中学受験の経験と桜蔭で過ごした日々が、今の人生の原点

中学受験の勉強も仕事も基本は同じ
企業から相談を受け、その企業の商品がどうすればよく売れるかをアドバイスするマーケティングビジネスで、26歳のときに起業した経沢香保子氏。女性消費者に特化した手法で脚光を浴び、東京証券取引所に株式上場中の企業の中で、現在最年少の女性社長として知られています。
「中学受験は、姉が経験していたので、自分も、という感覚で始めました。あと、千葉県に住んでいたので、大手を振って東京へ行くには受験するしかないな、って(笑)。やるからには一番の学校を、ということでほぼ桜蔭一本に絞って入試に臨みました」
勉強漬けだったという経沢氏。歩きながら勉強することもあったそう。
「毎日、深夜まで勉強していたので、母に『早く寝なさい』とよく言われました。成績は、何とか桜蔭に受かるだろうという水準で、ギリギリのプレッシャーは常にありました」
起業前は、リクルートや楽天で営業職や新規事業開発担当として活躍。1000万円を超える広告スペースを、数十万円単位に区切って売ることで、わずか4日で完売させました。
「あれはまさに中学受験的発想ですね。算数が得意だったんですが、一度にポンッと問題解決できないなら、細かく分割してしまおうという発想です」
ほかにも、中学受験はビジネスに通じる部分があると経沢氏は言います。
「中学受験も仕事も、大きな目標を決めて、そのために今何をしなければいけないか、逆算して考えるという点では同じ。受験で培ったことが現在でも生きています。これまでに会社を設立したり、株式上場を果たしたりしました。大変なこともありましたが、振り返ってみると、桜蔭に合格したのに比べれば、何てことはなかったという気がします。中学受験で"努力すればできる"ということを学んで、自信がついたからこそですね」
会社の海外進出をにらんで、今年から英語を勉強中の経沢氏。
「勉強中のTOEICでは、1か月で200点くらいスコアをアップさせました。やっぱり、中学受験を通じて培った"目標に向けてがんばることを苦としない"性格が、ここでも生きている気がします」


ビジネスへの興味が芽生え始めた桜蔭時代
桜蔭時代の印象的な思い出を聞いてみました。
「まじめで目的意識の高い子が集まっている学校というのが第一印象。入学直後から、多くの生徒が東京大学を目標に勉強しているのが衝撃的でした。将来の夢が医師や弁護士という人も多くて。私はその流れに乗れず、勉強に身が入らなかったのですが、それを理由に貶められるようなことは全くありませんでした。穏やかで、いい学校だったなと思います。家庭科や美術、体育が得意だったので、そこは皆に認めてもらっていました」
やがて、医師や司法試験など、難しい試験を通じて道を切り拓くのではなく、早くビジネスの世界に飛び込みたいと考えるようになったそうです。
「そこで、ビジネスに強い慶應義塾大学の経済学部を選びました。ただ、仕事をしていて感じるのは、"慶應出身"というブランド以上に、"桜蔭出身"ということで評価してくれる人が多いことですね」
 中3で取り組んだ修了論文では、現在の仕事につながるテーマ設定をしました。
「広告代理店をテーマに書いて、『電通に入りたいんです』と先生に言ったら、"成績悪いから無理だよ"と冗談まじりに言われたことを覚えています(笑)。今、仕事で扱っている広告というものに目を向けたのは、この頃からでしたね」
文化祭では、お茶漬け屋さんをプロデュースして好評を博したそう。
「お茶漬け屋を手がけたのは、桜蔭の歴史で私が初。お客さんの入りは上々で、先生にもほめられました。私が"人にモノを売る"経験をした最初の機会ということで、感慨深いです」
中学受験、そして桜蔭で得た経験は、今の人生に直結していると断言する経沢氏。
「受験を通じて学んだことや、桜蔭における修了論文や文化祭の経験は、現在の私の原点です。私には娘がいるんですが、"娘が桜蔭に入ったらどうだろう? 入れるかな?"なんて想像することもありますね」


経沢氏に一問一答

Q1 どんな小学生だった?

目標があると、それだけに没頭してしまうタイプ。ドッジボールや駆けっこなど、誰にも負けたくなくて夢中になったものです。中学受験を決意してからは、とにかく勉強に打ち込んでいました。

Q2 他校にはない母校の魅力は?

人から言われなくても進んで努力できる、まじめな子たちが集まっているところです。それでいて、成績が悪い子に対しても、それを咎めるような雰囲気は全くなく、互いを尊重する空気がありました。

Q3 母校に向いているのはどんなタイプ?

自立した子ですね。群れたり、友人に依存するわけではなく、かといって孤高を気取るわけでもなく、グループ作業や行事などのプロジェクトを動かすときは、みんなでワイワイ楽しめるような人にピッタリの学校です。

Q4 中学受験に挑む子どもにひと言!

中学受験は貴重な機会なので、目標は高く持って! そして、心の底から「本当に行きたい」と思える学校を見つけること。その思いがあればこそ、つらいときもがんばれるし、夢中になって勉強できて、合格も近づくはずです。

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