直前期は 好きなものも封印

母・陽子さん(以下、母)

雄大は、勉強をやり始めればちゃんとできるのに、一度テレビを見たり、ゲームをやり始めると、そのままダラダラ続けてしまって、切り替えるのが難しかったよね。

雄大くん(以下、雄大)

別に勉強が嫌っていう訳ではなかったんだけど、「勉強しなくちゃ」と思いながらも、ついテレビやゲームの世界に浸り過ぎちゃって……(笑)。

  母

私も「やらなきゃいけないってわかっているのに何でやらないんだろう」って、正直イライラしてた。仕事で日中は家にいないから、帰ってきて確認するとやるべきことをやってない。だから「今日これやらなきゃいけないんじゃないの?」って叱ったりもしたけどなかなか変わらないし。でも、いよいよ受験が近づいてきて、ゲームやテレビも封印したね。

  雄大

最初はお母さんが提案してくれたんだよね。それで、自分でダンボール箱にゲーム機とソフトを入れてガムテープでふさいで、表にわかりやすく「封印中」って書いた(笑)。

  母

だって、目の前にゲームとかテレビとか楽しいものがあるのに、それを我慢するのはつらいでしょう。だから、「いっそのこと目に入らないようにしてしまう方が楽なんじゃないの?」って話したの。

  雄大

うん。確かに、その通りだなと思った。特に夏休み中は、一日家にいてもなかなか集中できなくて、勉強がはかどらなかったから。それでまず、夏休み中にゲームを封印して、9月にはテレビも封印した。

  母

そうそう。テレビを封印したのは、9月の模試で成績がガクンと下がっち ゃったからだったね。

  雄大

うん。コンセントを抜いて束ねて、差し込めないように南京錠をかけたよね。

  母

日中、一人で家にいると、「ついテレビを見ちゃう」って言うからでしょ。

  雄大

そうだけど、コンセント抜いちゃうと録画もできないから、少しつらかったな(笑)。

  母

でも、塾の授業がない日も自分から自習室に行って勉強するようになったよね。20時近くまでがんばっていることもあって偉いなあと思ったよ。

  雄大

塾の自習室なら、いろんな誘惑がないし(笑)。家にいるより集中できたから。

  母

でも、家ではゲームもテレビも封印していたから、直前期になって、今度は本を読みたくなっちゃったんだよね……。

  雄大

1月には、好きな本も箱に入れてガムテープで封印しました(笑)。

入試直前まで悩んだ受験校選び

  母

志望校を決めるとき、最初は親子で結構意見が割れたよね。私が気に入った学校を雄大は気に入らなかったり……。

  雄大

それでいろんな学校を見たけど、結局、大学のゼミみたいな形式の授業があるのが魅力的で、武蔵を第一志望校に決めたんだよね。武蔵の「ヤギの研究」の授業とか、おもしろそうだったなあ。それで、塾では6年生の10月から武蔵の対策コースに入った。

  母

それまでは迷っていたけど、6年生の秋に参加した学校説明会で気持ちを固めた感じだったわね。でも、あなたは第一志望しか目に入らないから、併願校を考えるのが実は大変だったのよ。

  雄大

確かに、併願校のことはあまり深く考えていなかったかも。過去問も、ほとんど武蔵を中心に解いていたし。

  母

だって、併願校と言っても6年間過ごすも、って考えたら簡単には決められないもの。それにあなたの成績は上がったり下がったりで安定しなかったから、試験当日の予測も立てにくくて。いろんな可能性を考えて、通える範囲のところは幅広く見に行った。

  雄大

6年生の秋頃は、僕は日曜日も塾があったりして忙しかったから、お父さんやお母さんだけでいろいろ見に行ってくれていたよね。

  母

そうね。あまり時間もなかったけど、お父さんと手分けして10校近くは見に行ったと思う。校風があなたの性格に合っているかというのも悩んだわね。あなたは自由な校風の中でやりたいことを突き詰めたいタイプだと思ったから。

  雄大

実際、入学した武蔵はすごく自由で、僕に合っていると思う。気の合う友だちもいるし、部活も物理部とパソコン部と奇術部の3つを兼部してるし、やりたいことをやれているんじゃないかな。

  母

そうね。お母さんも納得いくまで何度も足を運んで良かったと思ってる。あなたは、受験前に悩んでいたことってあったの?

  雄大

僕はあんまりなかったな(笑)。強いて言えば国語が苦手だったけど。

  母

漢字は毎日欠かさずやってたよね。

  雄大

そうだね。基本が身についてないと点数が伸びないって思ったから、漢字と算数の一行問題だけは毎朝6時に起きて必ずやった。あれは大変だったけど、自分でもがんばったと思う。

  母

武蔵の入試のときも漢字はよくできたって言ってたもんね。

  雄大

あとは、武蔵コースでの順位が下がると焦ったかな。武蔵の過去問を解いても、合格ライン越えたり越えなかったり、微妙なところだったし。

  母

勉強のことは基本的に塾の先生にお任せだったけど、過去問を解くスケジュールは一緒に立てたよね。あと、模試や試験本番までの残り日数を自覚してもらいたくて、「次のテストまであと○日」とか一目でわかる日めくりカレンダーもつくったでしょ。

  雄大

あれはすごくやる気が出た!

  母

そうなの? 淡々とマイペースにやっているように見えたけど(笑)。

  雄大

やっぱり「あと3日!」とか思うと、やらなきゃと思ったよ。

  母

それなら良かった。

  雄大

あと、ありがたかったのは塾のお弁当。うどんとかパスタを保温ポットに入れておいてくれたり、僕のリクエストに応えてくれたよね。

  母

お母さんには体調管理くらいしかできないから。あとは雰囲気づくりというか、あまりマイナスなことは言わないようにしていたかも。

  雄大

直前期は「落ちる」「滑る」「下がる」みたいな言葉は家族全員で言わないようにしたね。消しゴムが落ちても「あ、落ちた」ではなく「あ、受かった」と言って拾ったり(笑)。

  母

本当は不安な気持ちもあったけど、あんまりピリピリしない方がいいよね。「なるようになる」くらいの気持ちで。

  雄大

うん。成績が振るわないときも、ガミガミ言われることはなかったし、そういう雰囲気だったからこそ、僕もあまり緊張せずに入試に臨めたよ。

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