蓄積した基礎知識をいかに応用できるか 
理科では、「その一年間に話題となったこと」に絡めて問題が出題される傾向があり、直前期は今年話題になった理科的事象を確認することが必須です。
今年、まず押さえておきたいのが地学の気象の分野です。今年の夏は猛暑で、特徴的な台風が発生しました。そこで注目しておきたいのが、台風発生のメカニズムについてです。合わせて、低気圧と高気圧についてや、大陸にあるシベリア高気圧と日本の気候の関係など、少し広めに気象について学んでおくといいでしょう。
物理分野では、ノーベル賞を受賞した理論として、物質に質量を与えるとされる「ヒッグス粒子」が注目されました。その話題から、「力」の分野の問題が出されるかもしれません。「質量」ということから考えて「重心」は要注意です。
出題頻度から言えば、毎年多くの学校で出題され続けている「回路」は、やはり今年も必ず押さえておきたいところです。まずは回路の基礎についてしっかり覚えて、その後は演習問題をひたすら解くことで力がついていくでしょう。
さらに天体分野では、今年は話題がたくさんありました。日本ではJAXAがイプシロンロケットの打ち上げに成功し、ロシアでは巨大隕石が落下しました。また、アメリカNASAのボイジャーは、人工物として初めて太陽圏を脱出するという歴史的快挙を成し遂げました。そこで注目したいのが、太陽系に関する問題です。天体の位置関係を把握しておくのは当然として、その動き方についても知識を深めておきましょう。また彗星や流星に関するものも出題されるかもしれません。苦手な子がども多いのが「金星の満ち欠け」といった、動きのある問題です。一見難しそうでも、基礎知識の応用で解けることがほとんどです。問題を解きっぱなしにはせずに、「どのような基礎知識がどんな形で用いられているか」を常に確認しながら勉強していきましょう。
生物の分野では、昨年に京都大学の山中伸弥教授らがノーベル賞を受賞した「iPS細胞」の研究が、引き続き注目されています。 ヒトの細胞から転じて「ヒトの体」についての出題が予想されます。特に「消化」について問われる可能性があるため、合わせてチェックしておきたいところです。

問題を解く量より解き方の質にこだわる
直前期には、とにかく過去問に引っ張られがちな子どもが多いように思います。確かに過去問対策は必要ですが、その目的は合格可能性の判定などではなく、学校側の「こういう生徒がほしい」という主張を理解し、その学校ならではの切り口や考え方を学ぶことにあります。その意味では、膨大な量の過去問をこなすよりも、近年のものを一問一問しっかり解いていくほうがいいでしょう。
また「直前期には易しい問題をたくさん解いて自信をつける」という考え方もあるでしょうが、理科で易しい問題をいくら解いても基礎知識の確認にしかなりません。ときには難しい問題にもチャレンジし、前述のようにその中でどのような基礎知識が用いられているかを確認していくことをおすすめします。
親のサポートとして直前期に行いたいのは「知識のフォロー」です。理科には暗記すべきことがいくつもあります。それらを、クイズ形式などで問題を出しながら、基礎知識に抜けがないかを一緒にチェックしてあげるといいでしょう。

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