兄の影響を受けて塾通いをスタート。充実の日々を過ごす

チームTシャツ、チームパーカー

「4つ上の兄が塾に通っているのを見て、『あの教材は何だろう』『いいな?、私もやりたい』と思っていたんです」
 そう語る安藤めぐみさんが塾に通い始めたのは、4年生からでした。「入塾した当初から『私立中学に行きたい!』という気持ちが強くて、受験勉強に対してネガティブなイメージは持っていなかったですね。
 受験勉強が本格的になってからも、「塾は楽しかった」と笑顔で振り返ります。
 「私が小学生の頃は『ゆとり教育』の影響で、学校で学ぶ内容がどんどん減らされていました。でも進学塾では、難しい内容も省略せずに教えてくれる。全員が横一列ではなく、常に競争し、上には上がいる。自分が努力すれば、目に見える形で表れる。そんな環境がとても刺激的で、毎日が充実していました。私は家と塾の距離が近かったので、母がいつもつくりたてのお弁当を持って来てくれて。それも楽しみの一つでしたね」
 家族のサポートを受けながら勉強を続け、いよいよ迎えた入試本番。豊島岡女子学園にチャレンジしましたが、1回目の試験は不合格に……。
「直前期の模試でも合格可能性は50%くらいだったので、〝ダメかもしれない?という気持ちが心の中にありました。1回目の試験を受けた後も家で勉強し、翌日に行われる2回目の試験に備えていたんです。そのときに合格発表を見に行った母から電話がかかってきて。結果を聞いたときはやっぱりショックが大きくて、しばらく勉強が手につきませんでした。でも、塾の先生や両親に励まされて何とか気持ちを切り替えることができました。あの体験を経て、精神的にタフになったと思います」
挫折を経験し、ひと回り大きくなった安藤さんは、2回目の入試で豊島岡女子学園に合格。「周りの人の支えがあったからこそ受験を乗り越えることができた」と感謝を口にします

中学受験をしたから 今の自分がいる。 努力は必ず成長の糧に


 安藤さんは豊島岡女子学園に入学してから、同校の魅力を実感しました。「親や塾の先生からすごく面倒見のいい学校だと聞かされていたのですが、本当にその通りでした。授業だけでなく生活面も温かくサポートしてくれるので、毎日楽しく過ごすことができました」
 高校に入学してからは、学習面で大きな変化が訪れます。「私は小学生の頃、国語が得意で、算数が苦手でした。理科もあまり得意ではなく、どちらかと言えば文系でした。でも、高校から勉強を始めた生物がす ごくおもしろくて! DNAや遺伝のメカニズムに惹かれました。『この分野をもっと知りたい、深く掘り下げてみたい』と考えるようになり、理系コースを選びました」
そして進学先として考えたのが日本の最高学府、東京大学。 「レベルの高い勉強をしたいという気持ちとともに、『どんな人たちがいるんだろう?』という好奇心もありました。当時の私の成績では相当高いハードルだったのですが、学校の先生が『君なら東京大学に行ける』と背中を押してくれたんです。その言葉に勇気をもらいました」
努力の末、東京大学に合格。2年間の教養課程を経て、3年次からは薬学部で勉強を続けています。
「4年生からは薬品作用学教室という研究室に入っています。先輩から実験のやり方を教わったり、てんかんと自閉症の関連性を動物実験で調べたり、幅広い内容に取り組んでいます」
 大学卒業後は大学院に進み、研究を続ける予定です。「まだ明らかになっていない病気のメカニズムを解明し、多くの人を救う薬を開発したい。それが将来の大きな目標です」
夢に向けて歩みを進める安藤さん。その第一歩は「中学受験にあった」と 言います。「多くの小学生にとって、中学受験の勉強は決して楽ではないでしょう。『どうして、こんなことをしなくちゃいけないの?』と、疑問を感じる子もいるかもしれません。でも、中学受験の勉強は、必ず将来につながります。私は受験勉強を通して学ぶことの楽しさを知り、豊島岡女子学園に入ることができました。そこで理系の魅力に気づかなければ、東京大学の薬学部に行くという道は開かれなかったと思います。将来の選択肢を増やすことができた。それこそが、中学受験を通して得た一番の財産です」

教室に貼り出される テストの順位が モチベーションに

「小学校に入る前から宇宙や数字に興味があった」と語る佐々木謙一さん。「4つ上の姉が受験していたので、自分もするんだろうなと思っていました」
入塾したのは新4年生から。最初は習い事の一つとして楽しんでいましたが、5年生から受験を意識し始めます。「この頃からいろいろな学校を検討し、芝、明大明治、本郷、巣鴨の文化祭を見学。その中で一番自由な雰囲気を感じた芝を第一志望に決めたんです」
佐々木さんは算数と理科が得意でしたが、国語が大の苦手。「国語の成績は低空飛行だった」と振り返ります。「本を読むのがあまり好きではないので、長文読解が本当に苦痛で(笑)。でも直前期に差し掛かってからは、さ すがに何とかしなきゃいけないと思い、芝の国語の過去問を15年分解きました。また国語の成績をカバーするために、算数と理科にさらに力を入れるようにしました。僕はもともと負けず嫌いな性格なので、塾の仲間と競い合いながら成績を伸ばしていきました。テストが行われた後は、その順位が教室に貼り出されるので、ますます気持ちに火がついたのを覚えています」
 算数や理科のテストでは1位をとるときも。そのうれしさを噛みしめながら、トップを守るためにさらにがんばるという好循環ができていきました。 「やればやるだけ成績に表れるのがおもしろかった! 僕が中学受験で得たものは、上を目指して競争する楽しさや、学ぶことで新しい知識が増える喜 び。これらが今の自分の根底にあると思います」
勉強の楽しさに目覚めた佐々木さんは、確実に学力を伸ばしていき、第一志望の芝に見事合格。入学してからはバスケ部に入部しました。
「その頃から宇宙開発に興味を持っていましたが、天文研究部などはあえて選びませんでした。中高の6年間は、スポーツに打ち込みたかったんです。バスケ部ではチームで一致団結する楽しさや、先輩・後輩とのつき合い方など得るものがたくさんありました」
高1のときには「もっと広い世界を見たい!」とカナダ研修に参加。「カナダの高校生と話したり、宇宙開発用のアンテナを見たりと貴重な体験ができました。高校2年時には文化祭実行委員を務め、行事を盛り上げるこ とができたのも良い思い出です。卒業後も、学校に行けばお世話になった先生たちがいつでも温かく迎えてくれる。そんな心の拠り所とも言うべき場所ができたのも、中学受験を通して得た『財産』の一つです」

宇宙開発という 夢に向かって 努力を積み重ねる

大学では宇宙開発に携わる勉強をしたいと考え、理系の大学を選択。部活は高3の6月まで続け、同時進行で受験勉強にも取り組みました。その努力が実り、東京工業大学工学部に合格。「入学当初から、JAXAと連携して宙工学の発展に貢献する松永三郎先生の研究室に入りたいと考えていました。松永研究室では、実際のプロジェクトで使われる人工衛星の開発に携わることができるんです」
その熱意が届き、松永研究室の正式メンバーに。今年の春から開発プロジ ェクトに加わっています。「僕は人工衛星の軌道制御に興味があるので、その分野の知識を増やしたい。ここからが本当のスタートですね」
 松永研究室では徹夜で研究に打ち込むこともめずらしくありません。それでも佐々木さんは、「今は毎日が楽しい!」と目を輝かせます。「大学卒業後は大学院の修士課程に進み、松永研究室に所属しながら、宇宙工学の分野で自分がどこまで通用するのか試してみたいです。また宇宙開発と言えば、アメリカが圧倒的に強い。将来的には、アメリカにも活躍の場を求めたいと考えています。そのために、大学に入ってから語学の勉強は欠かさず行っています。常に上を見据えながらチャレンジを続けていきたいですね」
 中学受験で得た経験を糧に、夢に向 かって着実に歩み続けている佐々木さ ん。最後に受験勉強をがんばる後輩た ちに向けて、メッセージをもらいまし た。
「中学受験で身についた知識や競争心 は、中学や高校の生活をより一層楽し いものにしてくれます。そして、将来 の可能性も大いに広がることでしょう。 大事なこの時期を、全力でがんばって ください!」


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