算数の文章題にはしっかり時間を確保

1週間の学習スケジュールを立てたら、次はそれをこなすための1日の予定を考えます。学校から帰ってきて夕食までの時間は、学習に最も適したゴールデンタイムですが、習い事があるなど、さまざまな事情で「まとめて1~2時間」を確保するのが難しい場合もあります。
「たとえば、理想は朝のうちに計算問題10分、漢字練習を10分やってしまい、夕方は、算数ならじっくり考える問題、国語なら読解問題にしっかり時間を確保できると良いですね。特に計算問題を夜にやると、頭も疲れているせいかダラダラしがちなので、朝の限られた時間内に集中してやるのがおすすめです」(伊奈先生)
「塾から帰ってきて、その日の復習は疲れてとてもできないという場合であれば、それを翌朝にこなす、などとしても良いと思います」(横濱先生)
 朝学習については、多くの先生がその効果を力説しています。しかし、早起きが苦手な子や、家族の生活サイクルの関係で朝の時間帯が忙しい場合、親子ともにストレスを感じながら勉強をしても意味がないでしょう。家族のライフスタイルに合った学習時間を見つけることが大切です。
「熟語やことわざを覚える時間は漢字と同様、隙間時間で十分です。家では気が散るなら、塾への移動時間や、塾に10~15分早めに来て、授業の前にやってしまうのも方法。実際そうしている子もいます」(小峰先生)
「理科と社会のテキスト読みなども、学校から帰ってすぐとか、寝る前の10分くらいなど、隙間時間を使うと良いでしょう」(熊澤先生)
「社会に関して言えば、たとえば宿題で解いたところに間違いがあったと授業でわかったとき、その場で直して正しく覚えてしまう、というのが理想ですね。あくまで理想なので、なかなか一朝一夕にはできないことですが、なるべく授業内で済ませることを目標にできると、時間の有効活用にもなります」(横濱先生)
「算数は基本問題、練習問題にそれぞれ30分はかけたいので、やはり夕方や夕食後など、落ち着いて最低1時間は取れるところを確保してほしいですね。子どもは時間の意識がまだ弱いので、親が気をつけてあげると良いでしょう」(伊奈先生)
 たとえば、算数の文章題1問に30分以上考えているのは時間のかけ過ぎです。「難問をとことん考えたい」というなら話は別ですが、すべての問題に時間をかけ過ぎると時間が足りなくなります。その場合は、15分を過ぎたらいったんその問題を解くことを切り上げさせた方が良いでしょう。そのとき、そこまで子どもが自力でがんばったことを認めた上で、次の日にもう一度考えるか、塾で先生に聞くなどの解決策を示してあげましょう。
 さらに、普段よりも早く仮題を終わらせたときは、「今日は1ページを○分で解けたね」と時間に換算して声かけをするのもおすすめです。すると、子どもは時間を意識するようになり、次回はもっと集中して取り組もうという動機づけにもなります。  

勉強を始めるためのきっかけづくり

 子どもが学習の開始時刻になっても勉強する素振りを見せないというシーンは多々あるでしょう。
「そんなときは〝もう〇時だね"と言う程度で良いのではないでしょうか。本人がわかっているのなら、まずは子どもの主体性に任せてみましょう。それでも何もしないまま30分経ってしまったら、今度は叱るのではなく、〝30分過ぎちゃったから、今から30分勉強にしようか?と、学習予定時間をずらす提案をすると良いと思います」(伊奈先生)
「勉強時間を何時から何時まで、と決めない場合は、そのメリットを子どもに説明するのも良いと思いますね。要するに、〝やるべきことが終われば、余った時間は自分の好きに使うことができる"ということになるわけですから、ひいては時間という概念を意識するきっかけにもつながります」(横濱先生)
 勉強に取りかかるのに時間がかかってしまうというケースでは、勉強内容の順番を考慮するのも一つの手だと熊澤先生は言います。
「子どもの好きな科目や、とっつきやすい内容から始めるようすすめてみてはいかがでしょうか。その際、最初に始めるのはボリュームが少なく、すぐ終わるもので構わないと思います。まずはエンジンをかけて、次に時間をかけて取り組む内容へと移行していくわけです。これはつまり、子どもに達成感を感じてもらうための仕かけです。そうやってこまめに達成感を感じさせることは、モチベーションアップに効果的です」(熊澤先生)
 また、勉強をする環境について考えることも、ときには必要です。
「勉強し始める際、机の上の遊び道具が気になり、なかなか集中できないときもあります。そうしたときに、環境 を整えて、勉強に関係のないものを視界へ入れないようにする工夫ができると良いですね」(伊奈先生)
「いろいろな考え方があると思うのですが、親が在宅している時間帯であれば、子どもにリビングで勉強をしてもらい、親の目がさりげなく行き届くような環境づくりをするというのも有効です」(熊澤先生)

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