理科が好きな寛之くんは、駒場東邦の文化祭で化学部の展示に感激したのを機に、同校を志望するようになりました。
「寛之の思いは強く、5年生のときに駒東の合格発表を見に行きました。『来年は合格しよう』と写真撮影したのを覚えています」(父・俊之さん)
4~5年生の間は、偏差値も駒東の合格ラインをコンスタントにキープ。しかし、6年生に入ると偏差値が大きく低下、合格に黄信号が灯り始めます。
「ずっと合格圏内だったので、気が緩んで復習をおろそかにするなど、勉強の手を抜いてしまったんです。そうしたら、あれよあれよという間に成績が落ちました」(寛之くん)
危機感を覚えた寛之くんは、夏期講習の昼休み時間も勉強にあてるなど発奮。また家では集中できないという理由から、塾がない日も自習室に通って猛勉強したそう。「だから、塾に毎日通っていました」と寛之くん。それでも、成績は乱高下を続けたと言います。
「11月頃に塾の先生から『算数の力があと少し伸びると安定します』とアドバイスを受け、実力完成問題集を使って基礎から鍛え直しました」と俊之さん。それが功を奏し、無事に志望校の合格を手にしました。
「あのとき面談してもらって勉強の方針を決めたことは大きかったと思います。もし迷ったときは塾に相談をしてみるのはおすすめです」(俊之さん)

寛之くんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
新4年生から。3年生の6月に全国統一小学生テストを受け、四谷大塚の体験授業に参加したのがきっかけ。

 受験期に習い事はやっていた?
ピアノを6年生の7月まで、水泳を12月まで。習い事は受験のストレス発散になっていたと思います。

 直前期の自宅での勉強時間は?
学校別対策コースで別校舎に通っていた日は時間がなく30分。塾がない日は、自習室で2~3時間勉強。

 過去問対策はどれぐらいやった?
駒場東邦は塾で6年分。ほかに浅野と筑駒が2~3 年分で、この2校は良問が多くて勉強になりました。

 将来の夢は?
今の段階では特にありません。中学・高校で、自分のやりたいことをしっかり見つけたいと思います。

お父さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
親子では、受験校以外に渋渋や開成、麻布中を加えて6校。ほかに、親だけで2~3校の説明会に行きました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
放っておくと得意教科ばかり勉強するので、「優先順位を考えなさい」と口を酸っぱくして言いました。

 健康管理で気をつけたことは?
直前1か月は、家族全員でエアーマスクの装着を徹底。それと、受験が終わるまでは、寿司など生ものを禁止。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
親から促さなくても、不明点や疑問点を自分で先生に質問できるようになるなど、積極性が身につきました。

 中学生になる我が子へひと言
友だちと切磋琢磨し合うと同時に、友人関係を大切にしながら学生生活を過ごしてほしいですね。


隼士くんにとって大きな転機となったのは、6年生の初めに塾の先生のすすめで武蔵の学校説明会に行ったことでした。
「在校生の自由な雰囲気や自然の多さ、"自分で考えて行動してもらいたい"という校長先生のお話などが強く印象に残り、すぐに"ここに入学するんだ"と心に決めました」(隼士くん)
武蔵は、教科問わず入試で記述問題が多いことで有名な学校です。特に国語の記述問題は、もともと苦手だった隼士くんにとって高いハードルでした。秋になり、一番最初に手をつけた国語の過去問は何と19点という結果に。
「最初は"正解"を書こうと思って、文章中の内容を引用したりしてたんです。だけど先生に"もっと自分の言葉 で書こう"とアドバイスされて……。それでもなかなかコツがつかめなかったんですが、あるときテストで自由に書いてみたら75点も取れて。それからは何となくどうすればいいのかわかるようになりました」(隼士くん)
国語の記述問題克服には、ほかにも地道な努力があったと母・希依子さんは言います。
「夏休みの頃は、毎日、新聞から記事を一つ抜き出して、それについて自分の思ったことを記述させる練習をさせていました。今、考えてみると、そうした地道な努力を続けたからこそ、最後に伸びたのかもしれませんね」(希依子さん)

隼士くんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
4年生の最初からです。ほとんどの子が中学受験をする地域だったので、その流れで塾に通い始めました。

 受験期に習い事はやっていた?
スイミングは塾と重なったので4年生でやめました。塾に通うまでは柔道や金管バンドもやっていました。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のない日は4時間、土曜は6時間で、日曜は1日中、塾なので家では勉強をやらないようにしました。

 過去問対策はどれぐらいやった?
武蔵は過去10年分を1回、5年分を3回。ほかはだいたい過去3年間分で、国語は5年分やった学校も。

 将来の夢は?
獣医です。「犬と猫の病気なら、大塚先生に聞け」と言われるほどのスペシャリストになりたいと思います。

お母さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
全部で12校ぐらいです。受験校以外では中大附属や早大学院、芝など。ほかに4校ほど親だけ見た学校も。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
「やると決めたのは自分。終わったときに後悔しなければいい。結果は仕方がない」と言い聞かせました。

 健康管理で気をつけたことは?
夏休み明けぐらいから、毎日飲むヨーグルトを飲ませて、直前の1か月は外食を控えるようにもしました。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
「ありがとう」と言ってくれることが増えました。お風呂掃除など、お手伝いをしてくれるという変化も。

 中学生になる我が子へひと言
やりたがっている野球をがんばって、スポーツも勉強もしっかり、6年間を楽しく過ごしてください。


もともと1年生から塾に通っていた翼くんですが、当初から中学受験を念頭に置いていたわけではありません。ただ成績 は悪くなく、4年生の頃から徐々に受験を考えるようになったと言います。しかし、本格的に受験を決めた5年生の秋から成績が急落。偏差値的にも10ぐらい下がってしまいました。「これはいけない」と親子で話し合った結果は、父・昇さんにとってショッキングなものでした。
「原因は、私が5年生から受験を意識したため、過剰に干渉して負担をかけたことでした。結局、私が決めたカリキュラムをこなそうと答えを写してしまうなど、その場しのぎの勉強をしていたんです」(昇さん)
そこで猛省したという昇さんは、翼くんにすべてを任せ、自ら、勉強計画を立てさせるようにしました。するとだんだん成績が伸び始めます。
「自分で計画したからにはやらなければ、という気持ちになりました。6年の秋からは、塾のある日もない日も、毎日塾で夜10時まで勉強。自宅には誘惑が多いので自分でそう決めました。毎晩、お弁当をつくってくれたお母さんには感謝しています」(翼くん)
「まだ子どもだと思っていたのに、任せてみたらそちらの方が結果が出ました。受験を通して、我が子のすごい部分に気づけたことが、中学受験における最大の財産ですね」(昇さん)

翼くんに5つの質問

 塾に通い始めた時期は?
1年生から通っていましたが、中学受験を考え始めたのは4年生からで、本格的に決めたのは5年生です。

 受験期に習い事はやっていた?
4年生まで水泳を、5年生まで習字をやっていました。習字は、中学で部活とは別に続けたいと思います。

 直前期の自宅での勉強時間は?
塾のない日は6時間、ある日も塾の前後に1時間ずつの2時間。塾のない日も塾に行って勉強しました。

 過去問対策はどれぐらいやった?
早稲田は過去10年間を2回、筑駒は過去9年間、そのほかの併願校は過去4~6年間分ずつ解きました。

 将来の夢は?
何か決めているわけではありませんが、世界で活躍できる人になりたいです。今、好きなのは鉄道です。

お父さんに5つの質問

 学校見学は何校ぐらい?
親子で参加は筑駒の説明会ぐらいで、早稲田は親のみ。栄東や攻玉社は模試の会場として行きました。

 直前期に意識的にかけた言葉は?
直前に難問が解けずに自信をなくすことを避けるため、基礎事項の確認に時間を割くように言いました。

 健康管理で気をつけたことは?
ヨーグルトを食べさせ、エアーマスクなども使いましたが、あまり神経質にならないようにも心がけました。

 受験を通して我が子が成長した部分は?
一人で勉強の計画を立てて、それを実行できるというすごい力を持っていることに気づけましたね。

 中学生になる我が子へひと言
中学で新しい友だちをつくって、いっぱい遊んで勉強してください。一生の友だちができるといいね。

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