中学受験で得たのは、判断力の源になる"知識"と高め合う"仲間"

受験期に出会った友と共同で会社を設立
"一緒に生活するロボット"をコンセプトに、ロボット開発を行う「ユカイ工学」。メールやtwitterなどのSNSと連動し、そのメッセージによって色や動きが変わるソーシャルロボット『ココナッチ』など、ユニークな製品が注目を集めています。代表を務める青木俊介氏は、開成中学校・高等学校の出身。小4から四谷大塚に通いつつ、絵画、ピアノ、水泳など習い事をいくつもこなしたそうです。
「小6の初めまでは過密スケジュールでしたね。習い事は楽しかったんですが、毎日フラフラでした(笑)」
小6で入った開成特別コースでは、大きな出会いがありました。
「ただまじめなだけではない、オリジナリティがあっておもしろい人たちばかりで、圧倒されました。同じコースにいた友人の多くは開成に合格したので、"これで一日中一緒にいられる"と喜んだものです」
そのときの友人のひとりは、後に会社を共同設立するパートナーとなりました。
開成に入ると、そうした同級生とのつながりに加えて、先輩後輩のつながりも広がっていきました。
「とにかく体育会系な学校で、上下関係はキッチリしていましたね。特に、運動会に対する熱意は尋常ではなく、中1に大声で説教をするヒゲの生えた高3を見て、冷や汗をかいたものです(笑)。しかし、ベストを尽くせば優しくしてくれ、運動会が終わった後には深い絆が生まれます。勉強の面倒もよく見てくれ、高校の頃には、東京大学に仲のよい先輩たちがいたので、東大に勉強を教わりに行っていました」


物事の基礎を知ると判断力が高まる
中学で夢中になったのがパソコンでした。しかし、当時はインターネットも普及しておらず、「パソコンをいじっているのはオタク」という世相……。青木氏も、人目を気にしながら秘密裏に専門誌を読みふけり、秋葉原に通ったそうですが、学内では同じパソコン友だちができました。
「開成はきわめて自由な校風で、自分の好きに使える時間が多いことから、みんなが"やりたいこと"を持っていましたね。女子がいないせいもあり、誰もが周りの目を気にせず、好きなことに熱中していたと思います」
やりたいことが何となく定まったのも、中学生の頃。パソコンへの興味に加え、映画『ターミネーター2』を観たことで、人工知能を持つロボットを自らプログラミングしたいという思いが生まれました。
「私の周りには、開成で見つけた"好きなこと"が、一生の仕事になっている友人が何人もいますよ」
中学受験という経験は、青木氏の貴重な財産になっていると言います。
「受験を通して、ジャンルに偏りなく物事の基礎知識が身についたことは大きかったですね。たとえば、社会で『新潟の燕三条地区では金属工業が盛ん』ということを覚えていたこともあって、現在、その地域の工場と金属加工に関する取引をしています。『中学受験の勉強なんて社会で役に立たない』と考える人もいるでしょうが、"判断力は知識と経験に比例する"と言われるように、受験生活で得た知識が現在も生きていると、私は感じています」


青木氏に一問一答

Q1 どんな小学生だった?

大のいたずら好き。塾の帰りに捕まえたセミを、こっそり電車で放したりした記憶があります(笑)。先生にもよく怒られていましたね。性格はとにかく負けず嫌い。手先が器用で、工作や絵を描くことが得意でした。

Q2 他校にはない母校の魅力は?

自由度が高いので、好きなことが見つかれば、それをとことんやれるということです。女子もいないので、興味に集中できる環境だと思います。個人的には、男子校の方が共学より突出した個性を得やすいように思います。

Q3 母校に向いているのはどんなタイプ?

精神的にタフである方がいいですね。体育会系なので、負けず嫌いで、泣き言を言わず、体力のある人が尊敬されます。勉強面に関しては、理数系の取り組みが特に充実しているので、その力を伸ばしたいなら最適です。

Q4 中学受験に挑む子どもにひと言!

受験勉強だと、時間がないためにどうしてもパターンを覚えるような学習になりがちですが、私が伝えたいのは、"じっくり考える"ことの大切さです。そうして考える力を育んでいけば、将来必ず役に立ちます。

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