この夏、4 ~ 6年生にぜひクリアしてほしい重要単元を、4教科の講師陣にお聞きしました。 家庭学習で気をつけたいポイントもあわせて紹介します。


算数

分数計算をモノにしよう!

 5年生になると、数の勉強がいよいよ本格化。中でも「分数」は、まさに5年生の学習の成否を分ける存在となります。

「5年生で学ぶことは、約数や倍数の問題、分数の計算、割合の問題など、すべてが分数計算に関係するものばかり。たとえ解き方がわかっているとしても、分数計算ができないために、答えにたどり着けないケースも多く見られます。入試では、6 ~7項ある計算問題を、1問1分程度で解かなければいけません。また、円やおうぎ形の問題では、小数や分数、3.14の混ざった計算を、正確に解く必要があります」(山田先生)

分数は、数としてイメージしづらいため、ときに算数嫌いの要因となってしまうほどややこしいものだそう。

 「夏休みには、3 ~4項程度の分数計算を、大量にこなすこと。思いつきで10題や20題解いたところで、力はつきません。苦手であればある程、100題200題とこなすことが必要です。毎朝コツコツ、計算問題に取り組む習慣をつけると後の大きな力となるでしょう」(山田先生)
先につながる計算力を育む上でも、夏の学習は重要といえそうです。

 ■分数の計算問題 

 問題 

この計算を3分間で正確に解きなさい。


 ■おうぎ形の面積 

 問題 

右のおうぎ形の面積は何㎠ですか。
ただし、円周率は3.14とします。



国語

 ■抽象と具体の判別 

抽象的な表現を具体的に変える
訓練を積もう

 5年生の学習に入ると、抽象的な表現が徐々に増え、ひとつの壁になるそう。
 「抽象的な内容を具体的な内容に置き換える、あるいはその逆のことを、普段から意識的に行うよう心がけてください。たとえば、“大人同士の空疎な敬語のやり取り”といった表現に関しては、具体的に何らかの場面をイメージできたとき、初めて“理解した”となるのです。“空疎”の辞書的な意味を調べただけでは、本当の意味で“理解した”ことにはなりません。教材や新聞なども素材にして、具体から抽象、抽象から具体といった行き来を実践させてください」(和泉先生)


理科

 ■月と星 

月と星の知識を親子で勉強し
空を見る習慣を

 この時期のポイントは、「月と星」の単元。まだ余裕がある時期だからこそ、本物を見せながらの学習が効果的です。 「天体の学習は、入試に大きくつながります。夏には、夏の星座をしっかり見ておくことです。“天の川”や“夏の大三角”など、実際に目にすることで、より記憶が深まります。実物を見る大切さは夏以降も同じで、たとえば今年の12月の皆既月食なども、ぜひとも見せてあげたいところです。受験年度になったら、親子で出かける機会は減っていきます。星を見ることは、親子のいいコミュニケーションの機会にもなるでしょう」(中久木先生)


社会

 ■工業地帯 ■山脈・河川の名前

ここで地理を仕上げておけば
後の助けになる

余裕のあるこの時期に地理を仕上げると、後の学習が非常に楽になるといいます。地図を見ながら、どこに何があるかをしっかりと学んでいきたいところです。 「地形や山脈、工業地帯や作物の産地などは、だいたいこの辺、というレベルで大まかには頭にあるはずです。それを一歩進めて、地図を見ながらどこに何があるか詳しく把握していきましょう。また、どこで何が作られているかも、より詳しく記憶し、たとえば東海工業地域なら浜松、といったように、都市の名前もリンクさせて覚えることで、知識が広がっていきますよ」(遠藤先生)


算数

パズル系の問題で
算数を好きにさせる

 夏休みを通して大切にしたいことは、子どもに算数を好きになってもらうこと。受験を意識した取り組みは、その後でも十分だそう。 「子どもは、問題を自分で解ける喜びを味わうことで、算数が好きになっていきます。トライさせる問題は、文字ばかりが並ぶ文章題ではなく、角度の問題など、視覚的にも楽しめるパズルのような問題がおすすめ。楽しみながら解くように導いてあげると、のちの図形問題につながる下地となるでしょう」(山田先生)

国語

読書の習慣をつける
最適な時期

 4年生は、文章を読むための“道具”をそろえる時期だといいます。 「夏は、その“道具”を整理し直すチャンスです。指示語や接続語、物語文における基本的な心情の読み取りの仕方などをしっかり復習し、自分のものにしましょう。また、夏休みは、読書の習慣をつけるのにも最適の時期です。読書は集中力を養います。そしてその集中力は、人の話をしっかり聞く力にもつながります。家庭学習の中に、ぜひ読書の時間を設けてあげてください」(和泉先生)

理科

実物を見ながら楽しく学んで
理科に興味を

 「季節と生物の関わり」に関心を持つことが、受験期の学習につながる力となります。 「どんな花が、いつどのような場所に咲くのか。身近な生き物は、一年の間にどのような生活をしているのか。身の回りの生き物について、興味を持たせてあげることが、そのまま学習になります。近所の公園や林などに行き、実物を見ながら楽しく覚えていくことで、理科自体が好きになるきっかけになるはず。どんどん一緒に外に出て学びましょう!」(中久木先生)

社会

47都道府県の名前と場所を
しっかり定着させよう

4年生の1学期には、特徴のある平野や盆地を学習しており、日本全土の大まかなイメージが把握でき始める時期です。夏休みにはそこから進んで、47都道府県をしっかり暗唱できるくらい記憶できるといいでしょう。 「県の名前を聞いて、その形が浮かぶところまで行ったら完璧ですね。市販のパズル形の地図、“ジグソーマップ”を組み立てるなど、遊びとして取り組んでいるうちに、地理に対する、センスが磨かれていきますよ」(遠藤先生)

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