子どものがんばりが何よりも大事!
一人っ子の場合、兄弟姉妹がいる場合で、学力や合否の結果に違いは出るのか? この質問に対して、四谷大塚の講師陣は「大きな違いはない」と口を揃えます。
「たしかに一人っ子と兄弟姉妹がいる子では、学習への取り組み方で違う部分が見られます。しかし、中学受験はコツコツがんばった子が一番伸びる。一人っ子だから、兄弟姉妹がいるからは、大きく関係しません」(村松先生)
「親が日頃からどんな環境を与えているかによって、子どもの意識や学習態度はどのようにも変わります。小さい頃から外でいろいろな体験を積ませるようにしていれば、一人っ子でも競争心は身につく。お兄ちゃんが難関校に合格した場合でも、親が兄弟を比べるような発言を控えれば、弟が劣等感を感じて萎縮してしまうこともない。私はそのように思います」(井上先生)
新百合ヶ丘校舎で校舎長を務める弦間先生も、「子どものがんばり次第で結果は大きく変わる」と話します。
「上の子が学力の高い学校に合格するケースがあれば、下の子が目覚ましい結果を残す場合も。その点に関して、全体的な傾向を言うことは難しいと思います」


下の子の受験でも親は気を抜かない
その一方で、一人っ子には一人っ子の、上の子・下の子にはそれぞれ特徴があることは四谷大塚講師陣も実感しており、「その点に気を配ることは必要」(村松先生)と言います。
「塾での様子を見ていると、『この子は一人っ子らしいな~』と感じる場面はたくさんあります。全体的な傾向としては、マイペースで自分の話したいことを好きなように話す子が多いです」(村松先生)
一人っ子を育てる親に関しては、「子どものサポートに全力を注ぐ人が多い」(井上先生)とも。
「子どもの宿題をチェックする、塾の保護者会に必ず出席するなどの行動は、一人っ子を育てる親により多く当てはまります」(井上先生)
ともすれば過干渉になるリスクをはらんでいそうですが、井上先生は「必ずしも悪いことではない」と話します。
「受験に対する不安が強いせいか、とても熱心に情報を集める傾向があります。その姿勢は受験本番で大いに役立つでしょう。また、子どものために家庭環境やスケジュールを調整しやすいのも、一人っ子家庭のメリットと言えるのではないでしょうか」
反対に、上の子のときに受験を経験している家庭の場合、親はある程度距離を置いて下の子を見守ることができるようです。
「2回目の受験に臨む親と話すと、やはり心の余裕を感じます」(村松先生)
しかし、井上先生はこの点について「注意が必要な場合もある」とアドバイスします。
「2人目、3人目の受験となると、少し気を抜いてしまう親がいます。しかし、弟・妹にとっては当然初めてのチャレンジであり、勝手がわからない部分はたくさんあります。親も、初めての受験と同じような意識で臨むことが成功のカギを握るでしょう」


姉・弟の組み合わせは要注意!? 
上の子、下の子の特徴に関しては、次のような点が挙げられました。
「上の子は総じてまじめで、コツコツがんばる子が多いです。その反面、少し要領が悪い部分があり、ノートづくりに長い時間をかける、覚えている漢字まで何回も練習するなどの特徴が見られます。このような行動を見つけたら、まずがんばりを認めた上で、学習方法を変えるように声をかけてください」(弦間先生)
一方、下の子の特徴としては「要領がいい」という声が多く挙がりました。
「重要ポイントをしっかり押さえて、メリハリをつけて勉強する子が多いように感じます」(井上先生)
しかし、必ずしも長所だとは言い切れません。
「たとえば、宿題を出さない、模試はがんばるけれど毎週のテストでは手を抜くといった行動につながる恐れがあります。また、上の子と同じくらいの成績を残すと安心してしまう子がいます。そういう意味でも、親は兄弟姉妹を比較するような言動には、気をつけてほしいと思います」(弦間先生)
さらに、井上先生と村松先生は「姉・弟の組み合わせには注意してほしい」とアドバイスします。
「私の実感としては、小学生の間は女の子の方が2~3歳ほど精神年齢が高いように感じます。当然、姉と弟であれば、成長の度合いにもっと大きな差が生まれるでしょう」(村松先生)
「塾の面談でも、『姉は私が勉強を見なくても自分で進めていたのに、弟はまったくやらない!』という相談をよく受けます。しかし、自分一人で勉強ができる男の子は、同年齢の女の子よりも少ないでしょう。母親も『男の子はこういうもの』と頭を切り換えて、上の子の受験とは違ったサポートを考えてみてはどうでしょうか? その姿勢が、子どもの学力アップにつながると思います」(井上先生)

話を伺った方々
村松 靖夫先生
四谷大塚巣鴨校舎長を務める。担当教科は国語。
弦間 史朗先生
四谷大塚新百合ヶ丘校舎長。担当教科は国語。
井上 幸治先生
四谷大塚高田馬場校舎専任講師。担当教科は算数。女子学院と早稲田コースを担当。
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