私がフェリス生だった頃――

ピアニスト
三浦 友理枝

1995 年、フェリス女学院在学中に、ジュニアの国際ショパンコンクール1位受賞。
2001年英国王立音楽院入学、07 年同音楽院修士課程を首席で修了。受賞歴多数。
【コンサート情報】「三浦友理枝 ピアノリサイタル」
2012年3月28日(水)18:30開場 19:00開演東京文化会館・小ホール\4,000 全席指定※未就学児入場不可
お問合せ:東京音協 03-5774-3030

”フェリス精神”が今の自分の根幹に


アイスクリームは
フェリス名物のひとつ

あまり知られていないが、フェリスの購買部では、中高では珍しく、種類豊富なアイスクリームが売られているのだとか。生徒たちに大人気だったと言う。

クラスカラーに身を包み
団結した球技大会

フェリスの球技大会は、バスケ、バレー、卓球の3種目を競う。三浦氏は、6年間ずっと卓球に参加していたそう。クラスカラーのはちまきをして、一致団結した。

部活動で取得した
アマチュア無線免許

三浦氏が「意外でしょ」と見せてくれた、アマチュア無線の免許。所属していたアマチュア無線部で、「必須」と言われて取得。理系は苦手だが、必死で勉強したそう。

世界を舞台に活動し、数々の輝かしい受賞歴を持つピアニスト・三浦友理枝氏。彼女が中高時代を過ごすのに選んだのは、フェリス女学院でした。

「3歳の頃から今まで、ピアノは毎日弾き続けてきました。中学受験は親の要望でもありましたが、まずはピアノを真剣に続けられそうなところ、というのが学校選びの基準でしたね。だから、生徒の学校外での活動に対する理解のあるフェリスに入ったんです」

とは言え、入学当初は、プロになれるとまでは思っていなかったそう。

「ピアノは相当真剣にやっていましたが、プロとなると話は別ですから」

しかし、その才能は中学2年にして早くも開花しました。ドイツの「第3回ゲッティンゲン国際ショパンコンクール」で、1位となったのです。

「この受賞がきっかけで、プロになれるかも、と意識が変わりましたね」

フェリスでの生活も、ピアノが中心。海外のコンクールに挑戦したり、レッスンを受けたりと、学校を休むこともありましたが、その分限られた時間でしっかり勉強しました。

「先生も、友達も、私の活動を理解して応援してくれました。フェリスの友達は、今でも束になってコンサートに来てくれるんですよ」

中高時代から、将来は海外に出ようという意識を持った三浦氏にとって、フェリスの英語教育は、とても印象に残っていると言います。

「当時、アメリカ人の先生に英会話を教わることができ、とても思い出に残っています。それから、やはりピアノをやっているので、ヨーロッパの歴史などに興味がわいて、一生懸命、勉強していましたね。また、学校の音楽の先生には声楽系の方が多く、いろいろ音楽の話をしていました」

フェリスは、ミッション系の学校ということもあり、歌が盛ん。クラス対抗で毎年行われる合唱コンクールは、横浜みなとみらいホールを貸し切って行われた程、かなりの盛り上がりを見せます。三浦氏にとっても、合唱コンクールは忘れられない思い出。何度かピアノ伴奏をしたこともありました。

「合唱コンクールの練習では、友達から、『友理枝ちゃん、教えて!』と言われ、音楽作りのアドバイスをしていました。高校3年のときは、準備期間がたまたま海外のピアノコンクールと重なり、合唱コンクール直前に帰国してから練習に参加したのですが、選んでいた曲は難しいし、みんなも大学受験があり時間が取れず、苦戦しました。歌のレベルもいまいちで、ダークホースと言われていましたね。それでも一生懸命取り組んだら、最後の最後で一気によくなって、結果的に優勝。ひとりで挑戦するコンクールとは、また違った喜びを感じました」

海外生活が長く、海外での活動も多い三浦氏ですが、フェリスでの経験が、ピアニストとしての自分に生きていると言います。

「フェリスの精神に、自立した女性を作るというものがあるせいか、生徒は皆、意見をはっきり言います。その中に入って中高時代を過ごしたからこそ、私は海外でも自分の意志をしっかり伝えつつ、コミュニケーションできる強さを身につけられました。フェリスでの6年間が、今の私の性格の根幹を形作っていると思いますね」

三浦氏に聞く!
フェリスってこんな学校

Q1.母校をひと言で表すと?

とにかくうるさくて、元気でにぎやか(笑)。世間的には、フェリスと言えば、物静かなお嬢様学校というイメージもあると思いますし、私も入る前はそう考えていました。が、いざ入ってみたら、いい意味で裏切られましたね(笑)。

Q2.母校に向いているのはどんなタイプ?

どんなタイプでも大丈夫だと思います。私の友人もみんな個性的で、それぞれが好きなことをやっているような感じでした。それでもみんな仲がよくて、互いを尊重し合っていました。そのあたりは大人っぽいですね。

Q3.他校とは違う母校の魅力は?

女子校の中では、かなり自由奔放だと思います。「○○しなさい」と押しつけられることはほとんどありません。進路についても、生徒の思うようにさせてくれます。あと、フェリスの生徒は一体感がとても強いと思います。

Q4.母校の同級生の進路は?

医師、獣医、弁護士、ダンサー、専業主婦などいろいろですね。美大に進学したり、音楽関係に進んだ友達もいます。そういえば、この前、急患で病院に行ったら、出てきたお医者さんがフェリス時代の友達で、驚いたこともあります。

Q5.母校を目指す小学生にひと言!

フェリスに入ると、たくさんの友達ができます。そして、みんなフェリス生としてのプライドを持って卒業していくので、フェリス出身者同士ならではの絆もできます。私は選んでよかったと胸を張って言えますよ。がんばって!



 

私が渋幕生だった頃――

サイエンスライター、サイエンスコミュニケーター
内田 麻理香

東京大学工学部卒業。東京大学大学院工学系修士課程修了。家事を科学的に考える『カソウケンへようこそ』を出版し話題に。現在東京大学大学院博士課程在学中。


「自調自考」の精神があふれた学校生活


高校の修学旅行は
中国への旅

渋幕では、高校2年次の修学旅行は、伝統的に中国を訪れている。内田氏は北京と西安を旅し、写真は、北京での1枚。現在の渋幕は、その他ホームステイ研修も盛ん。

内田氏の人生を決めた
寺田寅彦の『柿の種』

日常の中の不思議を、ユーモア溢れるタッチで科学的に解説した本書を読み、感銘を受けたという高校生時代の内田氏。今の仕事・研究のきっかけになったそう。

執筆活動以外にも
理科実験教室を開催

親子向けの理科実験教室などの活動も積極的に行っている。一般に、取っつきにくい科学を、身近なものを通して楽しくわかりやすく伝えるのが彼女の仕事。

昨年『おうちの科学』(丸善出版)を上梓した内田麻理香氏。「もっと料理をおいしくする方法とは?」など、生活の中の不思議が、科学の視点で、わかりやすく解説されています。

東大工学部を卒業後、大学院へ進みましたが、出産・育児のため中退。そのとき「苦手な家事と好きな科学を組み合わせて何かできないか」と考えた結果、「カソウケン(家庭科学総合研究所)」というホームページを立ち上げたのがきっかけで、執筆活動を開始。現在は講演活動やメディア出演に忙しい毎日を送りながら、再び東大の大学院博士課程に戻り、サイエンスコミュニケーションの研究をしています。

そんな内田氏は、渋谷教育学園幕張中学校の2期生。

「電車で見かけたエンブレムのついたブレザーがとても素敵で、家からも近いので、ここに行きたいと思いました」

学校生活は、建学の精神である「自調自考」が、十分に感じられたものだったと振り返ります。

「中学に入ってまず驚いたのは、チャイムがないこと。自分で時計を見て、自発的に行動することが求められているんです。最初は、席に着かずに、先生に叱られる生徒もいます。そうやって、次第に自立することを学んでいった気がします」

修学旅行も現地集合・現地解散。自分たちで現地へのルートを調べ、スケジュールを立てます。

「中学の修学旅行は奈良でしたが、私は寝台列車に乗ってみたかったんです。中学生だけで、ルートやスケジュールを考えるのは大変でしたが、その分、初めて乗った寝台列車の旅は感無量。とても達成感がありましたね」

高2の課題、「自調自考論文」も、同校の特徴です。

「私は映画『アマデウス』を観たのをきっかけに、”モーツァルトの死の謎”をテーマにした論文を書きました。多くの文献をあたることで、物事にはいろんな見方があることを知りました」

中高を通して、優等生だったという内田氏にとって、印象に残っている授業は、どのようなものなのでしょうか。

「理科の高校の化学の授業は、全て実験。水酸化ナトリウムと油の鹸化反応を用いて、石鹸作りをするなど、身近なものが化学になるということを、実感できるような授業でした。あと、物理の授業も一風変わっていて。ニュートンの力学方程式の授業では、先生が”微分積分を理解すれば、力学がわかる”と言って、半年間数学の授業をすることに(笑)。”物理の方程式は暗記してしまえばいい”という考えではなく、方程式の意味を知ることで、納得した上で力学を学ぶことができましたね」

中学時代、内田氏は『ガンダム』を観て、”宇宙コロニーを作りたい。そのためには国家機関に入らなくてはいけないから、東大に行く”と決めました。

「私は文系も理系も好きだった一方で、特にこれと言った得意科目がないのがコンプレックスでした。でも、父に”ジェネラリストも大事だ”と励まされたことや、物理学者でもあり随筆家でもある寺田寅彦の本に出会い、文系と理系の橋渡しをしたいと思うようになったのです。今の仕事は、自ら未知の分野を切り拓きながら進んでいるようなところがあり、中高で培われた自調自考の精神が活きている気がします」

内田氏に聞く!
渋幕ってこんな学校

Q1.母校をひと言で表すと?

「自発性」を重んじる学校。生徒が本気になれば、先生は全力で応援してくれます。いち生徒が、「学校の音楽祭に来るオーケストラと共演したい」と申し出たとき、校長先生が「じゃあ、やってみなさい」と許可し、実現したこともあります。

Q2.母校に向いているのはどんなタイプ?

自発性にもつながるのですが、自ら積極的に行動を起こせる子、そして失敗を恐れない子なら、渋幕に向いていると思いますね。反対に「人から言われればきちんとやります」というタイプの子はどうかな……。

Q3.他校とは違う母校の魅力は?

新設校だったせいか、先生の「新しいことをやろう」という強いエネルギーを感じたところ。プラネタリウムや茶室といった施設、また当時としては珍しい、ネイティブの先生による英語の授業など、革新的だったと思います。

Q4.母校の同級生の進路は?

友達には、世界中を旅して、難民医療を目指す女医や、早稲田大学の土木科に進み、ゼネコンに入ったのに、突然パティシエへ方向転換した子も。自分の決めたことには、突進していくといった生き方をしている人が多いです。

Q5.母校を目指す小学生にひと言!

渋幕は、熱意を持って「こんなことをやりたい!」と言えば、多少無茶なことのように思えても、それが実現できるようにサポートしてくれるところです。そんな恵まれた環境を、ぜひ大いに利用してほしいと思います。

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