口出ししたい気持ちをグッと抑える

 息子を低学年の頃から塾に通わせていた永井裕美さん。当初から「いろいろな意見があると子どもが混乱する」と考え、手出し・口出しを控えるように心がけていました。
 「低学年の頃から勉強を手伝うことはほとんどなかったです。息子が悩んでいるときは、テキストの該当ページに付せんをつけさせ、"塾の先生に聞いてごらん"と声をかけました。学校の提出物も、基本的に子どもに準備させました。そのせいで、忘れ物はたくさんありましたが(笑)」
 4年生からは塾のプリントの整理を子どもに任せます。
 「整理の仕方は本当にグチャグチャで、"これでいいのかしら?"と悩むことも。でも、息子は必要なプリントをすぐに取り出せるんですよね、不思議なことに。ですから、あまり口うるさく注意しないように気をつけ、部屋の一角を覆い尽くすほどプリントがたまっていたら、"いい加減にしなさいよ"と声をかけていました」
 永井さんは、ほかの習い事についても子どもの意思を優先するようにしていました。
 「3年生の時点で英語、ピアノ、書道、水泳、剣道を習わせていました。このうち、ピアノは3年生まで、水泳は5年生の途中まで続けました。やめるときも私が勝手に決めるのではなく、息子とよく話し合い、二人で決断しました。水泳に関しては4泳法(クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)を身につけるまで続けたいと言っていたので、その意思を尊重するようにしました」
 残り3つの習い事については、6年生の秋まで続けさせます。
 「息子自身がやりたいと言っていたので、続けさせた方がプラスになると思って。結果的に、受験期間中の良い息抜きになったのではないでしょうか」
 永井さんは息子の学習意欲を伸ばすために、苦手教科よりも得意教科に目を向けることも意識しました。
 「うちの息子は理科が得意で、国語が苦手です。国語の成績があまりにも悪いと"大丈夫かしら……"と不安になりましたが、"得意教科が一つでもあれば、ほかも伸びるはず!"と考え、得意教科のがんばりを積極的にほめました」
 一方、苦手な国語については、本をリビングに置いておくなどの工夫をしたそうです。
 「あまり読んではいませんでしたが(笑)。受験期間中は子どもに任せようと思いつつも、手出し・口出しをしたくなる場面が多々ありました。実際、"今日の勉強をやった?""受験するんだよね"などの声かけは何度もしました」
 しかし、「6年生からは口出しを減らすよう我慢した」と振り返ります。「やはり、子どもが、今自分が何をすべきか考えて振り返ることが大切ですし、それが中学以降の成長にもつながるのではないでしょうか」


第一志望はどう決めた?

 永井さんは志望校を選ぶ際、まずは塾の先生に相談しました。
 「子どもの学力や性格、校風、通学時間などを考慮しながら、候補の学校を3・4校選びました」
 一方、子どもの興味をアップさせるために、こんな工夫も。「四谷大塚が毎年出している『中学入試案内』をリビングに置き、息子が手に取るように仕向けて(笑)。私立中学に少しずつ興味を持つようになりました」
 文化祭には親子一緒に足を運び、学校の雰囲気を把握しました。
 「私が候補に選んだ学校の文化祭はどれも楽しんでいましたが、その中でも特に興味を示したのが開成です。同校は生物部や地質部、天文気象部など、理系の部活が充実しています。そこが、理科好きの息子にはまったんだと思います」
 永井さん自身も開成に好印象を抱いていたそうです。
 「知り合いのお子さんが開成に通っていて、学校の魅力をいろいろと聞いていました。だから、息子と志望校について揉めることはほとんどなかったです。過去問演習 をするときも、開成の問題を一番積極的に解いていましたね。ほかの過去問は後回しにしているので、"まだやらないの?"と注意することは度々ありましたが(笑)」

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