好き嫌いに性差は? それとも性格?

----皆さんは全員、男の子と女の子の両方を育てられています。息子さんと娘さんは、それぞれどんな性格ですか?

村上さん(以下、村上) うちの娘は物静かで、"自分の世界"を持っています。対照的に、息子は社交的で活発。友だちが多く、すぐ外に遊びに行ってしまうタイプです。
福井さん(以下、福井) うちの息子も、友だちが多いです。誰とでも、すぐに仲よくなれるみたい。でも、その点は娘も同じかも。女の子特有の「特定のグループの子としか遊ばない」というような傾向は、あまり見られません。娘は、学校のクラスが違う子とも仲よくしていて、一緒に登下校しています。
西野さん(以下、西野) お子さんはふたりとも、社交的なんですね。
福井 うちの場合、昨年まで外国で暮らしていたので、その影響が大きいのかもしれません。
西野 うちの娘は、福井さんの娘さんとは違って、あまり社交的ではないかも。小さなグループの中で、同じ友だちと遊ぶという感じです。でも、うちも弟は友だちが多くて、毎日のように家に連れてきます(笑)。

----得意な科目、苦手な科目について、息子さんと娘さんで違いは見られますか?

村上 娘は、すごくたくさん本を読むので、国語は比較的得意だと思います。あと、日頃からコツコツと勉強をがんばるので、理科と社会もテストの点数は割とよかったです。反対に、息子は算数が得意。と言うか、算数一本(笑)。姉と比べると本をほとんど読まないので、国語はあまり得意ではないですね。息子が読むのは、テレビゲームの攻略本くらい(笑)。それに、コツコツ勉強するのが苦手な子だから、覚える知識が多い理科や社会の成績もイマイチです。
福井 うちの息子も、村上さんのところと全く同じ! 帰国子女なので英語は得意ですが、暗記ものが本当に苦手。中学に入学してからも、あまり変化は見られません。
村上 ただ、うちの息子は最近、戦国武将にはまり出して。
西野 歴史が好きになる男の子って、多いですよね。
村上 ちょうど塾の授業でも歴史の勉強をやっているから、それほど勉強しなくても、高得点を取ることが結構あるんです。それで、得意になってます(笑)。
西野 男の子は、ひとつのことに集中すると、ものすごい力を発揮するときがありますよね。
村上 そうそう!
福井 西野さんのお子さんも、娘さんは国語で、息子さんは算数が得意ですか?
西野 いえ、うちの娘は算数が好きなんです。反対に、国語はすごく苦手。本を読むのも、あまり好きじゃないし。だけど、息子は逆なんですよね。算数が好きなのは同じですが、本を読むのも大好き。1か月に100冊くらい読むこともあります。
福井 へー、すごい!

----日々の生活の中で、どんなときに「男の子らしさ」や「女の子らしさ」を感じますか?

福井 娘が、友だちの誕生日プレゼントとして、ビーズでストラップを作っている様子などを見ると「やっぱり女の子だな」って思います。息子は機械が好きで、壊れた物を直してくれるときがあります。そんなところに、男の子らしさを感じるかな。
西野 うちの娘も、友だちへのプレゼント作りに熱中しています。この前も、すごい凝った誕生日カードを作っていて。あと、息子が機械好きなところも、福井さんと同じです。でも、うちの息子は何でもセロハンテープで直そうとする(笑)。そんなところが幼くて、まだまだ可愛いです。
村上 うちの娘は、今年の4月から中学生になったんですが、家のことをよく手伝ってくれるようになりました。娘が料理や洗濯をやってくれると、母親としてはやっぱりうれしいですね。でも、息子は全然手伝ってくれなくて(笑)。

男の子のやる気アップに褒め言葉は不可欠!

----学習面に関しては、「女の子にはコツコツ勉強する子が多い」「男の子は興味を持つと、集中力が一気にアップする」などの特徴が、よく挙げられます。お子さんの勉強をサポートする中で、男女の違いを感じることはありますか?

村上 うちの娘は、まさにコツコツ勉強するタイプです。理科と社会は、小4の頃から地道に取り組んで、結果も出していました。でも、小5の息子には、そういう姿勢がほとんど見られなくて……。「この違いは何?」って、驚かされます。息子は宿題をやるときも、「取りあえず解けばいい」って感じで、ササっと問題を解くので困っています。
福井 やっぱり、女の子は「きちんとやらなければいけない」という気持ちが強いように感じます。うちの娘も、自分で時間を決めて、「何時から何時までは、この勉強をやる」というようにして取り組んでいます。
村上 私が最近、「娘のときとは違うな」と思うのが、勉強の教え方なんです。正直に言うと、息子には勉強を教えづらくて。

----たとえば、どういうときですか?

村上 息子は、私のそばで勉強したがるんです。ただ、近くで見ていると、つい「その問題の解き方が間違っているよ」とか言いたくなるじゃないですか? 
西野 ええ、私もよくあります(笑)。
村上 でも、息子はプライドが高いから、私に間違いを指摘されると、ムキになって怒っちゃって……。
西野 母親としては、「だったら、別の場所でやればいいのに」って思うけど、そうはしないんですよね。
村上 そうなんです! 「自分の悪いところは指摘してほしくないけど、いいところはしっかり褒めてほしい」って、思っているみたい。
福井 うちの息子は受験期間中、「ひとりで勉強したい」と言って、私のそばで勉強することは少なかったと思います。私がたまに気になって覗きに行くと、「大丈夫だから」って(笑)。やっぱり、放っておいてほしかったみたいです。
西野 うちの息子はまだ小3だから、私が近くにいないと勉強できない感じですね。
村上 うちの息子は西野さんと福井さんの間、つまり過渡期なんだと思います。甘えたい気持ちと自立したい気持ちが、混ざり合っていると言うか。男の子も低学年の頃までは、素直に甘えられるんだと思うけど。

----勉強へのモチベーションをアップさせるために、意識していることはありますか?

西野 うちは娘を褒めるとき、主人や息子を巻き込んで褒めるようにしています。娘が反抗的な態度を見せ始めて、私の言葉を素直に受け取ってくれないことが多くなってきたので。
福井 「娘は母親に対して反発心を持ちやすい」って、よく聞きますよね。
西野 それは当たっているかも。あと、娘の前で息子を褒めると、娘が嫉妬するんです。だから、息子を褒めるときは娘のいないところで。結構、気を遣ってますね。
村上 うちの場合、娘はマイペースな性格なので、小4・小5のうちは自分のペースで勉強させるように心掛けました。そして、小6の秋頃に志望校が決まってからは、「合格を目指して一緒にがんばろう!」という感じでサポートしました。
西野 女の子の場合は、その子の気持ちに共感してあげるのが、ひとつのポイントですよね。でも、男の子は違う気がしませんか?
村上 はっきり言って、全然違います(笑)。息子のやる気をアップさせるには、とにかくいろいろなことを褒めて褒めて、持ち上げる。そうすると、すごく喜ぶので(笑)。
福井 やっぱりそうですよね! うちの息子も褒めると、一気にやる気がアップします。でも、勉強がスムーズに進まないと、落ち込み方もすごいんです。
村上 うちも全く同じ。姉の入試が1週間後に迫っているとき、息子が塾のクラスを下げてしまったんです。そのとき、息子がもう泣いて、泣いて(苦笑)。私が「あなたはまだ小4だし、これから挽回できるよ」って言っても、なかなか聞いてくれず、すごく苦労したのを覚えています。
福井 うちの息子も、落ち込むときはどん底まで落ちます。でも、男の子は気分の浮き沈みが表に出やすいから、対処がしやすいかも。反対に、娘はそうはいかない。私が褒めても励ましても淡々としているから、これはこれで難しいです。

人間関係に悩む女の子が多い

----お子さんの友だち関係などで心配なことはありますか?

村上 男の子の人間関係って、すごく単純な気がしませんか?
西野 そうかもしれない(笑)。
村上 もちろん、うちの息子も友だちとケンカしたり、もめたりすることはよくあります。でも、男の子の間で、それは一瞬のことみたい。何のわだかまりも残らず、次の日は普通に学校に行けちゃうんですよね。
福井 そう、そう。深く考えてないっていうか、ケロッとしてる。
村上 先日も、息子が近所の空き地で友だちと遊んでいたとき、悪ふざけをして。そのせいで、息子が頭にケガを負ったんです。
西野 それは大変!
村上 傷自体は、大したことなかったんです。でも、以前も同じようなメンバーで同じような悪ふざけをして。私はそのとき、息子たちに「また同じようなことをしたら、今度はケガをするかもしれないよ」って注意したんですけど(苦笑)。
福井 男の子は、学習能力がないって言うか(笑)。
村上 でも、彼らの間では「だれがケガをさせた」とかを全く気にしていないようなんです。私としては「これが男の子の人間関係か!」って、改めて驚かされました。
西野 男の子同士って、不思議なくらい悩みが少なそうですよね。でも、女の子は大変でしょう?
福井 私も帰国したとき、実は一番心配したのが、娘の人間関係なんです。女の子同士って、グループ同士のいざこざが頻繁にありますよね。だから、「娘が嫌な思いをしないかな」って思っていたんです。でも、娘は特定のグループに入らず、中立的な立場で学校生活を楽しんでいるみたい。
村上 それって、すごい! 実は、うちの娘は、そういうグループ同士のいざこざが嫌で、小学生のある時期から図書室で長い時間を過ごすようになったんです。それがきっかけで、「私立のほうがいいかも」と考えたところもあって。
西野 うちの娘も、小5になってから、グループ同士のトラブルが増えましたね。そのことについて、放課後に担任の先生も交えて、話し合うこともあったみたいです。女の子って、本当に大変ですよね。
村上 うちの娘は今、女子校に通っているんですが、やっぱり最初はいろいろありました。でも、夏休みが過ぎた頃から、ようやく友だちといい関係を築けるようになって、今は楽しく学校生活を送っています。一時は本当にどうなることかと思いました。それくらい、学校の友だち関係って、女の子にとっては深刻な問題ですよね。
福井 本当に。でも、男女でなぜこうも違いがあるんだろう? 不思議ですよね。

男女の違いはさまざま だから楽しい!

----男の子と女の子、それぞれを育てる喜びとしては、どんなことが挙げられますか?

村上 4月の入学式のときに、娘が真新しい制服に身を包んで、にっこり笑っている姿を見て、「女の子はやっぱり可愛いな」って、しみじみ思いました。息子は息子で、スポーツに打ち込んでいる姿を見ると、一段と頼もしく感じます。「応援しがいがあるな」って思いますね。
西野 あと、男の子は母親に対して、やさしいですよね。
村上 そうですね。一緒に買い物へ行ったりすると、荷物を持ってくれたりするし。
西野 女の子は、成長していくに連れて、ますますしっかりしていくから頼もしい。小学生高学年になると、母親とほぼ対等に話せるくらい大人びてきませんか?
村上 それ、すごくわかります。私は、娘が中学生になってから、いろいろなことを相談するようになりました。この前も、夫婦ゲンカをした後に、その内容を娘に話したんです。そうしたら、「お父さんって、そういうところあるよね」なんて言ってました(笑)。
福井 娘が大人びていくのに比べて、息子は中学生くらいになっても、親に甘えたい気持ちを抱えながら成長するような気がするんです。私は、そういうところが男の子の可愛らしさのひとつなのかなとも思います。
西野 西野 確かにそうかもしれないですね。そう言ったさまざまな違いも含めて、これからも子育てが楽しめたらいいですよね。

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