話を伺った先輩お母さん
髙島 亨代さん
長女が渋谷教育学園渋谷中学に入学。中学受験に向け4年生の秋から本格的に勉強を開始。不安や悩みが表に出ないタイプなので心配した。
鍋田 宣子さん
三男が中央大学附属横浜中学に入学。中学受験に向け4年生の12月から勉強を始めるものの、楽天的な性格が悩みの種だった。
塚田 佳美さん
長男が麻布中学に入学。受験に本腰を入れたのは3年生の2月から。好奇心旺盛で勉強にも進んで取り組む姿勢が普段から感じられた。

直前期〜本番前日
――12月~1月の直前期、子どもはどんな様子で過ごしていましたか? 
塚田さん(以下、塚田) 特に変わった様子はありませんでした。ずっと普段通りの生活をしていたように思います。勉強の仕方も、この時期だからと言って特に変えていませんでした。夫婦の間でも「いつも通りにするのが一番いいね」と話していましたし。
鍋田さん(以下、鍋田) それは、あえて、ということですか?
塚田 私たちが何かいつもと違う振る舞いをして、息子が追い込まれるのは本意ではないし、この時期、一番緊張しているのはやはり本人なので"がんばってでも普通にしていよう"という気持ちはありました。
髙島さん(以下、髙島) 我が家も割と普通な感じで過ごしていましたね。ただ、塚田さんのところのように、夫婦で話し合って、みたいなことはありませんでした。むしろ、ここまでがんばってきたんだから今あわてても仕方ないという感じだったと思います。
塚田 お子さんもやっぱりいつも通りでしたか?
髙島 今思うと、子どもは焦っていたかもしれないですね。うちは1月受験はしなかったのですが、周りの友だちが受験するというのを聞いて「どうして私は受験しないの? 私もしなきゃ!」って急に言い出して。それで急きょ家族会議を開きました(笑)。
鍋田 そういう状況って焦りますよね。
髙島 1月受験をするならまだ間に合う学校はあったのですが、その時期から急に動いても焦るだけですから、彼女の気持ちを落ち着かせました。
鍋田 家族会議と言えば、我が家も直前の12月に開きましたよ(笑)。実はこの時期、息子の模試の結果が下がり続けて、突然、第一志望を変えたいって言い出したんです。
髙島 それは心配だったでしょう?
鍋田 息子は割といつも楽観的で、それまでは多少成績が下がっても「大丈夫、大丈夫」とやってきたんです。実際、すぐに持ち直してきていたのですが、そのときは成績の下がり具合に本当に弱気になってしまって……。それに追いうちをかけるように、夫が、それなら志望校を変えたらって言い出してしまうし。でも私は断固反対して、第一志望は絶対に変えないでいこうと話しました。
塚田 そういう状況だと母親としてもすごく迷いますよね。それでもそう言い切れるところがすごいと思います!
鍋田 彼の性格を考えたら、ここで絶対に変えてはダメだと思って。実は彼は幼い頃からサッカーをずっとやっていて、試合の前に弱気になると、それを引きずる傾向があったんです。そういう風に弱気になっているときは、すべてがうまくいかないんですよね。今回もそれを許したらズルズルといってしまいそうな気がしたんです。
髙島 なるほど。
鍋田 ここで一度、不安や迷いを断ち切って「もうやるしかない!」という気持ちにさせたかったんですよね。そして本当にそれをきっかけにようやく勉強に集中し始めたので、それが転機になったのではないかと思います。

――この時期、お母さんご自身の気持ちに何か変化はありましたか?
鍋田 息子がそういう状況だったので、彼が抱える不安をあまり長引かせたくないという気持ちが強かったですね。何とか早く対処しなきゃと思っていました。
髙島 私も本音を言えばやはり焦っていたと思いますが、受験をするのは娘だし、それを表に出してはいけないと思っていました。だから、私自身は勉強のことはあまり考えず、食事づくりなど生活面でしっかり支えようと、それに徹していました。
塚田 私も同じです。この時期偶然、小学校もお弁当持参で、昼も夜もお弁当をつくっていたのですが、どうせなら私も楽しもうと思って、男の子なのにキャラ弁をつくったりしました(笑)。そうやって私自身も気分転換をしていたように思います

――クリスマスやお正月などイベントが多い時期でもありますが……。
鍋田 お正月は毎年、夫の実家に帰省するのが恒例で、一泊でしたが連れて行きました。正直迷いましたが、本人が望んだので、家族とは別行動で。
塚田 うちは、実家が都内ですぐ行ける場所にあるんですね。だから、何もこの時期に無理して行かなくても、ということでお正月は行きませんでした。お泊まりがしたいなら、受験が終わってからゆっくり行けばいいと思ったんです。
髙島 我が家は、大晦日から元旦にかけて、一泊ですが伊豆の実家に行きました。娘がのんびりしたいと言うので、勉強道具も持たず出かけました。本人にとってもいい気分転換になったようです。私自身、毎年帰っているので、その"いつも通り"にこだわりました。今年だけ行かないのは"いつも通り"と違ってダメかなと思って。結果的には、私も温泉に入るなどして気持ちもほぐれて、いいリフレッシュになったと思います。

――受験前日の子どもはどんな様子でしたか?
塚田 息子は緊張すると口数が多くなるんですね。前日はずっとしゃべっていました(笑)。やはり緊張しているんだなと感じました。
鍋田 うちは、緊張しているというよりは、まるで遠足気分。意外にリラックスしているようでした。塾やお友だちからいただいた合格祈願グッズのどれを持っていこうかとか、おやつは何を持っていこうかとか、楽しげに選んでいたのが印象的ですね(笑)。
髙島 娘も普段と変わらない様子でしたが、緊張が表に出るタイプではないんですね。だからこそ、こちらもいつも通りを心がけましたね。


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