5年生までは、家庭学習は父・卓さんにサポートしてもらっていた真緒さん。苦手な算数などを教えてもらっていました。ところが6年生になってから一人で勉強するようになり、途端にやる気がダウンしたと言います。
「算数は特にやる気が起きなかったので、わからない問題を飛ばしたり、丸つけしなかったりと、現実逃避していました」(真緒さん)
なかなか成績が伸びないでいた8月に事件が起きます。実は算数の宿題で答えを写して提出してしまい、それを知った卓さんが塾のテキストを全部ひもで縛って捨ててしまったのです。
「受験をやめろと言われて泣いてしまって……」と真緒さん。しかし、これをきっかけに「自分ががんばるしかないんだ。結果を出さなきゃ」と、受験に向けて意識が変わったと言います。
算数は基本に戻ってテキストをやり直し、間違えた問題の解き直しも丁寧にやるようになりました。塾の先生にも、家での学習予定を相談し、その日の予定はその日にやり終えるように。
卓さんも、受験への意識が変わった真緒さんに対しては、口を出さないようにしたと言います。
「今回、豊島岡は残念でしたが、第二志望の雙葉に合格したのは見事だと思います。既に次はがんばるぞという意識も芽生えているようで、6年後が楽しみですね」(卓さん)

真緖さんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
3年生の4月からです。私立小学校に通っていたので、中学で入学してくる外部生に負けないようにと通い始めました。

 受験期に習い事はやっていた?
4年生までピアノをやっていましたが、5年生になり塾に通う時間が増えたのでやめました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のある日は帰宅後、算数の解き直しを1時間くらい。塾のない日も算数を中心に、4時間くらいやりました。

 過去問対策はどれぐらいやった?
雙葉の算数は2年分、ほかの教科は1年分です。浦和明の星は4年分、豊島岡は7年分くらいやりました。

 将来の夢は?
外科医になりたいです。テレビで天皇陛下の心臓外科手術のニュースなどを見て興味を持ちました。

お父さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
親子で行ったのは4校。親だけで行ったのは2校です。学校説明会だけでなく、文化祭にもできるだけ行きました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
よくできたときは「よくできた。このままがんばろう」、調子が悪いときは「そういうときもある。大丈夫」です。

 健康管理で気をつけたことは?
母親は生姜のすりおろしとはちみつを紅茶に入れるなど、気を遣っていました。夜は22時過ぎには寝かせました。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
12月くらいからは、目標に向けて真剣にがんばるようになってきたので、とても成長したなと思いました。

 中学生になる我が子へひと言
よくがんばったと思います。でも中学受験は人生の小さい通過点。これからもがんばり続けてほしいですね。


「5年生の夏に参加した豊島岡のクラブ体験がすごく楽しくて、そこから豊島岡が第一志望でした」(綾香さん)
豊島岡が第一志望と決まったものの、それ以外の併願校選びは慎重に行ったと母・由美子さんは話します。
「成績の波がひどく、偏差値で20ぐらい違うことも。ですので、学校は幅広く考えていました」(由美子さん)
綾香さんの成績の乱高下への不安は6年生の夏休み前、学校別のコース分けを見据えた合不合判定テストのとき現実のものとなりました。
「その前は良かったのに、大事なテストでガクンと落ちてしまって、学校別対策コースに入れなかったんです。愕然としました」(由美子さん)
しかし、夏休み明けにもう一度、そのコースに入れるチャンスがあるとわかると綾香さんは奮起します。結果、希望の学校別コースに入り、どんどん力をつけていった綾香さん。心配だった成績の波もだんだんおさまり、無事入試の日を迎えることができました。
「本番前、母が『願書を出した学校は全部あなたにピッタリだから、どこに決まっても大丈夫!』と言ってくれて、すごく心強かったです」(綾香さん)
そして綾香さんは無事、豊島岡に合格。それは、娘が今後6年間過ごす大切な学校だからと、納得がいくまで何校も学校を見続けた由美子さんの一途な思いが結実した瞬間でもありました。

綾香さんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
新4年生の2月から。3年の11月に受けた全国統一小学生テストの結果が良く、中学受験への挑戦を決めました。

 受験期に習い事はやっていた?
ピアノは5年生の12月まで。学校の金管クラブなどにも入っていましたが、5年生の1月からは塾だけに絞りました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のある日は朝30分、夜1時間。塾のない日は4時間くらい。寝る時間は23時を目標にしていました。

 過去問対策はどれぐらいやった?
第一志望の豊島岡は5年分、第二志望の吉祥女子と渋渋は4年分、それ以外は2年分くらいやりました。

 将来の夢は?
パティシエです。ケーキを食べるといい気分になるから、おいしいケーキをいろいろな人に食べてほしいです。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
親子で行ったのが9校、親だけで参加したのが7校です。気に入った学校は、何度も足を運びました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
納得いくまで見て選んだ学校なので自信を持って「併願校も含め、どこもあなたにピッタリ」と声をかけました。

 健康管理で気をつけたことは?
特に食事面に気を配りました。お弁当は野菜をたくさん入れる一方で、彼女の好物もよくつくりましたね。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
限られた時間の中でいろいろなことに一生懸命打ち込めるようになりました。積極性が身についたと思います。

 中学生になる我が子へひと言
友だちや仲間からいい刺激をたくさん受けて、どんどん視野を広げていってほしいと思います。


父・卓史さんも四谷大塚に通った中学受験経験者。「どのような結果であれ、この時期にがんばった経験はその後の人生で大いに役に立つ」という卓史さんの思いから、千華さんも受験を意識して勉強を続けてきました。
ところが、1月に受験した2校がまさかの結果に。特に第一志望だった浦和明の星の不合格を受けて、卓史さんはランナーである我が子との"併走"を決断。千華さんは9日間学校を休んで、平日は朝6時半に開業歯科医である卓史さんの職場へ一緒に出かけ、空いている部屋で集中的に過去問に取り組みました。
「勉強のスケジュールに従って進めさせ、私は仕事の合間にチェックする。答え合わせのときには解説部分にマーカーで印をつけながらしっかり読ませるようにしました」(卓史さん)
さらに、答案を塾の先生に見てもらって各教科の弱点を分析。間違いやすいところを予習シリーズで基礎から再確認して弱点克服に力を注ぎました。そして、9日間の集中特訓が実を結び、その後の入試は見事、合格。
「浦和明の星は、社会と理科で前日に勉強したところがたくさん出て、できたと思ったので、結果がわかるまで不安にはなりませんでした」(千華さん)
父のねらい通り、千華さんは、学力に加えて、困難を乗り越える強さと自信を手に入れたようです。

千華さんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
1年生のときに四谷大塚に入りました。お父さんも通っていたので、小学校に入学する前から決めていました。

 受験期に習い事はやっていた?
6年生の夏まで書道とテニスを習っていました。どちらも大好きだから、もう一度再開するつもりです。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のない日は2~3時間。塾のある日は家に帰って30分~1時間。朝は眠いのでなるべく夜に勉強しました。

 過去問対策はどれぐらいやった?
浦和明の星は、6年分の過去問を3回繰り返して解きました。ほかの学校の過去問も5年分はやりました。

 将来の夢は?
何かはまだわからないけれど、これだと思えることで努力して、「すごい!」と言われる人になりたいです。

ご両親に5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
親子で見学に出かけたのが4校。急きょ受験を決めた共立女子のみ、親だけで学校説明会に参加しました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
親は平常通り接するよう心がけましたが、2回目の浦和明の星の前夜に妹が「大丈夫だよ!」と声をかけていました。

 健康管理で気をつけたことは?
1月に入ってからは、食中毒のおそれのある外食や市販の惣菜は控え、食事は家庭で調理したものだけです。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
早起きが苦手な子だっただけに、父親と一緒に早く起き目標に向かってがんばっていた姿には成長を感じましたね。

 中学生になる我が子へひと言
合格発表で自分の名前がないのに、素直に友だちの合格を喜んでいました。その優しさを持ち続けてほしいですね。

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