ここでは四谷大塚講師陣に、偏差値を10アップさせるためには何をすればいいのか聞いてきました。偏差値45から55への道、偏差値55から65への道、それぞれどんな道をたどればいいのでしょうか?

学習習慣の確立が課題の45

偏差値45の子どもは受験への切迫感が薄い

偏差値45で伸び悩んでいる子どもの特徴について、四谷大塚の講師陣は、口を揃えて「家庭学習の方法に問題がある」と指摘します。

「好きな教科ばかり勉強して、嫌いな教科に手をつけない子どもが目立ちます」(金井先生)

また、家庭学習の習慣が十分についていず、基礎学力が不足している子どもも少なくないと言います。

「宿題をやらなかったり、解き方がわからなくても質問に行かないなどのケースが散見されます。受験に対する自覚が足りない、あるいは勉強のノウハウが十分に身についていないことが原因と考えられます」(中久木先生)

「塾で学んだことを定着させるには、復習が不可欠。しかし授業を聞いて理解したつもりになり、復習をしないため、いつまで経っても基礎学力が高まりません」(阿部先生)

根本的な原因として、勉強に対するモチベーションや動機が弱いことが考えられます。

「志望校が曖昧で、目的がはっきりしないまま『なんとなく勉強している』という子どもが多いのではないでしょうか」(田澤先生)

「切迫感がなく『受験はまだ先』と、のんびり構えている子どもが多いように感じますね」(金井先生)

偏差値55の子どもは学力にムラがある

一方、偏差値55前後の子どもは「学習習慣も基礎学力もあるものの、科目ごとの成績にムラがある」ことが一番大きな特徴と言えます。

「偏差値60以上を目指すには、苦手分野の底上げが必要ですが、それには苦痛が伴います。そこから逃げると60の壁は越えられません」(中久木先生)

また、平均以上の成績を収めてきたという自負のせいか、過去の成功体験や自分のスタイルに固執するのも、よく見られる特徴のひとつだとか。

「潜在的に偏差値60以上の実力があるのに、自分の考え方や解き方にこだわり過ぎてしまうため、正しい解き方が身につかず、応用問題に対処できないケースが見られます」(田澤先生)

「問題を途中まで読んだ段階で解答の方針がなんとなく見えてしまい、先入観で『たぶん答えはこれだろう』と解き急いでしまってミスを犯す子どもが多いように感じます」(阿部先生)

従来と同じ学習法では偏差値は上がらない

 偏差値45の子どもの最優先課題は、やはり家庭学習の習慣をつけること。自己管理が苦手な子どもも多いので、習慣づけにはサポートが必要です。

「学習スケジュールの管理をして、苦手科目の勉強を避けるようなら、注意してあげましょう」(田澤先生)

もちろん、受験に対する動機づけも従来と同じ学習法では偏差値は上がらない重要だと言います。

「勉強に自信がない子は学校選びにも自信が持てないので、親が『この学校いいわね』など後押ししてあげるのもよいでしょう」(阿部先生)

一方、偏差値55の子どもの場合は、勉強のスタイルを変える必要があると言います。「ワンステップ上を目指そうと思ったら、これまでと同じ学習方法では難しいでしょう。苦手分野の勉強により時間を割くなど、勉強の方法を工夫する必要があります」(金井先生)

偏差値45の子どもは家庭学習の習慣をつけて基礎学力を高めること、偏差値55の子どもは学習方法を工夫することができれば「偏差値10アップは難しくない」と四谷大塚の講師陣は強調します。では、実際にはどれくらいの期間が必要になるのでしょうか。

「夏休みから取り組み始めたとして、効果が表れてくるのは秋口くらい。その間、成績が伸び悩んでもガミガミ言わないこと。少なくとも3か月間は見守って欲しいですね」(中久木先生)

その3か月間の中で、特に重要になるのが夏休みです。四谷大塚の講師陣は、口を揃えて「夏休みを無駄に過ごした子どもが、偏差値を10上げるのは難しい」と断言します。

「9月以降は、より実戦的な演習が中心になります。そのため、夏休みの間に一定の基礎固めをしておかないと、後でそれを挽回するのは難しいと思ったほうがいいでしょう。夏休みにどれだけがんばれるかが、偏差値アップのカギを握ります」(田澤先生)

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