算数

学校ごとの出題傾向を知り、学習のメリハリをつける

学校ごとの出題傾向を知り、学習のメリハリをつける

  算数の入試問題は、塾で多くの問題に触れてきた子どもにとっては、見たことがあったり、解いたことがあるオーソドックスな問題が大半を占めます。岩室先生は「だからこそ、日々の学習で手を抜かないことが大切」と強調する一方、「難関校の一部では、問題の『初見対応能力』を見るため、極めて難しい問題を出題することがあります」と注意を促します。
「難関校では、一見、見たことのないパターンの問題が出題されることがあり、最近はその傾向が強まっています。事前にそうした傾向を知っていれば対策を打てますから、過去問研究の徹底が不可欠。また、学校によっては出題傾向が明確なケースもあります。そういった学校の場合、出題の可能性が高い分野により力を入れ、学習にメリハリをつけましょう」
また、オーソドックスな出題が多い学校の入試問題にも、「誰も解けない難問」「時間内に解くことが難しい奇問」が登場することがあると言います。
「難問、奇問に相当する問題に時間をかけ過ぎると、ほかの問題に手が回らなくなり、得点が低下してしまいます。算数では、問題の取捨選択の感覚を養うことが重要で、その感覚は過去問を解くことで自然と身につきます。本番の入試では、約7割取れれば合格できるので、打てる球をしっかり打つことが大切。それだけでも、7割前後は得点できるはずです」
採点については、基本的に子どもに任せた方が良いと言います。 「自己採点すると、間違いに対する意識が強まり、苦手分野を自覚しやすくなると同時に、解説を読む作業にも力が入り、進んで質問するなど学習の自主性が養われます。ただし、部分点が加算される記述問題は採点が難しいので、塾の講師に任せてください」
 

国語

着実な日々の学習の上に過去問研究を積み重ねる

言葉を正確に読めているかどうかは音読させればわかる

  国語の入試問題には、いわゆる難問、奇問に相当する問題は少ないと言います。たとえば「言語要素の小問が10問、説明文と物語文の大問が1題ずつ」という具合に、出題パターンがほぼ決まっていて、付随する設問もオーソドックスなものが大半を占めます。
「どんな学校でも、入試問題は、初見の文章を読み取らせることから始まります。塾に通う子どもは、日々の演習やテストなどで、それに近い形の実戦的な訓練を積み重ねてきています。入試問題はそうした学習の延長線上にありますから、その意味では、日々の学習をおろそかにせず、高い意識で取り組んでいくことが大切です」
だからと言って、過去問対策が必要ないわけではありません。
「入試問題の難易度は、採択されている文章のレベルで変わります。一部の難関校では、新書レベルの難しい文章を読み取らせることがあり、事前にそのことがわかっていれば、それに応じた準備や心構えができます。また、もし志望校がこの数年の傾向とは違ったパターンの出題をしてきたとしても、最初に全体を見渡したときに、『いつもと違うな』とわかるだけで、その後の心持ちが変わってきます」 読解力が不十分な子どもは過去問でも得点が伸び悩むため、「過去問に手をつけるのは、読解力を高めてからの方が良い」という考え方があります。しかし、原先生は「対策が遅れると後で苦しくなるので、過去問を教材に使った読解トレーニングをしてください」とアドバイスします。
「国語の場合、文章の難易度に関係なく、設問のパターンは一定なので、抽象度の低い文章が採択されている学校の過去問を使って練習すると良いでしょう。併願校も含めて、受験校がほぼ決まっている場合は、志望順位が低い学校の過去問から解き始めてください。いきなり抽象度の高い文章問題から解き始めると、読むだけで時間を使い切ってしまい、問題を解く訓練ができなくなります」
また、ほかの3教科と同様に、国語も復習がカギを握ります。原先生は、国語独自の復習方法として、音読をすすめます。
「説明文や論説文は、子どもにとって、未知の言葉や抽象度が高い表現のオンパレードです。自分自身ではちゃんと読んでいるつもりでも、意外と言葉自体が読めておらず、そのことが原因で文脈を正確に追えないケースが散見されます。ちゃんと読めているかどうかは、音読させてみればすぐにわかりますから、過去問を解き終えた後に、復習の一環として子どもに音読をさせてみてください。その際、親がそばでその音読を聴いてあげること。言葉の区切り方が変だったり、単語と助詞の区別があやふやだったりした場合は、その都度、指摘してあげてください」
 

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