あの時期に出会い、今もつながる友だちのありがたみを感じます

"自由"の意味をはき違えていました
「当時は、今ほど競争が激しい時代ではありませんでしたから」
日本テレビのアナウンサー、馬場典子氏はそう語り、意外なほどゆったり、マイペースに勉強を進めた自身の中学受験体験を振り返りました。
「塾デビューは小3と早かったんです。きっかけは、2歳上の姉が中学受験のために塾に通い始めたこと。それにつられて『私も』という感じで。最初はお稽古事のような感覚でしたね。授業の合間に鬼ごっこをして遊んでいましたし(笑)。だんだん生徒が増えて、学習塾っぽくなってくると刺激を受けましたが、それでも『もしも受からなかったら……』と焦ってしまうようなことはありませんでした。ただ、『試験に受かれば希望の学校に行ける』『そのための勉強だ』というくらいは理解していたかなと思います」
勉強に追われ、大変な思いをしたという記憶もほとんどないそうですが、苦手教科の克服には苦労したそう。
「算数や国語はクイズ感覚で楽しめるので好きでした。算数はひとつの法則を覚えれば応用できるし、国語は日常的に使っていますし。でも、暗記ものは苦手。先生にすすめられてお手洗いに地図を貼ったりしましたが、それもぼーっと眺めるだけでした(笑)」
志望校を選んだ理由も「親と先生にすすめられたから」。強い意志を持ってというわけではなかったようです。「最近の小学生には志の高い子も多いですが、私はそのまんま"子ども"でしたね。女子学院の自由な校風に惹かれたことも志望した理由なのですが、当時は"自由"の意味をわかっていなかったと思います。自由な方が、時間の使い方も、身の振り方も、責任を持って自分で考えなければいけない。そういう意味ではむしろ厳しいのですが、私は何となく"自由でいいな"と女子学院に決めました」


自分の力を信じて100%を出し切ろう
そうして校風に惹かれて入学した女子学院。個性的な生徒ばかりで、幅広いタイプの人が集まっていることに、馬場氏は驚かされたと言います。
「メイクをしたりピアスをしたり、まるで大学生のように青春を謳歌している人もいれば、マンガを描いたり、楽器を弾いたりと、好きなことを見出して生き生きしている人もいる。自分らしく学校生活を送る友人に囲まれて、"いい子ちゃん"でいることに慣れていた私は、存在感が薄かった気がします。今振り返ると、興味のあることにもっとチャレンジしておくべきだったなと思います」
とは言え、そこで培われた人間関係は何よりの財産。今でも、多くの友人と交流が続いているそうです。
「女子学院で出会った友人たちは、皆それぞれの人生を歩んでいます。年に1、2回集まるのですが、1年ぶりに会っても久しぶりな感じがしないんですよ。いろいろな変化があったあの時代をともに過ごしましたから、それぞれ個性的だけれど、似た者同士なところがあるのかもしれませんね。そうした友人たちと今も関係が続いていること、そして、大切な友人との出会いの場を提供してくれた女子学院に、今とても感謝しています」
最後に、受験生を支える保護者に向けて、メッセージをもらいました。
「受験生としての自分の経験からしかお話しできませんが、まずは子どもの"好き"を大事にしてあげてほしいと思います。私は社会が苦手で暗記も嫌いだったけれど、算数や国語は好きでした。そうした"好き"という気持ちをなくさずにいられる環境だったことは、今思うととてもありがたかった」
さらに、「子どもが目の前のことに全力を尽くせるよう、プレッシャーを和らげてあげられたら」と続けます。
「最近、アナウンサーの仕事でも感じているのですが、『うまく読もう』『よく見せよう』という意識がある限り、余計な力が入ったり、プレッシャーになったりする。純粋にニュースや視聴者と向き合えず、注ぐべきところに100%の力を注げないんです。結果を求める前にやるべきことは、自分を信じて今の自分にできることを精一杯するということ。よい結果を生むためには、それが一番大切だと思うんです。それでダメなら、もっと力をつけるようにがんばるしかない。子どもがそういう姿勢で受験に臨めるよう、まずはお母さんが子どもを信じてあげられたらと思います」


馬場氏に一問一答

Q1 どんな小学生だった?

駆けっこと球技とアニメとお絵描きと算数が好きで、おてんばな子でした。ちょっとあまのじゃくなところもあって、母親の気持ちを試そうと、わざと叱られるようなことを言ってみたり。今思えば面倒な子どもでした(笑)。

Q2 他校にはない母校の魅力は?

やはり"自由"であることだと思います。今年、女子学院で講演する機会があったのですが、そこでも、今の私が考える"自由"とは何かということ、また、その権利だけでなく責任も皆さん自身にあるということをお話ししました。

Q3 母校に向いているのはどんなタイプ?

母校には、自分が「向いている」と思った子たちが自然に集まってくる気がします。どんな動機でもいいので、興味を持たれた方はがんばってチャレンジしてもらいたいですね。女子学院で青春を満喫してほしいと思います。

Q4 中学受験に挑む子どもにひと言!

プレッシャーを感じることも多いと思いますが、学ぶ楽しさを忘れないでもらいたいですね。今は気づかなくても、受験勉強を通して身につけた知識はすべて日常で必要なもの。人生をより知的に、豊かにしてくれるはずです。

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