時間を計りながら本番さながらの緊張感で取り組む

四谷大塚の講師陣は、「過去問対策は、本番の予行演習として取り組むべきもの」と強調します。「過去問の演習では、時間の経過や配分を体感することと、本番でどれくらい得点できそうかを確認することが大切です。たとえば、本番の試験時間が40分であれば、その時間に合わせて問題をひと通り解いてみること。問題を小分けにして別の日に少しずつ解いたり、途中で演習を中断するのはNGです。できるだけ本番と同じような環境をつくるために事前にトイレなども済ませておき、時間を計り、緊張感を持って取り組ませてください」(高根澤先生)
時間配分のコツがつかめないうちは、問題を最後まで解き切れないのが普通ですが、「少しでも得点を上乗せしたい」という意識が強い子どもは、制限時間を無視してすべての問題を解こうとするかもしれません。もちろん、時間をかければ解ける問題は増えるでしょう。
しかし、本番では制限時間があるため、厳守させる必要があります。もし、子どもが制限時間を管理できないようであれば、親が試験官やタイムキーパーの役割を務めると良いでしょう。
「解き切れなかった問題について、別枠で時間を設けて解かせるのは構いません。その場合は、すべての問題を解くのにかかった時間を記録すること。制限時間内に解いたものは赤字、時間外で解いたものは青字で採点し、赤字のものだけで得点を出すなどの工夫を心がけてください。仮に制限時間より15分オーバーした場合は、その15分を短縮するためには何をすれば良いか考え、次の過去問演習に生かすことが大切です」(大川先生)
また、過去問対策をスタートさせて間もない時期は、ほとんどの子どもが合格最低点に届かないのが普通です。中には、その結果にショックを受けて落ち込む子どももいるかもしれません。そんなときに、親が子どもを責めたり詰問すると、子どものモチベーション低下してしまいます。
「仮に3割しか得点できなくても、その結果を叱るのではなく、ほめてあげること。『この時期に3割も取れるなんてすごいことだよ』などと、前向きな言葉をかけてあげてください。直前期の子どもはストレスを抱えがちなので、親がクッションの役割をはたすことが必要です」(原先生)

過去問を解いたらその日に復習を。
解きっぱなしはNG


 ぱなしはNG過去問はただ解くだけでは意味がありません。過去問対策で重要なのは、その後の復習です。
「ミスをした問題が正解すべき問題だったのか、それともできなくても合格できる問題だったのかを判断し、間違えた理由や、解法を思いつかなかった理由を分析することが大切です。そして、どうすれば次に得点に結びつけられるかを探ることが過去問演習に取り組む大きな目的ですから、〝解きっぱなし"はNGです」(岩室先生)
「〝実践"〝評価"〝見直し"の3つは、ワンセットで考えて学習計画を立てることが大切です。また、1教科の試験時間が50分ならば、それと同程度の時間を復習にあて、〝穴"をつぶしましょう」(原先生) 復習のタイミングは、〝演習したその日のうちに"が鉄則です。具体的な方法として、四谷大塚の講師陣は復習ノートをつくり、その活用をすすめます。
「ノートの片方のページに解答後の解答用紙を貼り、もう片方のページで間違えた問題を解き直してください。復習ノートをつくる目的は、『間違いを意識させること』と『間違えた箇所を後で確認する』ためです。後日、そのノートを見返すことで復習効果が高まります」(高根澤先生)
具体的にそのつくり方がよくわからない場合は、講師に個別で相談すると良いでしょう。
ただ、復習ノートをつくり、間違えた箇所を確認するだけでは演習した意味がありません。解答や解説を確認し、〝なぜその答えになるのか"を理解するところまで持っていく必要があります。
「見直しをする際は、数分考えて答えが出せそうなら独力で解くべきですが、解き方がなかなか思いつかない場合は、すぐに解説を参照してください。解説を読んで、『そういうことか!』と納得できれば、それで問題ありません。時間をかけても解けない問題は、その子どもの盲点を突いていることが考えられるため、いくら考えても正解できない恐れがあります。講師に質問し、日にちを置いてから今度は解説を読まずに独力で解かせてください」(大川先生)

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