大切な情報を図やグラフに書き込む

まず、問題文をしっかり読まない子どもに対しては、「たくさんの問題をこなしてほしい」とアドバイスします。「同じような問題を何度も何度も間違えて、痛い目にあわないと、なかなか改善されません」 
ただし、闇雲に問題数を増やすだけでは、得意教科へのレベルアップは見えてきません。
「問題練習を繰り返しながら、手を動かす習慣を身につけさせることが肝心です。たとえば、滑車の問題であれば、問題文にしか書かれていない滑車の重さを図にも書き込ませる。グラフや表が出された場合は、それらが示す内容が比例なのか反比例なのか一目でわかるよう、文字や矢印を書き込ませる。このようにして、重要ポイントを『見える化』することにより、間違いは減らせます」
一見すると遠回りのように感じるかもしれませんが、この学習方法を徹底させることがスピードアップにもつながります。
「理科が得意な子は、授業中もテストのときも、手をほとんど休めることなく、必要な情報をどんどん書き込んでいます。もし同じような行動を家庭で見せるようになったら、ほめてください。それは学力アップのきざしです」
中久木先生は、「文章内容を図や表にまとめることも習慣にしてほしい」と続けます。
「たとえば、3つの電熱線を使って水温を上昇させる実験に関する問題の場合、それぞれの温度変化の様子や、電力・抵抗を表にまとめさせてください。このように与えられた条件をしっかり整理することで、問題の要点がクリアになり、規則性もすっきりと理解できることでしょう」


疑問を一つずつつぶしていく

 各単元の基本理論を覚えず、独自の方法で問題を解こうとしている子どもには、次のようなサポートが有効だと言います。「まず、自分の頭で考えようとしている姿勢をほめてください。そこを否定してしまうと、せっかく楽しみながら取り組んでいる理科の勉強が嫌いになってしまうかもしれません。その上で、〝その解き方がいつも通用するかな?"〝独自の解き方ができるのはすごいけれど、テキストの内容を覚えることも大切じゃない?"などと誘導してみましょう」
そして、子どもが基本内容を覚える気になったら、「理屈にこだわることが肝心」と中久木先生はアドバイスします。
「前述したように、理科は規則性を理解することが大切です。そのため、『なぜそうなるか』を常に意識させ、正解に至る道筋を理解することが不可欠。もし、子どもが十分に理解できていない単元があれば、塾の先生に何度も質問するよう、親が促してほしいと思います」
加えて、基本内容を理解させる上では、言葉の定義をしっかり覚えることも大きなポイントです。
「ある程度学力が身についている子どもでも、意外なほど言葉の意味を知らなかったりするものです。たとえば、『抵抗』の意味をあやふやにしか覚えていなかったり、『上昇気流』の反対語を質問したら『下昇気流』と答えたり(笑)。親も〝この言葉ぐらいは知っているだろう.と安易に考えず、今の子どもの学力を見極めて、サポート内容を考えてみてください。もし、子どもが理解していない言葉がたくさん出てきたら、辞書を使いながら理科の勉強をさせるのも一つの方法です。また、〝抵抗は電流を邪魔する力のことだよ.のようにわかりやすく言い換えてあげると、子どもの学力アップにプラスとなるでしょう」

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