まずは親が気持ちを言葉で表現する習慣を
最近の子どもはコミュニケーション能力が低下してきていると言われています。特に未発達な低学年のうちは、さまざまな行動にそれが表れます。
「低学年は自己を形成する時期であると同時に、他人と自分とは同じではないという感覚を獲得することが重要。子どもが不用意な言葉を発してしまうのは、自分が平気なので相手もそうだと思い込んでいるからです。たとえば、友だちに対しても本人が嫌がっている身体的特徴をあだ名にして呼んでケロッとしている。あだ名をつけられた側は傷ついてしまいます」(中﨑先生)
「身体的な距離感もまだ備わっていないので、自分が人の陣地を侵していることがわからないんです。人にはこれ以上近づけば警戒するという空間があることを知らない。『並んで待っていてね』と言ってほんの数分目を離すと、周りの状況を見ずに近づきすぎて、『押した、押さない』と騒ぎ出したりすることがよくあります」(土屋先生)

では、早期からコミュニケーション力の基盤を培うためにできることは?「まずは、親が日頃から気持ちを表現する言葉をきちんと使うことです。たとえば、『そんなふうに言われると、お母さんは寂しい気持ちになるよ』などと伝えましょう。子どもとの会話は、どうしても数語で終わってしまいがちですよね。何でも〝カワイイ"や〝スゴイ"で済ませないよう、気をつけましょう。また、『どう思った?』と子どもに自分の気持ちをしゃべらせたり、『あの子はどんなふうに感じるだろうね』と他人の気持ちを考えさせることも大切。ときには人の心の内側に入るような、突っ込んだ深い話をしてあげてください」(中﨑先生)
コミュニケーション力を磨くには、やはり実践あるのみ。多くの人と交流する機会を持つことが重要になります。「たとえば、電車の中でお年寄りに席を譲るのも交流のひとつですよね。でも、それを拒絶する保護者の方も少なくありません。電車の中で『かわいいお子さんですね』と声をかけられて、ちょっと面倒くさそうにしたことはありませんか?
周りの人と実際に交流することがコミュニケーション力をつけるベースです」(中﨑先生)
「今のうちから同年代の友だちだけでなく、いろいろな立場や年齢の人とコミュニケーションを取って世界を広げておきましょう。一人っ子は特に、我慢したり理不尽さを経験する機会が少ないので、集団活動に参加してもらいたいですね。親自身が面倒くさがらずに、地域の行事などに積極的に関わること。子どもが他人と話す機会をつくってあげてください」(土屋先生)


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