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正答率50%以上なのに間違えた問題に注目

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理科で偏差値45前後の生徒について、四谷大塚の上田桂一朗先生は、次のように語ります。
「単純に覚えていれば解ける問題で、まだヌケやモレが多いです。単元による出来不出来の激しさも顕著。偏差値に関わらず、子どもたちが苦手とするのが天体や電気、力学の分野ですが、それ以外でも、たとえば"植物には興味がないからボロボロ"というような、穴が目立ちます」
テストの見直しに正面から向き合っていないという指摘も。
「テストでできなかった問題でも、先生の説明を聞いて理解したつもりになり、復習をしない傾向があります。間違えた問題を反復して知識を定着させなければ、なかなか成績には反映されません」
一方、家庭でかなりの時間、理科の勉強に励んでいるのに、結果が出ない生徒も少なくないと言います。
「取り組む問題の優先順位がつけられてない場合に起こります。偏差値60超のトップ層でも手こずる、正答率10%以下の難問と長時間格闘していたり、好きな単元のできる問題ばかりやっていたり、といったケースです」
こうした現状を踏まえて、夏休みにやるべきことについて、アドバイスをもらいました。
「小テストから模試に至るまで、これまで受けたあらゆるテストを引っ張りだし、間違えてしまった基礎問題を繰り返し解かせることをおすすめします。この段階では、間違えた問題であっても難問に手をつける必要はありません。偏差値45の生徒が、まず55を目指すのは妥当な話ですが、そのためにはできなくていい問題もあるのです」
知識を定着させるべき"基礎的な問題"と、解けなくていい"難問"の境界の目安は正答率50%とのこと。
「四谷大塚であれば、組分けテストや合不合判定テストには、必ず正答率の表がありますから、それを元に正答率50%以上なのにできなかった基礎的な問題を抽出します。その作業は、最初は親主導で行いながら、だんだんと子どもが自主的に分析する習慣をつけさせていきましょう。また当然、正答率50%以上だけど解けない基礎的な問題は、不得意な単元で多くなるはずですから、自然と苦手対策ができます」
塾のない日は4教科合わせて1日4~5時間勉強してほしいと上田先生。
「算数や国語に比べ、理科は学習時間が少なくなりがちですが、そのうち1日1時間程度は理科の学習にあててほしいというのが本音です。理科は他教科に比べて数多くの多様な単元が設定されています。ですから、基礎であってもすべての単元を網羅できていない受験生はまだまだ多い。そこを夏休み中に克服するのは難しいことですが、やり遂げて偏差値45を55にすることは不可能ではありません」


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基礎を完璧にして偏差値上昇を狙う

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偏差値45の子どもと比べると、偏差値55の子どもは、「覚えていれば点が取れる」レベルの問題は基本的にはできている、と上田先生。
「ヌケの割合が偏差値45の子どもより少ないですね。ただ、たまにポッカリと穴があることが。小4で習った生物などで、その傾向がよく見られます。一つひとつの単元なら偏差値60超の力があるのですが、総合力の問われる模試などでは偏差値が55に留まってしまうのは、その辺りが原因でしょう。正答率で言うと、20~30%の難問がいくつかできているのに、正答率70%の問題を2~3問落としている、といった感じです」
家庭学習における改善点は、偏差値45のケースと同じだと言います。
「まだ難問に手をつけて時間を浪費するには、もったいない時期です。正答率50%以上の基礎的な問題を完璧にすることで、偏差値上昇の余地が残されています。60超えくらいまではいくでしょう。正答率50%以上の問題は絶対に落とさないことで、偏差値60近くの実力をキープし、そこから正答率20~30%の難しい問題を徐々に解けるようにしていけば、偏差値65に手が届くでしょう。焦らずに、夏休みは偏差値61、62くらいまでいけばよし、という心構えでもいいと思います」
夏休みにやるべきは、やはりテストで間違えた基礎的な問題を、繰り返し解くこと。
「1回解き直して、その翌日ぐらいは答えを覚えているので、さらにもう1回解き直すのをバカバカしく感じる子もいますが、それでも、なぜその答えになるのかを子どもに言わせて、それを親が聞いて確認しながら1日1回、3~4日で3~4回と反復させていきます。そうやって知識は定着していくものなのです」
こうした知識の定着を助けるものに、やり直した基礎問題の"まとめノート"が挙げられます。
「左ページに間違えた問題のコピーを貼って、右ページには問題の解説を書いていく、といったノートですね。秋以降はさらに算数・国語に時間をとられることが予想され、理科にとって夏休みは足場固めのラストチャンスとも言えます。30分でも1時間でもいいので時間を割いて、間違い直しやノートづくりに励んでほしいです」
また、込み入った難問に挑む際には、矢印や絵・図を描いて、問題の状況を検証することが大切だと言います。
「力学分野などはもちろんですが、すべての単元で、問題にとりかかるときに描いて考えるくせをつけてもらいたいです。引力など目に見えないものだったら、擬人化したりして子どもにとって親しみやすいようにします。偏差値65を超えるトップ層は、こうした手を動かすことに抵抗がない子たちが揃っています」
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