悠くんが慶應義塾普通部を志望するようになったのは、5年生の秋。足を運んだ同校の『労作展』が印象に残り、「この学校に通いたい」と強く思ったことがきっかけだと言います。
「研究の完成度が高くて、中には同じテーマを3年間掘り下げている人もいました。僕は憲法に興味があるので、普通部に入って憲法をテーマに研究したいと思ったんです」(悠くん)
もともと自己管理ができるタイプの悠くんは、自分で勉強のスケジュールを立て、毎日それを黙々とこなしていたそう。「だから、『勉強しなさい』と注意したことはほぼありません」と母・愛さん。そんな山崎家に事件が起きたのは、6年生の7月のことです。
「仕事から帰宅すると、悠がプラレールで遊んでいたんです」(愛さん)
プラレールは、悠くんの唯一の趣味。禁止してはいなかったものの、その頃、悠くんは成績が伸び悩み、塾のクラスも最上位クラスから落ちたままでした。
「『もっとがんばる』と自分で宣言した矢先だったのでショックでした」と話す愛さん。そんな母を見て、悠くんは発奮。プラレールを封印して勉強に専念し、最上位クラスに復帰。その後、見事に合格を勝ち取りました。
受験を終えた悠くんは、現在、プラレール三昧の日々。愛さんは「音がうるさくて(笑)」と、うれしい悲鳴をあげる毎日です。

悠くんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
4年生の5 月から通い始めました。「自分で物事を考える力をつけたい」と思ったのがきっかけです。

 受験期に習い事はやっていた?
野球と水泳です。水泳は6年生になっても続けていましたが、勉強との両立が難しくなり、夏休み前にやめました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾がある日は、塾へ通う前に家で1時間ほど。塾がない日は、だいたい6~7時間くらいは勉強していたと思います。

 過去問対策はどれぐらいやった?
慶應義塾普通部は、算数10年分、国語6年分、理科3年分、社会5年分。それ以外の学校は、全教科1~3年分です。

 将来の夢は?
電車が大好きなので、鉄道設計技士になりたいです。いろんな電車をつくって、走らせてみたいです。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
普通部以外に、中等部と湘南藤沢も見学しました。ほかに立教新座、立教池袋、海城、サレジオ、芝の計8校です。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
放っておくと深夜まで勉強するので「早く寝なさい」と注意していました。体調を崩したら元も子もありませんから。

 健康管理で気をつけたことは?
外出時のマスクと予防接種。それと本人はインフルエンザ予防に効果があるヨーグルト飲料を毎日飲んでいました。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
自分で目標を立て、スケジュールを管理し、それを最後までやり通すことができた。親から見ても偉いと思います。v

 中学生になる我が子へひと言
世間的な価値観に踊らされることなく、自分が思う「理想の自分」を目指してがんばってほしいと思います。


4人家族のうち、父も姉も中学受験を経験している柚木家。美里さんは1年生から塾に通い、受験に向けて勉強を開始。自宅学習がしっかり習慣となったため、6年生になると言われなくても、塾のない日はずっと机に向かい約5時間の勉強を行ったそうです。
「そういった意味では、親の手がかかる受験ではありませんでした。ただ、5年生の頃から受験への不安を口にしたりしていたので、『心配しなくてもペースを守って勉強を続けていけば、結果はついてくるから』と励ましていたのを覚えています」(母・郁恵さん)
郁恵さんは、親としてしっかり見守ることが本人を精神的に支えることになると考え、塾で作成したノートや答案などにはもれなく目を通し、まちがいやすい分野の把握に努めました。受験の先輩である姉は、自らの経験をもとに、ノートのとり方や年号の暗記法などを指導。父も、算数の問題を一緒に解く、塾への送迎を行うといった役割で美里さんの受験を温かくサポートしました。直前期は、重点的に基礎固めを行って、確実に点を取ることで自信をつけさせる対策に切り替え、すべての受験で合格の結果を獲得。
「会場へ行くと毎回とても緊張したけれど、問題を解き始めると塾や家で勉強しているのと同じ気分になれました。家族がくれたお守りも心を落ち着けてくれたと思います」(美里さん)

美里さんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
塾通いは1年生からで、引っ越しをしたことがきっかけ。親子で「予習シリーズ」が気に入ったので四谷大塚に。

 受験期に習い事はやっていた?
4年生までピアノと水泳をやっていたのですが、5年生になった時点で、両立が時間的に難しくなりやめました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のない日は5時間。その代わり、塾のある日は塾で集中してがんばることにして、家では勉強をしませんでした。

 過去問対策はどれぐらいやった?
第一志望と第二志望の豊島岡は過去問を10 年分。そのほかの受験校は、だいたい4~5年分やりました。

 将来の夢は?
4年生の頃から学校の先生になりたいと思っていました。これからも先生になることを目指してがんばりたいです。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
桜蔭、女子学院、豊島岡、浦和明の星は親子で見学。そのほかに、3校の説明会に母親だけが参加しました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
受験直前は「うっかりミスをしないよう落ち着いて」。受験後は特別な言葉をかけず、表情から気持ちを察しました。

 健康管理で気をつけたことは?
直前期には、8時間の睡眠時間確保に気を遣いました。また、食事面では刺身やお寿司などの生ものは避けました。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
比較的、緊張しやすいタイプでしたが、受験を重ねるたびに自信を得て、精神的に成長していくのがわかりました。

 中学生になる我が子へひと言
今回は家族の応援があって試練を乗り越えられたと思います。将来的には自分の意志の力で前進していってほしい。


5年生の春に東京へ引っ越してきた中野さん一家。「東京ではみんな受験意識が高いし、友だちもたくさんできたので塾が楽しかった」と華穂さんは言います。ただ、塾の宿題の多さや学校行事での忙しさで、体力的にも精神的にも疲れた時期が続きました。
「塾の宿題の量を考えただけで、やる気がしなかったんです。できれば遊んだり、本を読んだりしていたかった」という華穂さん。そのため、母・美華さんとは、常に衝突していたそう。
「NGワードとわかっているのに、つい"そんなにやる気がないなら、もう受験しなくてもいいよ"と言ってしまって……」(美華さん)
それでも第一志望の女子学院は3年生で文化祭に行ったときから、ずっと行きたいと思っていた学校。華穂さんは「受験をやめたいとはまったく思わなかった」と言い切ります。
学習スタイルはいたってマイペース。問題集は一日何ページと決めても、守れなくて何度も計画を立て直しました。6年の秋からは、苦手だった理科を克服するため、塾の帰りの電車の中で迎えに来てくれたお父さんと『四科のまとめ』を一緒にやりました。
「だいたい30分でしたが、嫌でも集中できて良かったです」(華穂さん)
その成果もあり、入試本番では理科が思いのほかスラスラ解けたそう。合格の勝因になったと確信しています。

華穂さんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
新4年生の2月から近所の塾に通い始めました。5年生の春に東京に引っ越してきて、四谷大塚に移りました。

 受験期に習い事はやっていた?
4年生まではピアノと水泳をやっていました。5年生になり引っ越ししたのでやめました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のある日は行き帰りの電車で30分ずつくらいです。塾のない日は、やる気が出れば2~3時間くらいですね。

 過去問対策はどれぐらいやった?
女子学院の算数は15年分、ほかの教科は10年分を塾でやりました。そのほかの学校は3年分ぐらいです。

 将来の夢は?
小児科医。子どもが好きだし、自分がお医者さんに診てもらったとき、とても優しくしてくれたからです。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
併願も含めた受験校4校と桜蔭には親子で行きました。そのほかに、母親だけで2校ほど行きました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
黙っていると本や新聞を夜遅くまでずっと読んでいるので、11時までには布団に入らせるようにしました。

 健康管理で気をつけたことは?
何より睡眠時間の確保です。またお腹の調子を考えて、おやつはたまごボーロなど消化のいいものにしました。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
「遊びたい」という気持ちを抑えて、目標に向かって最後までがんばることができたのは大きな成長だと思います。

 中学生になる我が子へひと言
ずっと行きたいと思っていた学校で、いろんなことにチャレンジして、充実した中高生活を送ってほしいですね。

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