サポート 2 家庭学習で勉強を習慣づける

親は「教える」ではなく「一緒に楽しむ」が役割

子どもの家庭学習をサポートする際に親に注意してほしいこととして、四谷大塚の校舎長たちは「学習の内容に口を出し過ぎないこと」を挙げます。

「各教科の学習内容、特に問題の詳しい解き方を子どもに教えるのは、塾に任せて大丈夫です。受験勉強を始めて間もない時期は、多くの子どもが前向きな気持ちを持っています。その気持ちを家庭学習でも生かすために、親には『DO(しなさい)』ではなく、『LETS'(一緒にやろう)』の気持ちを持ってほしいと思います。その気持ちを態度や言葉で示すことにより、子どものモチベーションはさらにアップします」(江戸先生)

具体的には、子どもが勉強に取り組んでいる姿を近くで見守ったり、子どもが頭を悩ませているときに問題を解くためのヒントを出すサポートなどが求められます。

「たとえば、"塾の授業内容をまとめたノートを見直してみたら、どう?""その問題を解くヒントは、テキストに書いてあるんじゃないかな"などと声をかけ、子どものモチベーションを持続させることが大切です。ただし、親がテキストやノートを広げて、"ほら、ここにヒントが載っているよ"などと教えないように注意してください。子ども自身が頭と体を動かすようにしないと、小5・小6になっても自主的な学習姿勢が身につきません」(高杉先生)

親の中には、「子どもに任せていると、1教科の勉強に時間がかかり、すべての宿題が終わらないかも」と、不安を感じる方もいます。「四谷大塚の場合、小4の宿題はどの教科も概ね30分.1時間で終わる内容になっています。まずは、それぐらいの時間を集中させるように、子どもをサポートしてはどうでしょうか。そして、どうしても時間内に勉強が終わらなければ、"今日はこの問題まで解けて、がんばったね"と褒めて、その日の勉強を終えるのもひとつのやり方です」(江戸先生)

サポート1では、学習時間の目安として「国語と算数は各1時間」と紹介しました。ただ、子どもの集中度を見ながら、少しずつ目標に近づけていけば問題ありません。「子どもの中には、集中力が1時間も続かない子もいることでしょう。そんなときは、30分に一度休憩を入れるなどの工夫をしてみましょう。ただし、休憩中にゲームで遊ばせたり、漫画を読ませるのは禁物です。せっかく『勉強モード』になっていた子どもの頭が、リセットされてしまいます」(高杉先生)

そして、「塾から出された宿題がすべて終わらなくても、ノートは必ず提出してほしい」と、高杉先生は続けます。「塾の先生が子どもの理解度を把握できれば、家庭学習の効率をアップさせるために何をすればよいのか、より的確なアドバイスができますから」(高杉先生)

計算や漢字練習から取り組ませよう

家庭学習では、子どもに取り組ませる勉強の順番にも工夫が必要です。「いきなり、算数の文章題や国語の長文読解をやらせるのは、ハードルが高いと思います。まずは、子どもの頭を『勉強モード』に切り替えさせるために、計算問題や漢字練習から取り組ませてみましょう。それぞれ15分くらいで終わる勉強なので、地道に続けさせて、家庭学習の習慣化につなげてほしいと思います。学習習慣が確立されるまでは、できるだけ親もそばにいて、学習に取り組む姿を見守ってあげられるといいですね」(村治先生)

また、子どもの好きな教科を先に勉強させる方法も効果があります。「ただ、小4の最初の段階では、各教科に対する好き・嫌いがそれほどないかもしれません。その場合は、親が『漢字→読解問題→計算→算数の文章題』のように順番を決めても構いません。そして、子どもの取り組み方を見ながら、少しずつ順番を変えてはどうでしょうか」(村治先生)

子どもに好きな教科ができた場合でも、「理科や社会の家庭学習に時間をかけすぎないように」と、村治先生は続けます。

「小4の家庭学習は、国語と算数が中心です。理科と社会は、国語と算数の家庭学習に充てる時間の半分くらいを割けば十分だと思います。小4の子どもでも、昆虫や天体、鉄道や戦国武将など、特定分野の勉強なら何時間でも集中できるという子がいます。その集中力や探究心はとてもすばらしいのですが、4教科のバランスを崩すと、塾の学習ペースに遅れてしまう恐れがあります。子どもが理科や社会の家庭学習に時間をかけている場合は、"それは日曜日にじっくり取り組んだら?"などと声をかけて、まずは国語と算数の家庭学習に集中させましょう」(村治先生)

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