取材・文/西田知子、東雄介、船木麻里 写真/アーク・フォト・ワークス(清水亮一)、石井和宏 イラスト/近藤達弥

さりげないサポートで娘を後押しする

「夫婦ともに公立出身のため、娘を入塾させた当初は、私立の学校名やサポートの仕方が全然わからなかった」と振り返る森岡薫子さん。

「家庭学習の時間が短いと『この勉強方法で大丈夫かしら?』と、よく不安を感じました。しかし、塾の先生に相談すると『授業でポイントを理解しているので大丈夫です』と言ってもらえて、安心できました」 

森岡さんが娘の勉強を手伝うことは少なかったものの、学力をアップさせるためにいろいろな工夫をしました。「うちの娘はあまり人目を気にしないタイプなのですが、塾に入った当初は先生に質問するのが苦手でした。ですから私が電話をして、『申し訳ありませんが、先生の方から声をかけてもらえませんか?』とお願いしました」

6年生の秋からは、家族の体調管理にも気を配ります。「お腹の調子を整える乳酸菌を使用したヨーグルトを10月頃から食べさせました。加湿器も4台置いていたので、部屋が少し湿っぽいくらいでした(笑)」

冷静な娘から勇気を分けてもらう

森岡さんの娘は読書家で、国語が得意科目。一方、理科と社会を苦手としていて、11月に入ってもテストの点数は伸び悩んでいました。

「私が教えることができればよかったのですが、本当に学習面では手伝えることが少なくて。塾の面談では、『とにかく理科と社会が苦手なので、先生の方からアドバイスしてもらえませんか?』と繰り返しお願いして、おかげで少しずつ成績がアップしました」  年が明けて1月、第一志望に挑戦する前に併願校を受験。無事合格したものの、森岡さんは試験の結果に大きなショックを受けます。

 

「『娘の成績なら、併願校は特待生として合格できるかも』と勝手に考えていました。しかし、特待生としては合格できず。そのことにすごく動揺して、思わず娘の前で泣いてしまったんです。塾の先生から『子どもの前で不安な表情を見せないでください』と、あれほど言われていたのに」

しかし、娘は意外なほど冷静だったそうです。「特に慌てることもなく、淡々と結果を受け止めていました。その落ち着いた態度に私も勇気をもらい、『周りからの情報に振り回されないようにしよう!』と心に決めました」

娘に対しても、不安やプレッシャーを和らげるためのサポートを心がけます。「受験中もピアノのレッスンを続けさせたのですが、それが娘にとって気分転換になったと思います。私も実家の母と電話で話したり、受験生のお母さんとおしゃべりするなどして、受験の不安をできるだけ溜め込まないようにしました。直前期は子ども以上に親がナーバスになることが多いですが、ホッとひと息つける時間をつくることで、心にゆとりが生まれると思います」


 ◆Episode1 一向に伸びない成績にハラハラ! 
 ◆Episode2 泣き出す息子を何とかなだめる
 ◆Episode3 夫が入院、一人で娘をサポート
 ◆Episode4 1月校の受験で思わぬ結果が…
 ◆Episode5 ムラッ気のある息子に振り回される
 ◆Episode6 左手を負傷!受験勉強にも支障が
 ◆Episode7 自信家の娘と不安いっぱいの私
 ◆Episode8 息子の成績が秋から下がり続け…
 ※まだ会員登録のお済みでない方は、全ての記事が読める無料会員登録


サイトマップ
人気記事ランキング
01 特集
そのひと言が子どもを変える! 学力を伸ばすほめ方・励まし方
02 スペシャルウィーク
9歳までに身につけたい国語力
03 子育てに効く脳科学のお話
頭をよくする方法はある?

サイト内検索
 

RSS登録
これまでの特集記事



気になる記事ピックアップ
これまでに公開された記事の中から気になる記事をランダムでピックアップし、表示しています。