健康管理
家族で分担しにくく 母が全面的に担当
健康管理においては「睡眠時間の確保が何より大事」と、3人が口を揃えます。
「睡眠時間をいかに捻出するか、というのは、結局、学習のスケジューリングの問題になってきます。受験生とはいえ、小学生です。遅くとも夜の11時には就寝させたいところですね。そうすると勉強は10時には切り上げるのが適当と言えるでしょうか」(白岩校舎長)
「睡眠時間は8時間はほしいところで、そこから逆算して就寝時刻を決めるといいでしょう。"この単元が終わるまでは寝かせない"というのはダメで、睡眠を優先しましょう。すると、集中せずにダラダラと寝る時間になるまで勉強する子が出てきますが、そのときは週に1度ぐらいは睡眠時間を7時間ぐらいにして、一定量をやり切る日をつくるなど、工夫しましょう」(根本校舎長)
「宿題の量が多すぎて睡眠時間がとれないときは、塾に相談してください。健康管理に関しては、お母さん以外の家族がサポートできることは、あまりないかもしれません。分担するというよりは、家族みんなで健康を心がける、といった感じでしょうか」(藤井校舎長)
普段の家族の心がけについてアドバイスをくれたのは白岩校舎長。
「小4、小5のうちから、"ゲームで遊ぶのはダメだけど、外で遊ぶならOK"といった時間を設けると、子どもの健康面の不安は少なくなります。その際の遊び相手は、お父さんや兄弟姉妹に任せてもよいでしょう」
冬場の受験シーズンには、風邪を引くなどして体調を崩しがちです。
「手洗い・うがいは家族でルールを決めて徹底。幼い弟妹は、うがいなどの効果がわからず習慣が定着しないことがありますが、手や喉に付着したウイルスを洗い流すと、風邪を予防できるというメカニズムを説明すれば、案外納得してくれるものですよ」(白岩校舎長)
「家族全員で風邪の予防はするとして、もし健康を害したとしても過敏にならないことです」(藤井舎長)
「我が子が風邪を引いても、親があたふたしないこと。親が動揺すると、子どももいっそう"まずい"と思い込むようになります。入試前日や入試当日でなければ、"早めに風邪になっておいてよかったね"くらいに前向きにとらえましょう(白岩校舎長)
根本校舎長からは、次のような意見も挙がりました。
「私は、多少過保護かもしれませんが、風邪をひいた家族の使ったコップを隔離したり、家庭内でもマスクをしたり、空気清浄機を活用したり、といったことまでやったほうがいいと思います。インフルエンザの予防接種も家族全員で受けたほうがよいでしょう。かかりつけの歯科医や小児科医に、受験生であることを伝え、協力を仰ぐのもおすすめです。特に歯痛は発熱以上にキツイようなので。また何よりも、子どもが風邪をひいても親が慌てない、ということが大切です」
予防に関してできるだけのことをやったほうが精神的に落ち着くという家庭の場合は、納得するまでやってみるというのもひとつの手のようです。我が子の体調が悪いと感じたら、無理をさせずに休ませる決断をするのも母の役割です。
「いわゆる"母のカン"というものを信じてよいと思います。日頃、長い時間をともにしていますから、お母さんは子どもの食欲や口調などから、大体のことがわかるものです」(根本校舎長)
風邪を防ぐため、野菜をふんだんに使った食事や、温かい料理を提供するなど、食生活の管理も母の役割。これもまた、母以外に分担することはなかなかできません。
「負担が大きいならあまりがんばる必要はないでしょう。お母さんが一生懸命になり過ぎてしまうケースが目立つので、その際はお父さんがブレーキ役になることを心がけてほしいですね」(白岩校舎長)

分担率
誰が何をした?
●手洗い・うがいの徹底を家族全員で。塾のない日は、身体が温まるものなど、食事のメニューに気を配った。夫はとにかく早めに寝るよう、子どもに声をかけていた。(市川)
●弟は風邪の予防に乳酸菌飲料が効くと聞き、一日に何本も飲んでいた。飲み過ぎを注意すると、「僕が一番風邪を引きそうだから」と返答。弟なりに気遣っていたらしく驚いた。(桜蔭)
●私は家族に手洗い・うがいやマスク着用を指示し、部屋の湿度管理、適度な運動を徹底して管理した。妹も人混みではマスクをし、兄と一緒に早く寝る協力をしてくれた。(帝京大学)
睡眠

家族がサポートすべきこと
入試前後の手続き
スケジュールの確認は父の大事な役割
入試本番から合格発表、入学金の振り込み、入学手続きという一連の流れにおいては、ドタバタと一家総出でやっていくというイメージが強いもの。
「実は、ほとんどお母さんがやってしまう家庭も多いんです。入学金の振り込みなども、手分けしてやることはそれほど多くはありません。特に成績上位層に顕著で、偏差値的に受験できる併願校が限られてくるので、あまりせわしないことにはならないという家庭がほとんど」(根本校舎長)
「お父さんが仕事を少し抜けられるようなら、入学金の振り込みを頼んでもいいでしょう」(白岩校舎長)
「役割を分担するなら、役割を担う人全員で、まず2月1日から始まる入試一連の流れを一週間単位で確認し、それから入試日ごとにその日一日、いつ誰がどこで何をやるか確認し合うといいでしょう」(藤井校舎長)
3人の校舎長いずれも、入試本番以前の願書入手時からのアドバイスが目立ちました。
「いつ頃から願書が配布・販売され、それをいつ誰が手に入れるか、大まかにスケジュールを決めるところから入試本番は始まっています。また、入試本番から入学手続きにかけて、どんなに綿密にスケジューリングしたとしても、入試の結果が悪くスケジュールの遂行どころではなくなってしまうお母さんもいます。あらかじめ、"結果が悪かったときのフォロー"をお父さんに頼んでおくといいでしょう」(白岩校舎長)
「スケジュールをつくり上げる作業はお母さんひとりでやるより、お父さんと一緒に"ああでもない、こうでもない"と言いながらやったほうがいいと思います。ふたりで組み立てていくことで、思わぬ抜けを発見できることがあるからです」(藤井校舎長)
「完成したスケジュール表は、やはり一度、お母さん以外の人に間違いがないかチェックしてもらうべき。通常、お父さんが見ることになるでしょう。またパソコンで、スケジュール表を清書してもらったり、入試本番までに受験校への電車の乗り継ぎを調べてプリントアウトしてもらったりと、お父さんに協力を仰いでみてもいいかもしれません」(白岩校舎長)
出願時に、第2志望から第4志望の学校の志望順位を夫婦で明確にしておいたほうがいい、と藤井校舎長。
「毎年、"補欠で繰り上がり合格となったが、A中学とB中学のどちらに入学金を振り込んだらいいか悩んでいる"という相談を受けるんです。お金の振り込みまで時間がない中で決めるのは難しいので、事前に相談しておきましょう」
「出願締め切り日を間違える例も少なくありません。特に郵送による出願では、消印有効なのか必着なのかにも注意。学校にもよるのですが、万が一のときも、1日ぐらいの遅れはなんとかなることもあるので、相談してみるべきです」(根本校舎長)
さらに、「願書は満点答案で」と、根本校舎長は続けます。
「願書作成後に見直しをして、少しでも心に引っかかる部分があったら書き直して、完全に満足のいく内容に仕上げましょう。後日、ボーダーライン付近で不合格になったときに、"願書がよくなかったのかしら……"と後悔するお母さんがいるんです。逆に不要なのは、少しでも若い受験番号をもらおおうと、出願手続きに早朝から学校に並ぶことですね」
手続き関連全般について、「何事も"早め多め"に」と総括してくれたのは、白岩校舎長です。
「願書に貼る写真の撮影は早めに、撮影した写真は多めにプリントして手元に置き、願書は"ひょっとしたら受けるかも"という学校まで、書き損じに備えて複数枚確保します。手続き以外にも、インフルエンザの予防接種、面接実施校であれば面接時に着ていく服も早々に準備。またそれらの作業は、お父さんや祖父母などの家族に任せてもOK。早め早めに動けば、もし間違いがあったときでも、慌てずに対応することができます」

分担率
誰が何をした?
●私が受験カレンダーを作成。願書は説明会で入手。記入も私がしたが、志望動機は夫にも確認してもらった。前日の準備は持ち物チェックリストをつくり、私と子どもで一緒にやった。(鎌倉女学院)
●日程表を手書きでつくり、リビングの壁に貼って、終わったところに線を引いていった。願書や受験料も私が担当したが、夫には日程表と募集要項を照らし合わせて間違いがないか確認してもらった。(桐朋)
●前日の持ち物準備は私と子どもでやったが、それ以外はすべて夫が。夫がつくったスケジュール表は合格用・不合格用と2パターンあったので、焦らず落ち着いて行動することができた。(横浜共立学園)
●願書や受験料など、事務的な手続きはすべて私がひとりで行った。その代わり、入試が始まってからの試験同行は、すべて夫にしてもらった。結果的に混乱も起きず、これでよかったと思う。(栄光学園)
●分担すると確認で二度手間になる気がしたので、とにかく私がすべてをこなした。自分でチェックリストをつくり、家族が見えるところに貼っておき、忘れていたら言ってほしいと伝えていた。(日本女子大附属)
●願書の入手は私と夫とで分担して行った。願書記入、出願、受験料支払い、前日の準備はすべて私ひとりで。夫には電車の時刻確認や、駅から試験会場までのルート確認などをしてもらった。(海城)

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