子どもの気持ちに寄り添いほめることは、親として上手にやれるようになりたいもの。そこで、四谷大塚の講師に、子どもをほめるときに押さえておきたいことや、注意したい言葉がけについてお話を聞きました。

ポイント 子どもをほめるときに、親はどうしても成績や点数といった結果にばかり気をとられがちです。でも実は、ほめる上で大事なのは、がんばった過程や本人の成長に注目すること。
「がんばっていても、ときには結果が伴わない場合もあります。それでも、子どもががんばるべきときにがんばれるようになったのは成長の証しです。向上しようとする過程や成長の度合いに目を向けてほめることが、子どもの意欲を育み、継続的に努力する姿勢につながります」(髙野晃先生)
多くの受験生とその親に接してきた塾の先生から見たとき、結果にばかり注目してしまう親の心理には共通の特徴があると感じるそうです。
「子どもの将来に過度の理想を抱いてしまう人にその傾向が強いように思います。そのため、できていないところにばかり目が行ってしまうのです。そういう場合は、まず子どもの1年前を思い返してください。子どものノートや答案用紙を見ると、その成長を実感できるところが必ずあるはず。できていないことではなく、できるようになったことを数えてみてください」(山室文先生)
子どもをほめて伸ばすには、子どもが気づきを得て、がんばるための手がかりを得られる上手なほめ方をすることが大切。ほめ言葉の中に、更なる成長の原動力となる具体的な言葉を入れるようにすると良いと言います。
たとえば、ただ「前よりもノートの書き方がうまくなったね」と言葉をかけるより、「図をきちんと描けるようになったね」と、我が子の成長ポイントをなるべく具体的に指摘する方が、ほめ言葉として効果的です。
「何が良かったのかがわかると、『そうした方がうまくいくのだ』と本人がしっかり意識でき、次からも気をつけて行動するようになります。反対に、『いいね! この調子でがんばろうよ』といった言葉がけは『この調子って、どういう調子?』と、曖昧であるが故に、子どもが混乱しかねないので注意が必要です」(髙野先生)
またもう一つ、ほめるポイントを子どもが理解できるように伝えることに は、別の効果もあるそうです。
「以前注意されたことが改善された場合は、その点をほめるようにします。たとえば、以前は図を描かずに問題を解いて注意された子どもが図をしっかり描くようになったのなら、『図をしっかり描いているね』とほめます。注意されたところを直せたという意識が生まれることで、注意されてしまったという、心に残った小さなしこりを解消できます」(山室先生)
そして、塾で子どもたちに毎日向き合う先生たちは「勉強のことだけではなく、生活の中での何げない瞬間や細かな点でも、気づくことがあったらほめてあげてほしい」と話します。
「たとえば、『手伝ってくれて助かるわ』とか『おかげで掃除がしやすくなった。ありがとうね』といった感謝の言葉でも良いと思います。勉強のことばかり取ってつけたようにほめられても、子どもは大人の意図を敏感に感じ取ります。ほめ言葉を素直に受けとってもらうコツは、親が子どもの日常生活すべてに対して、同じ意識で接することが大切です」(山室先生)
「いつも自分をずっと見守ってくれているという意識を持たせるために、子どものあらゆる行動に気をとめて、良いところを一つでも多く見つけてあげてほしいです。普段から子どもに寄り添い見守る行動が、『自分にとって一番頼りになる味方がいる』という気持ちにさせ、子どもの安心感と向上心につながります」(髙野先生)
これはNG!

お話を聞いたのは
山室 文先生
四谷大塚蒲田校舎講師。算数担当。算数以外の教科の成績の推移にも目を配り、ほめて伸ばす。
髙野 晃先生
四谷大塚渋谷校舎専任講師。算数担当。元気良く明るい接し方と声かけがモットー。
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