乾電池でも、星でも、何かひとつ好きな分野を見つけ、それを軸にして、理科を学んでいってもらいたいです」

と語るのは、四谷大塚高田馬場校舎・専任講師池田力先生。理科のやる気アップには、「おもしろい」と思える分野を見つけることが重要だと言います。

「月に1日、"理科の日"を決めましょう。その日は、家族で科学館や動物園など、理科に関連する施設を訪れてみてください」

机の上での勉強だけでなく、実物を見る、体感するという経験が、理科への興味に繋がります。その際に気をつけたいのは、必ずテーマを決めておくこと。

「ただ動物園に行くのではなく"反芻動物を見に行こう"などのテーマを決め、"キリンは反芻動物だけど、馬は違うね"と観察をしましょう」

最近は、意識的に星を見る子がとても少ないとか。

「親の好き嫌いは、子どもに影響するもの。子どもと一緒に学ぼうという姿勢を持つとよいでしょう」

社会 やる気アップ術

世の中に興味を持てば社会のやる気は上がる

社会へのやる気が下がる大きな原因は、テキストの膨大な情報を、すべて覚えなくてはいけないと考えてしまうから。

「テキストは、世の中を映している鏡。よって、周りを見る"目"が開かれれば、社会の勉強はとても楽になり、やる気も上がるはず」

と、四谷大塚南浦和校舎・専任講師助宗剣司先生は語ります。周りを見る"目"を育むきっかけは、やはり親のサポートが必要。

「たとえば、駅のホームでは、バリアフリーの取り組みを多く目にします。二段手すりや音サインなど、今まで気に留めなかったものについて、"これって何だろう?"と考えてみることが重要です。会話の中で、さりげなく子どもに聞いてみてはどうでしょうか」

ただ、社会を勉強する上で、必ず覚えてほしいものもあるとか。「都道府県、県庁所在地は、地理の勉強の基礎。日常的に天気予報などを見て、覚えてください。リビングに地図帳を置いて、テレビで放送された場所を調べてみるのもおすすめです」

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