理科

苦手分野の〝穴"を見つけ、知識の定着をはかる

知識分野のヌケは備忘録をつくってカバーしておく

過去問対策では、志望順位が低い学校の問題、つまり、子どもにとって難易度が低い学校の過去問から取り組み始めるのが一般的です。しかし、大川先生は「理科では、その考え方は当てはまらない」と説明します。
「理科の場合、難関校だからと言って問題が難しいとは限りませんし、中堅校だからと言って問題が易しいとも言い切れません。難関校の中にも、出題レベルが平易な学校があります。つまり、学校の難易度などにこだわらず、解きたい中学校の問題から解いていけば良いのではないかと思います」
また過去問対策では、問題をバラバラに小分けにして取り組むことは禁物ですが、理科の場合、「復習に活用する」という目的に限っては、「小分けにして解くのはOK」だと言います。
「理科の特徴の一つに、単元や分野の区別がはっきりしていることが挙げられます。本番でも、複数の単元を横断する問題は、あまり出題されません。過去問を解いて特定の単元や分野に〝穴"があることがわかったら、受験しない他校の過去問から、その単元に関する問題を探し出して解くなど、苦手分野を補強する目的で、問題を小分けにして解くのは構いません。また、志望校の過去問を使用する場合でも、たとえば直近の5年分は、実戦感覚を養うために時間を計りながら通しで解き、それ以前の過去問は、復習目的で分野別に解くなど、目的に応じて過去問を使い分けると良いでしょう」
また、「作図させる」「グラフを読み取らせる」「複雑な計算が要求される問題」など、手間がかかる問題が出題されるケースが多いことも、理科の特徴の一つです。解くのに手間がかかる設問について、思考や作業のプロセスをメモしておくことが大事だと言います。
「メモを残していないと、復習するときに再びゼロベースから考えなければならず、その分、時間がかかってしまいます。逆にメモがあると、ちょっとした軌道修正だけで対応できることがあります。過去問を解く時期には、効率的に復習を進めることが重要です」
一方で、暗記が必要な知識分野のヌケやモレについては、備忘録を活用した復習が効果的だとか。
「単語帳を用意し、そこにたとえば、『モンシロチョウの卵の形』など、覚えていなかったことや忘れてしまっていたこと、あるいは勘違いして記憶してしまっていたものなどを、どんどんメモすると良いでしょう。移動中などのスキマ時間に、それをパラパラ見るだけでも、記憶の定着に役立ちます。もし記録しておかなければ、覚えていなかったこと自体を忘れてしまい、同じ間違いを繰り返してしてしまう恐れがあります。間違ったところはしっかり覚え直し、合格を勝ち取りましょう」

社会

基礎固めをしっかり心がけ〝最後の追い込み"へつなぐ

基礎固めが重要。不十分な場合は過去問で基礎を固める

   他教科に比べて暗記要素が多い社会は、基礎固めが何より重要な意味を持つ教科です。
「基礎学力が不足した状態で過去問に取り組んでも、ほとんど得点できません。それでは意味がないため、夏休みを一つのメドに、網羅的にひと通りの知識を身につけ、過去問を解くための〝土台"を整える必要があります。志望校のレベルにもよりますが、多くの学校は、その土台が築かれていることを前提に、さまざまなテーマを深掘りした問題を出題します。ですので、基礎固めは重要です」
中には、夏休みが過ぎても基礎固めが不十分な子どももいるかもしれません。しかし、対策は先延ばしにできないため、「まだ基礎固めに不安が残る場合でも、本番までに計画的に解き切るよう取り組む学校を選ぶなどして、過去問演習に進みましょう」と、高根澤先生は強調します。
「暗記に不安が残る子どもは、比較的平易な学校の過去問から解き始めて、基礎固めとして活用すると良いでしょう。受験を考えていない学校の過去問でも構わないので、そこで力をつけ、第一志望校の過去問に取り組んでください」基礎固めが終わった子どもについても同じことが言えるようです。
「第一志望校の過去問は、その子どもにとって難易度が高いことが多いので、一定の力をつけてから取り組むべきです。そもそも社会は、最後の追い込みが効きやすい教科で、時間が経てば経つほど知識や経験が蓄積されて実力が高まります。その状態をつくってから取り組んだ方が手応えを感じやすく、そこで高得点が取れれば、子どものモチベーションはさらに高まるはずです。基本的には、志望順位が低い学校の過去問を、年度が古いものから順に解き始め、最後に第一志望校の最新年度の過去問に取り組むと良いでしょう」
暗記要素だけでなく、時事要素が強いことも、社会の特徴です。過去問演習の際は、そのことに注意して取り組む必要があります。「地理の統計データは、毎年のように更新されます。たとえば、ナスの生産量は、現在は高知県が全国1位ですが、以前は全国2位だったことがあります。過去と現在で正解が異なるので、問題を解くときは、最新データに照らし合わせて答えること。また、自己採点すると、最新データにそぐわない採点結果になる可能性があるので、記号選択問題でも講師に採点してもらうのが良いでしょう」
また、記述問題も採点は第三者に任せるべきだと言います。「必要なキーワードが入っていなくても『○』にするなど、子どもに採点させると評価が甘くなります。社会の記述問題には別解が複数存在することもめずらしくないため、採点は塾の講師など第三者に任せるようにしてください」

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